間違いから学習する能力

「失敗は成功の基(元)」の類義語は、「しくじるは稽古のため」「七転び八起き」「失敗は成功の母」「失敗は成功を教える」「禍を転じて福と為す」と、数々あります。

英語では、Failure teaches success.(失敗が成功を教える) He that never did one thing ill can never do it well.(一度も失敗を経験したことの無い者は成功できない)等があります。

これらの警句は、古今東西を問わず、人は失敗や間違いを犯すものである、失敗をしない者はいないということから、それをどのように生かすか、に力点が置かれています。

Twitterの記事に、面白いものを見つけました。

「より速く適切に学べる人、その理由:ほめ方の研究」https://wired.jp/2011/10/18/「より速く適切に学べる人」:その理由/

引用してご紹介します。

間違いから学習する能力の高い人は、そうでない人とは異なる脳の反応を示す。そして、生徒の知性をほめた時と、努力をほめた時の影響の違いは驚くほど大きい。

物理学者のニールス・ボーアは、専門家とは「非常に狭い範囲で、生じうる間違いのすべてを経験した人」だと定義した。この警句は、学習というものの重要な教訓をまとめている。つまり、人は何度も何度も間違いをおかすことで、正しいやり方を学ぶということだ。教育とは、数々の間違いから搾り取られた知恵のことなのだ。

(中略)

スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック氏は、知能に対する人間の姿勢(マインドセット)を2種類に分けている。

ひとつは、「自分の知能レベルはこのくらいであり、ほとんど変えることはできない」という固定的な姿勢(fixed mindset)、もうひとつは、「必要な時間とエネルギーさえ費やせば、ほぼどんな能力も伸ばすことができる」という成長志向の姿勢(growth mindset)だ。固定的な姿勢をもつ人は、間違いを「ぶざまな失敗」とみなし、与えられた課題に対して自分に十分な能力がない証拠だと考える。一方、成長志向の姿勢をもつ人は、間違いを、知識を得るために必要な前段階、学びの原動力ととらえる。

・・・興味深い研究の詳細は、上記サイトでお読みください。

よくある単純な「褒めて伸ばす」教育に対する反論となる研究ですが、「褒め方」にも工夫が要るということです。

生徒の「賢さ」をほめることの問題は、教育というものの心理学的なリアリティを誤った形で示すことにある。それは、「間違いから学ぶ」という最も有益な学習活動を避けさせてしまう。間違いをおかすことで生じる不愉快な反応を経験しない限り、われわれの脳が既存のモデルを修正することはない。いつまでも同じ間違いをおかし、自信を傷つけないために、自らを成長させる機会を逃し続けるのだ。

サミュエル・ベケットは適切にもこう言っていた。「試してみたら失敗した。それがどうしたというのだ。もう一度試せ。もう一度失敗し、よりよく失敗するのだ」

 

・・・幼児期から、失敗を恐れず、学ぶことの大事さを身に付けることが出来れば、マインドセット(「気持ちの持ち方」、「信念」に近いもの)は、能力は努力次第で伸びるという「成長志向の姿勢(grouth mindset)となります。

その為には、親御さん自身が子供さんに対し「成長志向の姿勢(grouth mindset)を示し続ける必要があります。正に、死ぬまで前向きに歩む気持ちと姿勢を保つことが肝要です。

posted by at 12:23  |  塾長blog

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