「大学入学共通テスト」と小学校英語

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 http://rashinjyuku.com/wp では、受験シーズンに入ってきたことから、緊張感が少しずつ高まってきました。受験を控えた塾生は日に日に力を高め、幼くても挑戦することの意味合いを理解して努力を重ねます。

さて、2020年度から従来の「大学入試センター試験」に代わる新たなテストの名称が「大学入学共通テスト」となりました(下記資料参照のこと)。

●「大学入学共通テスト」実施方針策定に当たっての考え方

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/083/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/07/20/1388193_6.pdf

この上記資料の中に、「外国語」等における小・中・高等学校を通じた国の指標形式の目標(イメージ)たたき台幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校 の学習指導要領等の改善及び必要な方策について(平成28年12月21日中央教育審議会答申)というものがあります。

これは、小・中・高等学校の各段階を通して「複数の力を統合的に扱う言語活動を通して求められる英語力を身に付ける」ことを目的にしています。

一つの物差しとして、「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通参照枠(CEFR=Common European Framework of Reference for Languages)」のA1,A2(基礎段階の言語使用者),B1,B2(自立した言語使用者),C1,C2(熟練した言語使用者)の分類を用いています。

基礎段階の言語使用者とは、(文科省は小学校高学年から中学生位までをイメージ)

A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

外国語」等における小・中・高等学校を通じた国の指標形式の目標(イメージ)たたき台

CEFRの物差しを、上記の表で下段から、

小学生をPre-A1とし、中学生をA-1,A-2に相当させて、聞くこと、読むこと、話すこと(やり取り)、話すこと(発表)、書くこと、の5分類に分けて解説してあります。

小学生をPre-A1に例にとると、(筆者注:現在の中学一年一学期レベルか?)

聞くこと 

 ○アルファベットの発音を聞いて,どの文字であるかが わかるようにする。

 ○挨拶や短いごく簡単な指示を聞いて理解することが できるようにする。

 ○ゆっくりはっきりと,繰り返し話されれば,自分に関す ることや身近で具体的な事物を表わすごく簡単な語 句や文を聞き取ることができるようにする。

読むこと

 ○ごく身近にあるアルファベットの文字を識別し,発 音することができるようにする。

 ○音声で十分に慣れ親しんだ,ごく身近で具体的な 事物を表わす単語を見て,その意味を理解できる ようにする。

話すこと(やり取り)

 ○挨拶やごく短い簡単な指示に応答することができ るようにする。

 ○相手のサポート(ゆっくり話す,繰り返す,言い換 える,自分が言いたいことを表現するのに助け船 をだしてくれる など)があれば,自分に関するこ とについてごく簡単な質問に答えることができるよ うにする。

話すこと(発表)

 ○定型表現を用いて,簡単な挨拶をすることがで きるようにする。

 ○自分や身の回りの物事に関するごく限られたこ とについて,簡単な語句や文を用いて話すこと ができるようにする。

書くこと

 ○目的を持ってアルファベットの大文字と小文字 を活字体で書くことができるようにする。

 ○例文を参考にしながら,音声などで十分慣れ 親しんだ語句や文を書き写すことができるよう にする。

中学生をA1に例にとると、(筆者注:現在の中学一年二学期以降レベルか?)

聞くこと 

 ○挨拶や簡単な指示を聞いて理解することができるよ うにする。

 ○日常生活において必要となる基本的な情報を聞き取 ることができるようにする。

 ○ゆっくりはっきりと話されれば,身の回りの事柄に関 する平易でごく短い会話や説明を,視覚情報などを 参考にしながら理解することができるようにする。

読むこと

 ○日常生活において身の回りにある英語の中の語 句や単純な文を理解できるようにする。

 ○平易な英語で書かれたごく短い物語を読んで,視 覚情報などを参考にしながら,あらすじを理解す ることができるようにする。

 ○身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれた ごく短い説明を読んで,視覚情報などを参考にし ながら,概要を理解することができるようにする。

話すこと(やり取り)

 ○相手の発話を理解できない場合など,必要に応じ て,聞き返したり意味を確認したりすることができ るようにする。

 ○相手のサポート(ゆっくり話す,繰り返す,言い換 える,自分が言いたいことを表現するのに助け船 をだしてくれる など)があれば,ごく身近な話題 について,簡単な表現を使って質疑応答をするこ とができるようにする。

話すこと(発表)

 ○簡単な語句や文を用いて,自分について話す ことができるようにする。

 ○日常生活において必要となる基本的な情報を 伝えることができるようにする。

 ○ごく身近な事柄や出来事について,事実,自分 の考えや気持ちなどを,簡単な語句や文を用 いて短く話すことができるようにする。

書くこと

 ○自分に関するごく限られた情報を,簡単な語句 や文を用いて書くことができるようにする。

 ○ごく身近な事柄について,簡単な語句や文を用 いて書くことができるようにする。

 中学生をA2に例にとると、(筆者注:現在の中学二年二学期以降レベルか?)

聞くこと

 ○短い簡単なメッセージやアナウンスを聞いて,必要な 情報を聞き取ることができるようにする。

 ○身近な話題に関する短い会話を聞いて,概要や要点 を理解することができるようにする。

 ○ゆっくりはっきりと話されれば,身近な事柄に関する 短い説明の要点を理解することができるようにする。

読むこと

 ○日常生活において身の回りにある短い平易なテク ストから,必要な情報を読み取ることができるよ うにする。

 ○平易な英語で書かれた短い物語を読んで,あらす じを理解できるようにする。

 ○身近な話題に関して平易な英語で書かれた短い 説明や手紙を読んで,概要や要点を理解できる ようにする。

話すこと(やり取り)

 ○日常生活や自分に関連した事柄に関する短い簡 単なやりとりをすることができるようにする。

 ○身近な話題や興味関心のある事柄について,あ る程度準備をすれば,会話に参加することができ るようにする。

 ○身近な話題について,簡単な英語を用いて簡単な 意見交換をすることができるようにする。

話すこと(発表)

 ○身近な事柄や出来事について,簡単な語句や 文を用いて即興で話すことができるようにする。

 ○身近な話題や関心のある事柄について,簡単 な説明をすることができるようにする。

 ○身近な話題について,自分の意見やその理由 を簡単に話すことができるようにする。

書くこと

 ○自分が必要とする事柄について,短い簡単なメ モやメッセージなどを書くことができるようにす る。

 ○身近な事柄について,簡単な語句や表現や用 いて,短い説明文を書くことができるようにす る。

 ○聞いたり読んだりした内容について,簡単な語 句や表現を用いて,自分の意見や感想を書く ことができるようにする。

・・・日本人が国際化すべきであるという前提で、文科省は基準を作っているように感じてしまうのは筆者だけでしょうか。

そもそも論として、ラテン語を基本とするヨーロッパ言語圏の語学を習得することと、大和言葉を基本とする日本語圏の私達が外来語である英語を習得することの難易度をどこまで考慮しているのだろうか、と素朴な疑問を感じます。

つまり、ヨーロッパ言語圏の語学は、二ヶ国語、三ヶ国語、四ヶ国語を習得するにしても、基本がラテン語ですから簡単に習得することができます。それと比べて、日本人は、はるか遠く離れて何千年も独自の言語を作ってきたわけですから、ヨーロッパ言語圏の語学とは比較にならないように思います。つまり、日本人がヨーロッパ言語圏の一つである英語を学ぶにはハンディがあるのは当然であると考えます。

然は然り乍ら(さはさりながら)、文科省が指導要領を作り教育の基準を作った以上は、それに対応していくのは、私達の為すべきことではあります。私達の日本の先人達が、時代や環境に応じて、臨機応変に対応してきた歴史を振り返れば、私達も同じく臨機応変に対応していくべきですね。

posted by at 22:25  |  塾長blog

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