教科書に載らない歴史上の人物 3 新渡戸稲造

2016 Rio オリンピックも感動の内に終了し、日本選手の活躍は目覚ましいものがあります。
長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室では、将来の日本を支える人になる可能性を秘めている子供達の姿と重ねて観戦しました。

オリンピックの舞台に立つ若い日本人選手が、その競技に携わる時季と親の関与の仕方に共通のものがあるようです。
「三つ子の魂百まで」のように、三歳頃からスタート。
親がレールを敷き、一体となって努力していること。

ここに子育てのヒントがあります。

さて、教科書に載らない歴史上の人物の再掲(加筆)です。

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ジャパン・クールという言葉があります。
いま日本製の漫画やアニメ、ゲームなどに代表される日本のポップカルチャーが、世界中の若者を惹きつけています。
また、これを引き金とした”日本大好き”現象が世界各地で起きています。
ポップカルチャーやハイテク、日本食など日本発のカッコイイ(ジャパン・クール)は、世界的なブームとなっています。

きっかけは現代的でも、日本に興味を覚える諸外国の人々は『武士道』にも関心を持っています。
むしろ現代の日本人の方が『武士道』について正しく理解ができているでしょうか。

「元気のでる歴史人物講座」日本政策研究センター主任研究員 岡田幹彦氏の記事(産經新聞)から・・・

<読み継がれる『武士道』> 新渡戸稲造

  明治以降、日本人の書いたものの中で欧米人に最も読まれ感銘を与えた書物は、新渡戸稲造の『武士道』である。

明治33(1900)年、英文で書かれ、欧米で大反響を呼び、欧州各国語にも翻訳された世界的名著であり今なお読み継がれている。

 本書を著すきっかけはドイツ留学中、敬慕する一教授から
「日本の学校は宗教教育は何を授けるのか」
と尋ねられたことによる。

宗教など一切教えていないと答えたとき、驚いた教授は
「では倫理道徳はどう教えるのか」
と迫った。
「別に教えていません」
と言うと、教授は
「道徳教科なしに国民を指導する。どうして善悪の区別を覚えるのだろう」
とつぶやき絶句した。

 ここから新渡戸は考えた。
自分らは学校で宗教・道徳教育を受けてこなかったが欧米人より道徳的にすぐれているのはなぜか。
明治の時代、武士道がなお脈々として伝えられ生きていたからであった。

 わが国は武士道があればこそ明治維新を成就し、日清・日露戦争に勝利し、有色民族中、唯一独立を守り抜き欧米に劣らぬ国となり得た。

武士道の精神が外国人をも感銘せしめる普遍的な道徳的価値を有していることは、台湾の李登輝元総統が
「人類最高の指導理念」
とまで高く評価していることからも明らかである。

日本人の国民性を形成する根源となった武士道の精神を今こそ取り戻さなければならない。

    新渡戸稲造

江戸時代の人々の識字率は九割を超え、世界史的にいっても、当時の教育レベルの高さは希有のもので、世界一であったと思われます。

日本人の気質も誠実で、勤勉であることは間違いありません。
それに加えて、指導的立場にある武士が、清貧に甘んじても世の為人の為と文武に励む根本に『武士道』があったということではないでしょうか。
また、士農工商という立場の違いにもかかわらず、『武士道』に準じて、百姓、職人、商人の世界でも『道』を極める意識が高い民族であるといえると思います。

新渡戸稲造とは 

新渡戸 稲造(にとべ いなぞう)
文久2年8月8日(1862年9月1日)生れ。
日本の教育者・思想家。農業経済学・農学の研究。
国際連盟事務次長も務める。
著書 Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられている。
日本銀行券のD五千円券の肖像としても知られる。
東京女子大学初代学長。東京女子経済専門学校(東京文化短期大学・現:新渡戸文化短期大学)初代校長。
(Wikipediaより)

「武士道』(ぶしどう)は、
日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理・道徳規範及び価値基準の根本をなす体系化された思想のこと。

新渡戸 稲造は、1900年にアメリカ合衆国でBushido: The Soul of Japanを刊行。

『武士道』においては、外国人の妻(メアリー・エルキントン(新渡戸万里子))にもわかるように、文化における花の違いに触れたり、19世紀末の哲学や科学的思考を用いたりしながら、日本人は日本社会という枠の中でどのように生きたのかを説明している。
島国の自然がどのようなもので、日本独特の四季の移り変わりなどから影響を及ぼされた結果、日本人の精神的な土壌が武士の生活態度や信条というモデルケースから醸成された過程を分かりやすい構成と言葉で伝えている。

・・・筆者も若い頃に、新渡戸稲造の翻訳版『武士道 日本の魂』の格調高い文章に感動し、更に「葉隠」(*)を読んだ記憶があります。
「葉隠」(*)肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、筆録されたもの。

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