言葉の力は知能に直結

言葉の数が少ない子どもは知能が低いで紹介しました心理学者のポール・ショシャールの言葉「知能は言葉によってつくられる」は、正に至言(物事の本質を適切に言い表した言葉)です。言葉の数が同年輩より多い子供さんは、お話をしている時の目の輝きも明らかに活き活きとしています。言葉の意味合いが理解できると、大人の世界の話もすんなりと理解できますから、自然に興味を示し、結果として目の光が増してくるようです。

さて、「知能は言葉によってつくられる」石井勲先生の著作からの引用です。

●知能は言葉によってつくられる

まずは、こんな興味深いデータからご紹介しましょう。

小学生を対象に、知っている言葉の数(=語彙)と成績の関係を調 べたところ、一年生の段階で、成績上位の子どもの語彙が約 7000 語 だったのに対し、成績下位の子どもは約 2000 語と、何と三倍以上もの 差があることがわかったのです。そして、六年生でも、全体に語彙は 増えているものの、成績上位者と下位者とでは、やはり語彙に三倍以 上の格差があったといいます。

成績上位の子供ほど語彙が豊富

つまり、この結果は「知っている言葉が多い子どもほど成績もよい」 という傾向をはっきりと表しているわけです。

しかし、よくよく考えてみますと、これは少しも意外なことではありま せん。私たち人間は、言葉があってこそ、はじめて考えることができま す。そして、理解したり表現しようとしたりする内容が、高度に、また複雑になればなるほど、 その内容に見合った 豊かな語彙が必要に なってきます。

逆に言えば、知っ ている言葉が多けれ ば多いほど、一つの 事柄をより深く理解し たり、より豊かに表現したりすることが可能になるのです。

早い話、算数や社会、理科といった国語以外の科目でも、まず先生の話や教科書に書かれていることをしっかり理解する能力がなけ れば、いくら机に向かっていても、学習効果は上がりませんし、子ども の苦手な算数の文章問題は、数式を知っていても問題の内容を読み 取る力がなければ解けないのです。

そうした意味で、言葉の力というのは、あらゆる教科の基礎であり、 子どもの考える力、すなわち知能そのものに直結していると言っても よいでしょう。

また、ふだん、あまり意識することはありませんが、そうした知能の 土台となる人間の記憶自体も、見聞きしたことがそのまま残るのでは なく、一度頭の中で言葉に置き換えることで、はじめて知識として蓄 積されていくものです。

実際に、何人かの子どもに、黄色い縞模様のある蝶の標本を見せ、よく観察させた後、数時間してからたくさんの蝶の標本を前にして「さ っき見た蝶はどれ?」と尋ねてみます。すると「黄色」や「縞」という言 葉をすでに知っている子どもは、すぐに正しく指すことができるのに、 それらの言葉を知らない子どもは首を傾げてしまうといいます。

つまり、「この蝶は黄色い」とか「縞があるな」と認識できるのは、そ れらの特徴を頭の中で言葉に置き換えることができるからであって、 同じものを目にしていても、表現する言葉をもたないと、色も模様もは っきりと意識することができないのです。

「知能は幼児期に言葉によってつくられる」――これはフランスの 言語・心理学者ポール・ショシャールの言葉ですが、先に挙げた例か らも、言葉の豊かさ、すなわち語彙というものが子ども、特に脳の発達 期にある幼児の知的発育にどれだけ大きな意味をもっているかがお わかりいただけると思います。

・・・「言葉の力というのは、あらゆる教科の基礎であり、 子どもの考える力、すなわち知能そのものに直結している」、正にその通りですね。

私共は、幼児期でも力がある子供さんには辞書の活用の仕方を教えます。塾生は、小学校に上がれば国語辞典・漢字辞典を日常的に用います。

既に使い込まれた国語辞典

上記写真は、日頃の学びに活用(一年弱)している小学校2年生の国語辞典です。言葉の数(語彙)が日に日に増加していくのが分かる一つの証左です。

posted by at 08:25  |  国語力について, 塾長blog

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