国語力と交ぜ書き

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室http://rashinjyuku.com/wp は、基本的に教科書や新聞などで交ぜ書き(漢字で書ける熟語を、漢字と仮名を混ぜて書くこと)をすることに反対です。蓋(けだ)し、日本人の国語力の低下を招きかねないからです。

現在の常用漢字は、社会人として知っておく必要があると定められた漢字で、新聞や雑誌も凡そ常用漢字の範囲内で書き表されています。小学校では、常用漢字のうちの一〇〇六字を学習し、中学校で残りの一一三〇字を学習します(常用漢字 計二一三六字)。

日本語の素晴らしさや表現力の豊かさは、漢字と大和言葉の融合があってのことです。しかし、常用漢字に無いからといって漢字熟語に平仮名を混ぜると、本来の意味合いを大きく減殺します。

以下は小学校2年程度の文章例です。

「近じょのえらい人ぶつにせつ明する用いがあると言う」
「子どもがじゅん番にかん字を書しゃする」
「原こうれい」

これでは、小学生が意味合いも理解も進まず、このような教科書を何度音読しても、国語力をつけるのは困難です。

 

因みに、報道機関の交ぜ書き表記の一例です。

愛きょう(愛敬、愛嬌)、安ど(安堵)、位はい(位牌)、いん石(隕石)、隠ぺい(隠蔽)、うっ憤(鬱憤)、えい航(曳航)、えい児(嬰児)、えん曲(婉曲)、えん恨(怨恨)、円すい(円錐)、えん世(厭世)、がい骨(骸骨)、改しゅん(改悛)、かい書(楷書)、外とう(外套、外灯)、覚せい(覚醒)、かく乱(撹乱)、花こう岩(花崗岩)、喝さい(喝采)、かん腸(浣腸)、完ぺき(完璧)、祈とう(祈祷)、欺まん(欺瞞)、きゅう覚(嗅覚)、きゅう舎(厩舎)、教べん(教鞭)、苦もん(苦悶)、軽べつ(軽蔑)、啓もう(啓蒙)、警ら(警邏)、けん引(牽引)、研さん(研鑽)、けん制(牽制)、けん責(譴責)、謙そん(謙遜)、けん怠(倦怠)、ごう音(轟音)、こう着(膠着、降着)、こう配(勾配)、ごう慢(傲慢)、こん身(渾身)こん睡(昏睡)、こん倒(昏倒)、混とん(混沌)、こん包(梱包)、さい銭(賽銭)、さく裂(炸裂)、殺りく(殺戮)、残がい(残骸)、惨たん(惨憺)、山ろく(山麓)、死がい(死骸)、し好(嗜好)、刺しゅう(刺繍)、自ちょう(自重、自嘲)、失そう(失踪)、し尿(屎尿)、しゃく熱(灼熱)、遮へい(遮蔽)、終えん(終焉、終演)、集じん(集塵)、しゅう恥(羞恥)、酒こう(酒肴)、しゅん工(竣工)、常とう(常套、常灯)、親せき(親戚)、真ちゅう(真鍮)、進ちょく(進捗)、信ぴょう(信憑)、親ぼく(親睦)、辛らつ(辛辣)、すい星(彗星、水星)、ぜい弱(脆弱)、石けん(石鹸)、石こう(石膏、石工)、せん光(閃光)、全ぼう(全貌)、そう快(爽快)、巣くつ(巣窟)、装てん(装填)、双へき(双璧)、だ液(唾液)、たく鉢(托鉢)、断がい(断崖)、ち密(緻密)、痴ほう(痴呆)、でき愛(溺愛)、鉄つい(鉄槌)、どう喝(恫喝)、投かん(投函)、洞くつ(恫喝)、同せい(同性、同棲)、どう猛(獰猛)、棟りょう(棟梁)、灯ろう(灯篭、灯籠)、怒とう(怒涛)、土のう(土嚢)、どん欲(貪欲)、なつ印(捺印)、軟こう(軟膏)、ねつ造(捏造)、ねん挫(捻挫)、ばい煙(煤煙)、ばい菌(黴菌)、排せつ(排泄)、配ぜん(配膳)、はえ縄(延縄)、ばく進(驀進、爆進)、はく製(剥製)、はく落(剥落)、はく離(剥離)、破たん(破綻)、抜てき(抜擢)、ばん回(挽回)、晩さん(晩餐)、秘けつ(秘訣)、悲そう(悲愴、悲壮)、ひな形(雛形)、美ぼう(美貌)、標ぼう(標榜)、比ゆ(比喩)、卑わい(卑猥)、ひん死(瀕死)、敏しょう(敏捷)、便せん(便箋)、風さい(風采)、風ぼう(風貌、風防、風暴)、復しゅう(復讐)、付せん(付箋)、払しょく(払拭)、ふ頭(埠頭)、分水れい(分水嶺)、憤まん(憤懣)、平たん(平坦)、へき地(僻地)、べっ甲(鼈甲)、編さん(編纂)、辺ぴ(辺鄙)、へん平(扁平)、変ぼう(変貌)、片りん(片鱗)、ほう助(幇助)、防じん(防塵)、泡まつ(泡沫)、補てん(補填)、まい進(邁進)、明せき(明晰)、明りょう(明瞭)、黙とう(黙祷)、もん絶(悶絶)、憂うつ(憂鬱)、ゆう出(湧出)、要さい(要塞)、容ぼう(容貌)、余ろく(余禄)、らく印(烙印)、らつ腕(辣腕)、流ちょう(流暢)、りょう線(稜線)、霊きゅう車(霊柩車)、れき死(轢死)、漏えい(漏洩)、老かい(老獪)、ろう城(籠城)、ろう屋(牢屋)、ろ過(濾過)、わい曲(歪曲)、和ぼく(和睦)・・・(報道機関の交ぜ書き故か、事件や事故の際用いられる熟語が多いのは致し方ないところです。)

漢字熟語の利点は、見た瞬間に意味合いを理解できることです。

それに比べ、交ぜ書きを改めて眺めると、一瞬何の意味合いかわからなくなります。前後の文脈から推測して、漢字熟語を思い出すために時間がかかると、速読に支障が生じます。結果、読むことに苦痛が生じ、読書離れを引き起こしかねません。まさに、憂慮すべきことです。

羅針塾では、国語力をしっかり身に付ける為にも、交ぜ書きは極力本来の漢字熟語に置き直して書けるように指導します。

 

posted by at 15:46  |  塾長blog

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