長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、将来の日本を支える人になる為に、志を持って自ら学んで行く塾生を育てていきたいと考えています。
日本の大学が「小学校の算数」を教えなければならない理由(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/90353?page=2)という記事が目につきました。最近、大学卒でも百分率・割合や四則の計算が危ういという話をよく聞くからです。
伊東乾(いとう・けん)東京大学教授のお話です。 作曲家=指揮者 (作曲・指揮・情報詩学研究室/生物統計・
引用してご紹介します。
「出口調査」の水準チェック消失
出口1947年以降の日本の(公)教育で失われてしまったのは、卒業段階での「出口調査」、つまり「出荷時の品質保証」に相当する教育の水準チェックが消失したことによるのです。
その主犯はGHQ、占領軍にほかなりません。日本の戦前の教育は、非常に高い水準にあった。
連合軍は「カミカゼ」で特攻してくるイエローぺリル(黄禍)たる日本人が、どのような教育を受けて、あのような自爆特攻で突っ込んで来るのか、占領直後から入念に調査を行います。
その結果、八紘一宇などの思想教育と並んで、特に算術や理科など、サイエンスの基礎教育が極めて充実していることに驚嘆させられます。
小学算術の立役者、東京帝国大学理学部物理学科出身の塩野直道氏などは、一番に公職追放され、後半生を官界、学界で過ごすことはありませんでした。
占領軍による教科書の「墨塗り」というと、修身などの思想教育ばかりが強調されますが、それと同じように、多様な応用に目の開かれた、驚くほど充実した日本の初等理数教育は寸断され、見るも無残なバラバラ事件が1947年以降、約80年続いています。
・・・現在では、当然ですが戦前の良き小学校教育を受けた世代はどんどん少なくなっています。
具体的にどういうことか?
小学校5、6年生には「応用問題」がありましたね。鶴亀算、時計算、植木算などなど。
では中学卒業時点で、数学の問題に「応用」がありましたか?
というより、今現在でも「2次方程式」が何の役に立つか、子供にパッと教えられますか?
応用問題の消去=「墨塗り」。これが、GHQがやらかした、日本の教育の骨抜きのもう一つの実態です。
同じことが高校の数学にも、さらに「旧制高校の数学」=現在の大学教養課程まで、ずっと繰り返されているのは、驚くべきことです。
つまり、高校に進学された皆さんは、1年生で「三角関数」や「指数関数」を習うはずですが、それが何の役に立つか、教えられましたか?
子供に尋ねられて、多くの「数学の先生」が答えに窮する現実があります。ましていわんや、一般の親御さんが答えられなくて何の不思議もありません。
「お父さん、三角関数なんて、何の役に立つの?」と問われて、交流の蛍光灯がついている室内で答えに窮するお父さんというのは、何とも残念な悲喜劇を演じていることになる。
なぜなら、交流の電機システムは基本すべて、三角関数、指数関数を活用して設計、実装されているからです。
昭和22年からの新課程で教育を受けた昭和15年生まれ=現在85歳以下の世代は、あらかた、この「分断教育」の犠牲者と言ってよいでしょう。
1億2000万の人口に占める85歳以上の割合は2020年時点で600万人程度とのことですから、ざっと人口の95%がGHQ分断教程で学んだ人ということになる。
・・・改めて、このようなお話を聞くと筆者自身も「GHQ分断、黒塗り教育」の犠牲者の一人であると痛感します。小学校高学年の算数で、「応用問題」として鶴亀算、時計算、植木算などはうんうん言いながら解いた記憶がありますが、中学校卒業前に数学の「応用問題」を解いた記憶はありません。高校数学も同様です。「三角関数」や「指数関数」が何の役にたつかは、数学の先生から一言も聞いていません。
その最大の原因が米国の日本占領政策にあると判明すると、戦前の日本の教育を再評価して活用すべきであると考えるのは私だけでは無いと思います。






