小学校卒業時に文字が読めない子が・・・

長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、将来の日本を支える人になる為に、志を持って自ら学んで行く塾生を育てていきたいと考えています。

教育先進国といわれた北欧の国ノルウェーで、教育方針の大転換が行われているという記事があります。一部を引用してご紹介します。

小学校卒業で文字が読めない子が1万5,000人:ipad失敗を経てノルウェーがAIを禁じた10年の教訓↓

https://xenospectrum.com/norway-generative-ai-ban-elementary-education/#google_vignette

小学校を卒業した子どもが、文字をうまく読めない。そんな状況が今のノルウェーで起きている。約50万人が基本的な読み書きに困難を抱え、そのうち1万5,000人は小学校課程を終えても読解の基礎が身についていない。かつて読解力で世界トップクラスに位置していた国が、なぜここまで転落したのか。

2026年6月19日、ノルウェーのJonas Gahr Støre首相は半期報告記者会見でこう述べた。「学校で最も重要なことは、子どもたちが読み書きと数学を学ぶことだ。AIを無批判に使うと、生徒は重要な学習ステップを飛ばしてしまう」。これに続いて政府が発表したのが、2026年8月下旬の新学年度から小学校(1〜7年生、6〜13歳)での(Generative AI、文章・画像・コードを自動生成する人工知能)使用を原則禁止するという方針だ。、CoPilotといったツールが事実上の使用禁止対象となる。

テクノロジーに積極的なイメージが強い北欧の国が、なぜこの決断に至ったのか。その答えは10年前にさかのぼる。

 

・・・日本でもpadの導入が小学校で積極的に行われています。ところが、我が国では導入されることで学力が向上したなどの調査は出ていないようです。ノルウェーの失敗を「他山の石」として日本の文科省も早急に方針転換をするのが賢明と思うのは筆者だけでしょうか。

「デジタル化の失敗』:2016年ipad配布が引き起こした学力崩壊

2016年、ノルウェーは5歳から全国の児童にを無償配布するという壮大なプロジェクトを開始した。EdTechの可能性に確信を持ち、国家の富を惜しみなく教育に投じた試みだった。ところがその後、読解力が急落した。

現在、約50万人のノルウェー国民が基本的な読み書きに困難を抱えており、小学校を卒業しても文字を読めない児童数は1万5,000人に達する。PISA(国際学習到達度調査)2022年の結果は「ノルウェー史上最低スコア」と評された。読解力スコアは2015年の513点から2022年の477点へ36点減少、数学は501点から468点へ33点減少した(80カ国中、読解25位・数学32位)。

元教育大臣でノルウェー出版協会代表のTrine Skei Grandeは「私たちはあまりにも豊かすぎる国だから、お金で馬鹿げたことをしてしまった」と自己批判的に振り返っている(複数メディア報道)。

政府自身や研究者はスクリーンやスマートフォンを学力低下の「一因」として言及するものの、PISA研究者はCOVID-19の影響など複合的要因も指摘している。iPadの配布が読解力低下の直接原因とは確定できないが、2016年以降の相関関係は明確であり、政府は「デジタル化の推進が読み書きの基礎力習得を妨げた」という公式の解釈を採用している。

PISA 2022の調査ではノルウェーの生徒の23%が「ほぼすべての授業で効果的に学習できない」と回答、31%がデジタルツールが自分の集中を妨げると答えた。この数字が、政府の方針転換を後押しした。

 

・・・「ノルウェーの生徒の23%が「ほぼすべての授業で効果的に学習できない」と回答、31%がデジタルツールが自分の集中を妨げる」 これは日本の小学校や中学校も同様ではないかと考えます。

学習能力を高めるには、昔から「読み、書き、算盤」をひたすら繰り返していくことにあると思います。五感を用いて、目で読み取り、声を出し、手で書き、ということの繰り返しは、「デジタル化の推進」では対抗できません。

なぜ生成AIは「基礎学習スキル」を阻害するのか

Støre首相の発言——「AIを無批判に使うと、生徒は重要な学習ステップを飛ばしてしまう」——が指しているのは、学習における「プロセスの省略」という問題だ。

読み書きの習得は、反復と苦労の積み重ねによって起きる認知的な変化だ。文字を目で追い、意味を解釈し、語彙と文脈を結びつける——この繰り返しが読解回路を脳内に構築する。書くことも同様で、言葉を選び、文を構成し、自分の思考を整理するプロセスそのものが、思考力・語彙力・表現力の土台になる。

生成AIはこのプロセスを迂回させる。「この文章を要約して」と入力すれば要約が返ってくる。「この文章の意味を教えて」と聞けば解説が届く。作文の課題なら下書きすら不要になる。結果として、苦労するべき段階で苦労しなくなり、基礎的な読解・作文の回路が形成されないまま学年が進む可能性がある。

デジタル端末と読解力の関係については、スタヴァンガー大学のAnne Mangenらの研究が示唆的だ。紙で読んだグループはデジタルで読んだグループより読解力スコアが高いという結果が得られており、スウェーデンが紙の教科書への回帰を決定した際の根拠の一つにもなっている。画面上のテキストはスクロールや通知によって注意が分散しやすく、深い読解処理が起きにくい環境を作るという仮説と一致する。

生成AIの問題はさらに深い。デジタル端末が「注意の分散」を引き起こすとすれば、生成AIは「認知の外注化」を引き起こす。自分で考えなくても答えが出てくる環境は、思考の筋肉を使わせない。基礎学習段階にある子どもがこの環境に置かれると、スキルが形成される前にスキルが不要になる——というのがノルウェー政府が危惧するシナリオだ。

 

・・・このような指摘は、あたかもかってのSF映画にある AIが愚民化した一般大衆をコントロールする世界を想像させます。笑い事ではない世界を出現させてはなりません。

当然ですが、将来の日本を支える若者達を賢く、逞しく育てていくのは、現在の大人達です。

posted by at 18:29  |  塾長ブログ

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