長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、将来の日本を支える人になる為に、志を持って自ら学んで行く塾生を育てていきたいと考えています。
産経新聞(2026/9/22) のコラム「産経抄」に「ノーベル賞受賞者が多いのは日本語のおかげ」という記事が目に入りました。一部引用してご紹介いたします。
なぜ、日本人のノーベル賞受賞者が多いのか。学問を日本語で学べるからだ。平成12年にノーベル化学賞を受賞し、先月24日に90歳で亡くなった白川英樹さんはそう考えていた。
▼科学ジャーナリストの木代泰之さんが「デイリー新潮」に寄せた記事で知った。木代さんはかつて、白川さんが発明した電気を通す導電性プラスチックについてインタビューを申し込んだ。すると白川さんは「関心が薄れてしまって」と、代わりに切り出したのが冒頭の問題だったという。
▼たとえば白川さんの著書『自然に学ぶ』には、こんなエピソードが紹介されている。白川さんは、アジアの国々から高校生を招き日本の最先端の技術を体験してもらうプログラムに協力していた。
▼その際に「あなたの国では物理学や化学を何語で習っていますか」と聞いてみた。すると、インドの高校生は異口同音に「英語です」と答える。ただし家庭で話すときはヒンディー語だ。学問を学ぶための言語と生活のための言語が別々なのは他の国も同様である。「必要に迫られて学んだ外国語よりも、生まれてこの方、使いこなしてきた日本語のほうが、より核心に迫った理解ができる」。米国の大学での研究生活の経験もある白川さんはいう。
▼さらに「思考の道具」として日本語が使えるのは、江戸時代から明治維新にかけて欧米の学術書や文献を解読、翻訳してきた先達のおかげだった。そういえば20年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは「英語嫌い」を公言していた。ただし2人ともコミュニケーションとしての英語の重要性を語っている。
▼来月には今年のノーベル賞受賞者が発表される。日本語の恩恵を受けた科学者が含まれるのか、楽しみである。
・・・繰り返し述べてきたことですが、幼児期から英会話教室に子供を通わせることに疑問を呈してきましたが、その答えの一つが上記の記事です。
「必要に迫られて学んだ外国語よりも、生まれてこの方、使いこなしてきた日本語のほうが、より核心に迫った理解ができる」・・・「思考の道具」として母国語が使えるのは日本人なればこそであると言えます。第二次世界大戦以前の世界は、一部の欧米諸国がアジア・アフリカ・中南米などの多くの地域を植民地にしていました。その結果、現地の言葉(母語)では学問の多くの分野を学ぶことができませんでした。植民地を支配していた宗主国の言葉(例えば、英語・フランス語・スペイン語)をマスターするしか学問に近づくことが出来なかったのです。
それに比し、日本人は「思考の道具」として日本語が使えるのは、江戸時代から明治維新にかけて欧米の学術書や文献を解読、翻訳してきた先達のおかげだった、と言えます。
更に、江戸時代までの日本人の学びの基本は、四書五経(儒教:孔子を祖とする教えの中で、特に大切とされる九つの古典の総称)であり、語彙や構文など論理的な思考を身に付けるには適した書物を基本とし、藩校や塾などで学んでいました。その知的な素養を基に当時の西欧の先進的な学問を先人達が学び、翻訳し、教授していたのです。
ノーベル賞を受賞された科学者であっても、論理的な思考をするのはあくまでも母語である日本語であり、英語は単なるComunication Tool(コミュニケーションの道具)でしかない、というのは興味深いことです。






