長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室では、これからの日本を支える子供達に不断に学び続ける姿勢を持ってもらいたいと念じております。
さて、筆者は日本のみならず、世界の近現代史を学ぶ必要があることを痛感する様な映画を観てまいりました。
邦題は『帰ってきたヒトラー』(原題:Er ist wieder da 「彼が帰ってきた」)。
公式サイト→http://gaga.ne.jp/hitlerisback/
アドルフ・ヒトラーについては、筆者自身、後述する幼少期からの経験を原点として興味を持っています。
彼については、所謂、記録映像や書籍など数多ありますが、世界史や政治史の一ページとして時代を超えて検証され続ける人物です。
筆者は幼い頃、母が映画好きだったこともあり、 「夜と霧」という映画(*)(昭和31年フランス製作)を観た記憶があります。僅か30数分の映画ですが、モノクローム(白黒)による当時の衝撃的な映像は、子供心に強烈な印象を与えました。
これを観た際に、「ヒトラー」「ナチ」「鈎十字」という言葉を母から聞きました。
(*)『夜と霧』(よるときり、仏: Nuit et brouillard)は、第二次世界大戦中、ナチがアウシュヴィッツのユダヤ人強制収容所でユダヤ人を虐殺した事実(ホロコースト)を告発したドキュメンタリー映画、記録映画。
長じてから、『夜と霧』(ドイツ強制収容所の体験記録) (著者ヴィクトール・E・フランクル訳者霜山徳爾 みすず書房)を読み、淡々とした記述に強烈な印象を受け、麻痺する様な読後感がありました。
(「訳者あとがき」より)
本書は、みずからユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の「強制収容所における一心理学者の体験」(原題)である。
「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう。」
映画『帰ってきたヒトラー』は、日本ではコメディ映画の扱いですが、現在のヨーロッパ諸国、ドイツの問題点を鋭くえぐっています。イスラム圏からの大量難民問題や人種問題、政治・経済や教育を、「帰ってきたヒトラー」を通して語らせ、ドイツ人の本音を晒すかの様です。