至極当然のことですが、文章を正しく読まない限りは、その文章の意味合いを正しく理解できません。日頃から、音読の必要性を唱えていますが、正確に文章を読めるか否かが、学習能力の差となります。
一年365日、繰り返し正しい音読をすることができれば、国語力は確実につきます。幼児期にその習慣付けが出来れば、将来の学習能力の向上に大きく一歩前進します。
小学校・中学校の義務教育では、社会人となる為の基本的な学びを九年間かけて行います。その中には、様々な教科書があり、基本を学ぶ為に必要な事柄が記されています。これらを、正確に且つ繰り返し音読させているご家庭がどれくらいあるでしょうか。
現在の教科書で難点なのが、所謂常用漢字(かって当用漢字と呼ばれていたもの)に基づいて教科書の文言が綴られているので、熟語が漢字仮名交じりであることです。また、学校から課される漢字の宿題も、この漢字仮名交じりで練習するよう指示される例が多いことです。
これらの漢字仮名交じりの文章は、教科書を読む際の文章理解の妨げになり、漢字練習の効果を半減させます。
私共は、塾生の国語教育の基本は、2136字の常用漢字に囚われない正しい日本語表記にあると考えますので、教科書であれ、問題集であれ、副読本であれ、漢字仮名交じりを極力正しい漢字熟語に変換させて学ぶよう指導しています。