幼児教育・学習塾の羅針塾では、小学校受験を経て順調に力を付けつつある小学校一年生の日々の学びの中で、「鉛筆の握り方」は常に注意を喚起しています。
羅針塾では小学校受験時期を過ぎると、片仮名から始まり、漢字、平仮名と文字を書く訓練をします。鉛筆の持ち方、左手の添え方、机に座る姿勢など、日本人なら当然出来て当たり前のことを、しっかり身に付ける様にしています。
正しい食事の作法と、正しい学びの作法は、「姿勢」や箸や鉛筆の「持ち方」から始まります。
偶然、それに関連した新聞記事を発見。
西日本新聞の「『センセー、肩が凝るとよ』どこかおかしい・・・・この鉛筆の握り方」(https://news.yahoo.co.jp/articles/633e7c9149c49813372fd106917613d5f608c417)
から引用してご紹介します。
そもそも、なぜ、鉛筆は正しく握らなければならないのか。
正しく握れば、疲れず、速く、長時間書くことが可能になる。授業にも集中できるし、板書をノートに書き写すのも苦にならなくなって、学力向上にもつながる。
「それとは逆に、根気が続かず、漢字練習をやりたがらない子は、鉛筆の握り方が悪い子に多いんです」(福田教諭)
だから小学校では入学後すぐ、ひらがなを書き始める時期に、正しい鉛筆の握り方を指導する。毎時間、声掛けをしながら、正しい握り方を意識させ、定着させるわけだ。
「姿勢や筆記具の握り方を正しくし、文字の形に注意しながら、丁寧に書くこと」。低学年の「書写」について、文部科学省の学習指導要領は、そう定めている。
現実はどうか。
入学以前に、我流の悪い握り方が癖になっている子もいる。福田教諭の観察では、周囲の大人も正しい握り方をしている方が少数派。書き順も含め、児童が強く影響されている様子がうかがえた。
教育現場でより重きを置かれるのは、例えば国語なら、児童の鉛筆の握り方がどうかより、文字を覚えているか否かの方だ。ベテラン教諭は「鉛筆を持つ姿勢とか、テストに反映されないものの指導は、どうしても後回し」と言う。
指を曲げる筋肉は首や胸回りと、指を伸ばす筋肉は背筋とも連動する。「肩凝りの要因には、変な握り方や崩れた姿勢による筋肉の異様な緊張もある」。
村田さんの指摘を受けた福田教諭が、あらためて児童の様子を観察すると、鉛筆を正しく握れない子どもには、きちんと着座していないという明白な特徴があった。
教員や保育士、研究者などで組織する「子どものからだと心・連絡会議」(議長=野井真吾日本体育大教授)がまとめた2019年版白書によると、養護教諭が最近増えたと実感する、子どもの体に関する変調のうち、「首・肩の凝り」は中学生で68%に上る。
鉛筆の握り方や姿勢が原因だと断定はできないが、中学生になって突然そうなったわけではなく、鉛筆の握り方に表れるような、生活習慣の積み重ねの結果と考えるべきではないか。
幼い頃についた癖はなかなか直らない。だが、指導する側に「鉛筆の握り方は一生もの」という問題意識がなければ、目の前で進行している事象の怖さは見えない。
「教師もまた、最初にひらがなを教える時は、鉛筆の握り方や姿勢について声掛けするが、それ以降は、ほかに教えるべきことに意識が向き、目配りが減る傾向にある」。長年の経験から、そう考えた福田教諭。学校ぐるみでこの問題に取り組もうと、仲間たちに提案をした-。
・・・正しい鉛筆の持ち方が出来ていないと、中学校・高校、さらに大学へ進学する際に、授業や講義の筆記に支障が出てきます。顕著なのは、大学の講義です。基本的に、講義を受ける側のレベルを斟酌することなく、教授の講義は長時間続きますから、早く正確にノートに筆記しなければなりません。
いつの時代になっても、素早くメモを取るというのは筆記が一番です。
その為の、一番基礎になるのが「鉛筆の正しい握り方」です。
【鉛筆の正しい握り方】
(1)鉛筆を親指と人さし指でつかみ、中指で支える
(2)鉛筆の軸に人さし指を沿わせるように持つ
(3)人さし指は折り過ぎず、親指よりやや先に出る
(4)鉛筆の角度は横から見て約30度、前から見て外側に約20度傾ける。