国語力を重視する幼児教室・学習塾の羅針塾では、高校入試の動向にも注視しています。
近年の大学入試改革という名の、基礎学力を重視せずに合格者を判定するという流れに大いに疑問を持っているからです。詰まるところ、甘い大学入試は、更に甘い高校入試にならざるを得ません。ということは、更に甘い中学教育に繋がり、どうしようも無い小学校教育に繋がるからです。
厳しい物言いですが、「愚民化」教育に繋がる悪しき文部行政に憤りを覚えます。
然は然り乍ら(さはさりながら:それはそうだが)、賢い教育機関(学校)は基本を忠実に守っているかのようです。
令和三年(2021)度 公立高校入試は、
武漢ウィルスの感染拡大に伴い、半数近い都道府県の高校入試では、出題範囲縮小や選択問題の導入をする、とのこと。
その内訳をご紹介します。
出題範囲を縮小
○ 五教科全て
北海道・宮城県・福島県・群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県・新潟県・長野県・滋賀県・京都府・大阪府・徳島県・愛媛県・長崎県・熊本県・沖縄県
○ 数学・理科・社会の三教科
栃木県・千葉県・山梨県・奈良県
○ 選択問題を導入
山口県
例年通り
青森県・岩手県・秋田県・山形県・茨城県・富山県・石川県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・兵庫県・島根県・岡山県・広島県・香川県・高知県・大分県・鹿児島県(三重県:前期選抜は範囲縮小、兵庫県:推薦入学・特色選抜は範囲縮小)
主な除外内容
○ 数学 「相似」「円周角の定理」「三平方の定理」「標本調査」
○ 英語 「関係代名詞」「分詞の後置修飾」「間接疑問文」
○ 理科 「力学的エネルギー」「科学技術と人間」「地球と宇宙」「自然と人間」
○ 社会 「私たちと経済」「私たちと国際社会の諸問題」
○ 国語 「中3学習漢字」「書写」
・・・結局、武漢ウィルスなど疫病が流行しようが、どんな災害が起きても、本物の教科書さえあれば、賢い子供達は、一ページづつ読み込み、理解し、応用に発展することができます。先生から、説明してもらわなくても、自律的に自学していくことができます。
そして、「ゆとり世代」と同様に、「武漢ウィルス世代」と揶揄(やゆ:からかわれること)されない為に、この世代は緩い入試にかかわらず、しっかり学ぶ必要があります。何故なら、それを自律的に学んでいなければ、高校の授業についていくことが出来ず、大学入試でも中学三年時に授業が行われていないことは配慮されず、苦労せざるを得ないからです。
その様な、子供達を育てるのが教育に携わる人の役目の筈です。
その為に、母語(国語)をしっかり学ぶのが基本です。