長崎市の就学前幼児教室(プレスクール)・学習塾の羅針塾では、これからの日本を背負っていく子供さん達の「力」を如何に伸ばしていくか、は各界の大人達の指導如何に掛かっていると考えます。
子供さんを指導すべき大人が常に心掛けるべきことは、言葉の用い方、聞き取りやすい発語、言葉のやり取り(キャッチ・ボール)、笑顔です。
さて、
「日本語の語彙力を強化する方法をご紹介します。」との文言から始まる文章をご紹介します。これは、筆者が大学入試シリーズの大学別過去問集を紐解いていたときに出会った大学入試問題(国語)(2021年度)の文章です。出典は、石黒圭著『段落論ー日本語の「わかりやすさ」の決めて』<第5章 フォルダとしての段落>(光文社新書)です。
今日は、日本語の語彙力を強化する方法をご紹介します。学校教育では、どの教科を学ぶにしても、そのもとになるのは国語力だと言われます。企業でも、新入社員に求める能力の第一位は、十年以上コミュニケーション能力で変わりません。国語力やコミュニケーション能力の基礎となるのは、言葉の力、すなわち語彙力で有り、語彙力がその人の理解力や表現力、さらには思考力を支えています。それでは、どうすれば語彙力が身につけられるのでしょうか。
言葉をたくさん知っている人が語彙力のある人だという考え方があります。それは半分正しくて、半分誤りです。たしかに、ボキャブラリーが貧困なのに語彙力のある人はいないでしょう。しかし、言葉をたくさん知っていたとしても、それを頭の中からうまく引き出す力がないと、語彙力がある人とは言えません。つまり、語彙の知識が豊富にあるだけでは不十分で、それを実際に使いこなす力、運用力がないと、語彙力がある人だとは言えないのです。
ここで、語彙力とは何か、定義しておきましょう。語彙力は、「語彙の知識」❎「語彙の運用」で決まります。つまり、語彙力には、言葉をたくさん知っているという量の側面と、それをうまく使いこなせるという質の側面があるわけです。
・・・から始まり、大学入試問題(国語)(2021年度)の文章は、新書版の6ページにもわたる長文問題です。
大学入学共通テストは、膨大な文章を速読して、選択肢問題を解く、といったスタイルですが、果たしてこれが受験生の本当の力を判断出来るのだろうか、と筆者はつくづく思います。少なくとも選択肢問題は、必ず一つ正解があり、消去法で疑わしい選択肢を消していけば、残った選択肢が正解です、という問題ですから、問題の意味をしっかり理解できていなくとも、答えられるということです。
つまり、語彙力が不足していても解答できる問題は、大学入試に相応しくないと誰かが苦言を呈しなければいけない、と思いますが。