長崎市五島町の就学前教育(プレスクール)・学習塾の羅針塾では、子供さんの成長にとって母親の存在の大きさや影響力について、親御さんに機会あるごとにお話ししています。
父親の立場からしても、これは否定出来ない。
さて、時々引用ご紹介させて頂いている致知出版社の人間力メルマガ 2022.7.18から。
1978年にデビューして以来、
「乾杯」「巡恋歌」「とんぼ」
「MOTHER」など数々のヒット曲を世に送り出し続けているシンガーソングライターの長渕剛さん。今もなお長渕さんの心に残る母の教えとは。
(長渕さんにとってお母様はどういう存在ですか。)
〈長渕〉
どう振り返っても、母は僕の師ですね。
僕が生まれる前に兄を生後間もなく亡くしていますので、
念願の男の子だったと思います。
当時は高度経済成長の走りの頃で貧しかったですし、
僕は非常に病弱なガキでした。父は警察官で地域のために
一所懸命外回りをしていましたから、
ほとんど家に居ない。
母から影響を受けたっていうか、
ほとんど母子家庭みたいなもんです。一番厳しかったのは、
「嘘をつかない」ということですね。(ああ、嘘をつかない。)
〈長渕〉
小学生の時に習い事をサボったことがありました。
その嘘が母にバレて、
そういう時は決まって三回問い詰められるんです。
神仏の前に正座させられて、
「行ってないよね」と聞かれて「行った」って答える。「二回目、聞くよ」
「いや、ちゃんと行ったんだ」。で、三回目になるとやっぱり良心の呵責というか、
三回も嘘をつくのかと後ろめたくなって、
「嘘だよね」って言われた時に黙っちゃう。
そうすると、真っ暗な押し入れの中に
一時間くらい放り込まれた後、
再び神仏の前に正座させられ、母が「心はどこにある」
と聞くんです。僕は
「……うーん……どっか、このへん」
と自分の胸の辺りを指します。
・・・誰しも、子供の時に経験したことのあるような「嘘をつくことの後ろめたさ」
何となく嘘をついてしまった経験は、後々まで心の底に沈静しています。ふと、思い出すことがあり、苦笑してしまいます。
すると母は、ビシッと、
「どこだか分からないから、
自分の心を示すために言葉と行動があるんだよ!
言葉と行動そのものがあんたの心 !!
覚えておきなさい」と言うんです。
(含蓄に富んだ教えです。)
だからといって、生涯嘘をつかないで
生きてきたわけじゃないんですが、
ただやっぱり人が不幸になる嘘ってありますから、
それは小さい頃から言わないようにしてきました。それから母は苦しい時や悲しい時に、
よく歌を口ずさんでいました。童謡です。
おそらく僕のDNAに刻み込まれている
メロディーっていうのは、
母を通して聴いた童謡が
非常に大きく影響しているんじゃないかなと思います。
・・・素晴らしいお母さんです。氣合いの入った言葉。
男の子を育てるには、氣合いは必須。
「どこだか分からないから、
自分の心を示すために言葉と行動があるんだよ!
言葉と行動そのものがあんたの心 !!
覚えておきなさい」
この言葉は名言です。