大学入試センター試験は、独立行政法人大学入試センターによって、例年1月13日以降の最初の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われる日本の大学の共通入学試験ですが、最終合格を目指す前期日程試験が2月25日から始まります。
本試験を一番寒さが厳しく積雪などの影響が出やすい時期に実施することは、受験生に対する配慮の無さを感じます。
受験生の親御さんなら痛感されると思います。
長崎市五島町の羅針塾 学習教室・幼児教室では、幼児期から心身ともに健やかに育ち、辛抱する術を身につけて欲しいと考えています。
受験は誰しも同じ条件で競うわけですから、精神的にtough(タフ)でなければなりません。
さて、教科書に載らない歴史上の人物の再掲(加筆)です。
心身ともに健やかになる術を平易に示した先人のお話です。
***************************
「83歳の貝原益軒は、自身の体験から編み出した、心身ともに健康で充実した幸福な日々を送る術を書き残した。」
貝原益軒は、筑前国(現在の福岡県)福岡藩士。
藩費による京都留学で本草学や朱子学等を学ぶ。
7年間の留学の後、1664年35歳の時、帰藩し、150石の知行を得、藩内での朱子学の講義や、朝鮮通信使への対応をまかされ、また佐賀藩との境界問題の解決に奔走するなど重責を担った。
藩命により『黒田家譜』を編纂。
また、藩内をくまなく歩き回り『筑前国続風土記』を編纂する。
幼少のころから読書家で、非常に博識であった。
但し、書物だけにとらわれず自分の足で歩き、目で見、手で触り、あるいは口にすることで確かめるという実証主義的な面を持つ。
また世に益することを旨とし、著書の多くは平易な文体でより多くの人に判るように書かれている。
国際派日本人養成講座
名著探訪:『養生訓』~ 人々がみな幸せに仲良く暮らせる国を創る道 からの引用です。
http://blog.jog-net.jp/201404/article_7.html
一本の木を育てるように、自分の身体の世話をする
福岡藩の儒学者・貝原益軒が『養生訓』を著したのは、正徳2(1712)年、83歳の時であった。人生50年と言われた当時に、「いま83歳にいたりて、なほ夜細字をかきよみ、牙歯(は)固くして一もおちず」と心身壮健を誇り、世のため人のための著述に励んだ。
そして自らの生活の中で実践して掴んだ、長命健康を実現して、充実した人生を楽しむための方法論を体系的に説いて、人々の参考に供しようとしたのが、この書物であった。
『養生訓』というと、なにやら老人のための健康法を説いた本のように思われるが、益軒は「わかき時より、はやく此(この)術をまなぶべし」と説いている。
自分の身体を一本の木のように捉えれば、枯れかかってから世話を始めるのではなく、若木の頃から適度の水や肥料をやり、虫をとって、丈夫に育ててこそ、健康で長命な成木になる。そして、その木が豊かな果実を実らせて、世のため人のために役立つことで、充実した幸福な生となる。
そのために自分の身体という「木」の世話をする「術」を具体的に説いたのが『養生訓』であった。