長崎市江戸町(令和6年7月に移転)にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、日頃から国語辞典を用いて漢字、熟語の意味について理解するよう指導します。
ある日、小学校低学年の塾生に「勉強する」「學問學問をする」の意味合いを問うてみました。すると皆首を傾げます。
そこで、漢字を「勉」「強」、「學」「問」と分けて、それぞれの音読み・訓読みを聞いてみます。
すると、なんとなく分かったような、分からないような顔をします。
しかし、「学問」の「学」の字が「學」となっていて、知らない文字です。
不思議そうな顔を見ながら、説明を始めます。
「勉強」の文字は、「勉める」(つとめる:力を尽くしてあることをする)プラス「強いる」(しいる:相手の気持ちを無視して無理にさせる、無理に押し付ける)だよね。
結局、「誰かに押し付けられて、力を尽くす」という意味になるね。
一方の「學問」は、ツカンムリの「学」ではない、本来の「學」を用います。この画数の多いカンムリは、もと、子供に世の中のしきたりの手ぶりを習わせることをいう。ひいて、ものを学ぶ意、なんです。それプラス、「問」は「問う」(とう:知りたいことを尋ねる、質問する)ですから、「知りたいことを尋ねて、ものを学ぶ」の意味になります。
さて、君たちは「誰かに押し付けられて」か、または「知りたいことを尋ねて」のどちらで「学びたい」かな?
・・・・・・・その答えは自ずから分かりますね。