『大学』を素読する12

長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、学びの初めは「素読」から始まります。「素読」をするには、基本的に正座と腹式呼吸が必須です。腹式呼吸は口から呼気(こき:口から肺の空気を出す)をし、吸気は鼻からします。その際、肺を膨らませないでお腹を膨らませます。つまり、肺を動かさず、お腹が上下動します。

さて、『大学』を素読するシリーズは12回目です。

詩に云わく、桃の夭夭(ようよう)たる、其の葉蓁蓁(しんしん)たり。之(こ)の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ、其の家人に宜(よろ)しと。其の家人に宜(よろ)しくして后(のち)、以(もっ)て國人(こくじん)を教(おし)うべし。

詩に云わく、兄に宜(よろ)しく弟に宜しと。兄に宜(よろ)しく弟に宜しくして后(のち)、以(もっ)て國人(こくじん)を教(おし)う可(べ)し。

詩に云わく、其の儀(ぎ)忒(たが)わず、是(こ)の四國(しこく)を正すと。其の父子兄弟と為りて、法(のっと)るに足りて后(のち)、民(たみ)之に法(のっと)るなり。

此(これ)を國を治むるには、其の家を齊(ととの)うるに在りと謂う。

(現代語訳) 詩経(周南桃夭編)に、桃の花が美しく咲き、その葉がみずみずしく茂っているように、教養豊かに成長した娘が嫁いで行き、その家人とよく調和するとある。このように婚家の人々と和やかに調和して後に、その国の人を教えることができるわけである。

詩経(小雅蓼蕭編)に、兄に宜しく弟に宜しとある。家の中の日常生活に於いて、君主がその地位に誇らず、兄弟が和やかに睦み合う姿が、兄弟の道を無言で国人に教えることになるわけである。

詩経(曹風鳲鳩編)に、君子の行為が人の道に叶って、自ら四方の国を正すとある。これは君主が家の中でよい父子、兄弟となって後に民がこれを手本とするようになるのである。

これを国を治むるには、その家を齊(ととの)うるに在りと謂うわけである。

・・・君主たるものは、国を収めるに、先ず自らの家庭を齊えることが基本である、と。古今東西を問わず、君主の地位にあるものは、全て同様であることは、さまざまな歴史を紐解くとよく分かります。

翻って、各個々人も同様に考えると、まず家庭ありき。安定して家族仲良くあることが全ての基本です。

posted by at 18:19  |  塾長ブログ, 国語力ブログ

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