実語教 その六

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室では、どんなテストであれ百点が目標です。
しかし、得点の如何にかかわらず、子供達の努力の結果ですから、次へ繋がる様に確認します。

百点なら、
本人が一番嬉しい。

そして、
共に喜びます。

    我敬他人者

 

<漢文(白文)並びに読み下し文>

我敬他人者 他人亦敬我
  我、他人を敬(うやま)へば、他人亦(また)我を敬ふ。

 己敬人親者 人亦敬己親
  己(おのれ)人の親を敬へば、人亦(また)己(おのれ)が親を敬ふ。

 欲達己身者 先令達他人
  己(おのれ)が身を達せんと欲せば、先づ他人を達せしめよ。

 見他人之愁 即自共可患
  他人の愁いを見ては、即ち自(みづか)ら共に患(うれ)ふべし。

 聞他人之喜 則自共可悦
  他人の喜(よろこ)びを聞いては、則ち自ら共に悦ぶべし。

<現代文>

○我れ他人を敬えば  他人も亦我を敬うものである。

○我れ人の親を敬えば、人も亦我が親を敬ふものである。

○己が身を達せんと欲せば、先づ他人を達せしめよ。
(これは「論語」にある「仁者は己を立てんと欲して人を立つ、己達せんと欲して人を達す』とあるに基づく。)

○他の人の愁(*)を見ては気の毒に思い、共に患い(*)の情を抱くべきである。

*「愁」物寂しさを感じて心が沈む。思い悩む。
*「患い」心配する。心を痛める。嘆き悲しむ。

○他の人の喜び(ごと)を聞いて、共にこれを悦ぶべきである。

(人の愁を見て、共にこれを悲しむことは、人の情として常に起り易いものである。これに反して人の喜びを聞いて、共にこれを悦ぶことは、容易ならぬことである。つまり、人の幸福な様を見てこれを嫉む心が起こりがちである。同慶の心が真に起り来るようになることは容易でない。だからこそ、それを反省し、共に悦べる様に修養すべきである)

posted by at 17:25  |  塾長ブログ

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