英語と歴史を同時に学ぶ 「史実を世界に発信する会」の英訳教科書 1

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室では、年齢や学年を超えて同時に学ぶ機会があります。謂わば、子沢山の大家族の中で学ぶようなものです。そうすると、年下の子が年上の子から学び、年上の子は年下の子の手本になろうとする雰囲気が生じてきます。

さて、文部科学省が提唱する「合教科型」の見本のような資料を発見しました。

「史実を世界に発信する会」http://hassin.org が、近現代史に関する有用な日本語文献を英訳し、これをWeb上で無料で公開することを目的に、資料を英訳版と日本語版で公開しています。

その中で、福澤諭吉に関する記述がありましたので引用してご紹介します。

福沢諭吉の『学問のすすめ』と「脱亜論」というコラムの英和対訳です。http://www.sdh-fact.com/CL02_2/Chapter%204%20Section%203,%204.pdf

PERSONALITY PROFILE
Fukuzawa Yukichi, Author of An Encouragement of Learning and Leaving Asia
Why did Fukuzawa Yukichi, who once argued that Japan should ally with Korea and Qing China to counter Western expansionism into Asia, later pen the essay Leaving Asia?

人物紹介

福沢諭吉は、学問のすすめと脱亜論の著者。日本・朝鮮・清国の三国が、連帯して西洋のアジア進出に対抗することを主張してきた福澤は、なぜ、のちに「脱亜論」を書くことになったのだろうか。

Independent individuals and national independence

「一身独立して、一国独立する」

Fukuzawa Yukichi was an enlightened thinker active in mid to late-nineteenth century Japan. In 1872 (Meiji 5), he wrote the influential work An Encouragement of Learning, which contained one of his most famous maxims, “National independence cannot be achieved without independent individuals.” What Fukuzawa meant was that Japan could never stand equal with the Western powers and be truly independent until every Japanese citizen became imbued with his own spirit of independence. An independent individual, Fukuzawa pointedly argued, would not be content to simply leave political affairs to the elites and blindly follow their dictates.

“Those who lack an independent spirit feel no shame when they should feel shame, fail to speak out when they should speak out, and meekly stoop before everyone they see. It has been said that these attitudes are acceptable amongst our fellow Japanese, but in our present era of vigorous interaction with foreign countries, they are not merely a loss to the individual, but a loss to the whole country. They are not merely a shame to the individual, but a shame to the whole country.”

福沢諭吉は、幕末から明治30年代にかけて活躍した啓蒙思想家です。福澤は、1872(明治5)年に『学問のすすめ』を発表し、「一身独立して、一国独立する」という名言を残しました。日本人一人ひとりが独立心をもつことが、日本を西洋列強と対等に付き合うことができる、自立した国家にするもとだ、というのです。福澤は、政治はお上がするものとし、そのいう通りにすればよいと考える、独立心のない人々を批判して、こう書きました。「独立の気力なき者は、恥ずべきときに恥じず、論ずべきときに論ぜず、人さえ見ればただ腰を屈する。国内のことならばそれでよいとしても、いま外国と交わるの日においては、一人の損失、一人の恥辱では済まない。それは一刻の損失、一国の恥辱である。

上記は、『新しい歴史教科書』(新版・中学社会)(自由社)英訳シリーズ Chapter4 Section3,4の英和対訳部分です。詳細は、上記のサイトをご参照ください。中学校の歴史教科書として、各地で採択されている無味乾燥な歴史教科書と比べ、非常にわかりやすく歴史的事象や人物にも焦点を当てている、大人の読み物としても面白いものです。熟読されると納得がいくと思います。

posted by at 23:38  |  塾長ブログ

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