‘ 羅針塾 ’ の投稿記事一覧

国語力と「戦後国語施策」資料集

幼児教室・学習塾の羅針塾では、音読する為に役立つ読本は、現在出版されているものだけでなく、古書から引いて副読本としています。其の中には、「戦後国語施策」によって変更させられたものが、古来から連綿と続く漢字や仮名の用い方で書かれているからです。日本の子供たちの国語力の低下は、戦前の国語教育の長所を現在の教育に引き継がせなかった結果だと考えます。

例えば、「現代かなづかいに関する資料」には、以下の様に記載されています。

内閣訓令第八号 「現代かなづかい」の実施に関する件

国語を書きあらわす上に、従来のかなづかいは、はなはだ複雑であって、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて、整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回国語審議会が決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもって、これを告示した。今後各官庁においては、このかなづかいを使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。

昭和二十一年十一月十六日 

内閣総理大臣 吉 田 茂

 

細則

第一 「ゐ、ゑ、を」は、「い、え、お」と書く。

一、「ゐ」を「い」と書くもの。

井戸(ゐど→いど) 猪(ゐのしし→いのしし) 参る(まゐる→まいる) 居る(ゐる→いる)

二、「ゑ」を「え」と書くもの。

声(こゑ→こえ) 杖(つゑ→つえ) 末(すゑ→すえ) 植ゑる→植える 据ゑる→据える 会得(ゑとく→えとく) 智慧(ちゑ→ちえ) 回向(ゑこう→えこう)

 

・・・細則の第一から第三十三まで、結構な量で改悪(筆者が思うに)されています。

これによって、日本の子供達が「日本の古典」を読むのに苦労することになります。当然、中・高校で学ぶ「古文」もわざわざ「旧仮名遣い」として読むことになり、「古文」への親しみにくさに繋がります。

「枕草子」「源氏物語」などの世界に誇る女流文学も、原文で読解するには、相当「古典文法」に通暁(つうぎょう:隅々まで知ること)しなければなりません。古典・古文をしっかり学ぶ力をつければ、現代文は実はそれほど難しいものではありません。

 

・・・米国占領下の日本の教育レベルを落とすことに意を用いていたGHQ(General Head Quarter:連合国軍総指令部)は、日本政府を用いて各種の政策を行なわせます。其の具体例の一つが、上記の内閣訓令です。

 

・・・昭和天皇の「降伏文書調印に関する詔書」によって、日本は米国と休戦します。

降伏文書とは、昭和20年(1945)9月2日、日本と米国を中心とした連合国との間で交わされた休戦協定の名称です。この協定により日本の降伏が確認され、ポツダム宣言の受諾は外交文書上固定されました。

そして、早くも昭和20年(1945)9月20日 文部省が「教科書の戦時教育部分の削除」を通達。そして国民学校の生徒自身の手によって、教科書に墨を塗らせました。

 墨塗りが行われた教科書は主に、国語でした。地理、歴史、そして現在の道徳である修身の教科書は、墨塗りではなく、処分されました。
米国が占領政策で最も重要視したのは、「教育の改革」でした。
昭和21年(1946)3月、27名の「アメリカ教育使節団」が東京に到着しました。それはアメリカの有名な教授や宗教学者達でした。
 しかし、彼らの中には日本に関しての教育制度はおろか、日本語にも日本の歴史や文化にも、まともな知見を持っている者はいませんでした。そして彼らはたった20日間ほど(しかも午前中だけ)の調査で、報告書を書き上げました。
現在の日本の教育はその報告書が土台になっているのです。
 全て日本の教育の根幹は米国の思惑通りに変えられました(国語の「ローマ字化」を除いて)。
歴史教育は、「太平洋戦争史」という米国史観によって捻じ曲げられました。
そして、左翼的な教育方針をとる日教組に日本の教育を牛耳らせました。
「愛国心」を戦前の軍国教育の「悪」だとして、日本を嫌いになるような教育を子どもたちに行いました。
日本は悪いことばかりしたと学校で教育され「罪悪感」を植え付ける教育。
そして、占領政策の中で文部省と日教組を巧みに操り、それら全てを日本人自らの手で改革したと錯覚させてきたと言えます。まさに日本の教育、精神を土台から破壊しました。
 ・・・私たちは間違った歴史を教わってきたため、自ら学ぼうとしない限り、自国の真実の歴史を全く知らない状態になっています。
そのため自分自身や祖国である日本に対して、誇りや愛情を持つことができない原因となっています。
終戦後75年も経っているのに、GHQの占領政策が今でも私たちの生きる日本の教育を歪めています。
それを本来あるべき日本の教育に戻し、発展させていかなければなりません。
posted by at 18:54  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

今年度の受験に向けて

長崎市にある幼児教室・学習塾
羅針塾も受験準備となってきました。
長崎大学教育学部附属幼稚園
各、私立小学校
そして、
長崎大学教育学部附属小学校
中学受験も同時期にあります。

一人一人の仕上がり具合を
観ながら何が必要か?を
考えていきます。

今年度の傾向や
受験合格だけを
考えるのではなく
御縁した学校でトップになる為の
総仕上げをしている状態です。
この学びが羅針塾だけのもの
と考えています。

「ハキハキ!元気!賢い子」

今年度の
私立中高の入試説明会も終わり
今後、どの様に教育が
進んでいくのかも再認識。
そして、私立小学校にも
足を運び校長先生から
お話をお伺いすることができました。

どの様な子が求められているか。
どの様な志が必要か。

学ばせていただきました。

受験当日まで
最後まで焦らずに。
最後まで諦めずに。
最後まで丁寧に。

一つ一つを仕上げることが
ステップを上がった時
最善の学びとなっていきます。

posted by at 18:27  | 学習塾・幼児教育

賢くなる為の勉強の仕方

長崎市にある幼児教室・学習塾
羅針塾では、幼児期から賢く
なる為の勉強の仕方(学び方)
を指導しています。

集中力がどの様にして
ついていくか。
気力がどの様にしたら
続く様になるか。
机にどの様にしたら
向かう様になるか。

一人一人の特性を見ながら
指導していきます。
羅針塾でしか出来ない学びです。

「ハキハキ!元気!賢い子」

落ち着いた気持ちで学びに
向かうことは大事です。
ソワソワ、ザワザワ
学ぶ場所の周りに
誘惑があると集中力はつきません。
賢くなる為に
適切な場所を作り
静かに向かわせる。
とても大事なことです。

posted by at 21:16  | 学習塾・幼児教育

国語力と国語世論調査

幼児教室・学習塾では、塾生の国語力を如何に付けていくかに日頃から腐心しています。

母語であるから、放っておいても日本語は会話としては話せる様になります(レベルに如何を問わなければ)。これは、小学校にも導入され始めた英語も似たり寄ったりです。レベルを問わなければ、日常生活の会話は難しいものではありません。

「文化庁の令和元年度の国語に関する世論調査で『今の国語は乱れていないと思う』と答えた人が初めて3割を超えた。」と言う新聞記事が目につきました。

【主張】国語世論調査 「乱れていない」は本当か

https://www.sankei.com/column/news/200928/clm2009280003-n1.html)(産経新聞 2020.9.28 )

言葉の乱れは常に指摘されてきた問題だが、近年SNS(会員制交流サイト)などの普及で表現が多様化し、言葉に対する意識が寛容になったことが背景にある。

 一方で敬語が気になる人も増え、ネット時代の国語のあり方が問われる。

・・・と述べられている様に、会話レベルは時代や風潮によって、良し悪しや考え方は別として様々な言葉遣いや表現が表れてきます。

ところで、

そもそもの言葉の乱れの大本は、先の大戦後の米国占領下の日本での国語施策にあると筆者は考えます。

ある方から寄贈頂いた「国語大辞典」(小学館 昭和54年版)、今から40年ほど前のものに、戦後国語施策資料集が掲載されています。

これを紐解くと、

一、漢字に関する資料

当用漢字表(昭和21年)、当用漢字音訓表(昭和23年)、当用漢字字体表(昭和23年) 人名用漢字に関する資料

二、現代仮名遣いに関する資料

現代仮名遣い(昭和21年)

三、送り仮名に関する資料

送り仮名の付け方(昭和34年)

四、ローマ字に関する資料

ローマ字の綴方(昭和29年)

五、外来語に関する資料

外来語の表記について(昭和29年)

六、用語に関する資料

同音の漢字による書き換え(昭和31年)

「異字同訓」の漢字の用法(昭和47年)

七、敬語に関する資料

これからの敬語(昭和27年)

・・・などなど、本来学ぶべきである日本語を

「従来、我が国において用いられる漢字は、其の数が甚だ多く、其の用い方も複雑である為に、教育上また社会生活上、多くの不便があった。これを制限することは、国民の生活能率を上げ、文化水準を高める上に資するところが少なくない。」

との、内閣訓令第7号(昭和21年)によって、弱体化、骨抜き化された事実を忘れてはなりません。明らかに、米国占領期(昭和20年〜27年)に日本人の国語力を落とし始める端緒があるのです。

 

 

posted by at 14:25  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

医学部に入るためには、どの小学校を選ぶと良いか-2

幼児教室・学習塾の羅針塾では、小学校受験を考えておられる親御さんの判断の一助となる、私共なりの情報を面談の際に提供させて頂きます(後述)。

就学前の子供さんが、将来(16〜18年後)どの様な進路を選択して社会人として歩み出すか。

それをイメージしていく中で、その最初のステージである小学校をどの様に選択するか、です。

一般的には、

各小学校の案内書、ホームページ、進学実績(中学校以上)、オープン・スクール、在校生の父兄からの聞き取り、卒業生の評価、などなどが判断材料となります。

学校の成り立ちにより、国立・公立、私立の小学校それぞれの長・短がありますので、子供さんの将来に向けて、家庭の方針をしっかり立てる必要があります。

小学校卒業後の進路も、中学校、高校までをどの様に選択するか、です。小学校によっては、小・中学校一貫校、小・中・高校一貫校もあります。

学校によっては、建学の精神、教育理念、教育目標などをしっかり掲げているところもありますから、其れに沿った教育が実際に行われているか、も大きな判断材料となります。

入学前に教科書やその他問題集などの使用副教材、宿題の質・量を確認できるなら、これも判断材料です。

また、授業時間数、各教科の時間数、行事の多寡・内容など、も大事です。

(・・・・・といった情報を可能な限り集めることができれば理想ですが、現実にはなかなか難しいものがあります。・・・その点は、当塾にお尋ねください。)

結局、一般の家庭では限られた情報の中で、選択するしかないのが現状です。そして、選択した以上は、小学校の教育内容を基本としつつ、家庭で不足分や、その上に積み重ねていくのに適切な学びを配慮していかなければなりません。

「医学部に入るためにどの小学校を選ぶとよいか」は、

選択する小学校の6年間に親御さんが子供さんの自立を促すために、より良くエネルギーを注入出来るかによるのではないでしょうか。

教育投資と考えた場合、小学校の6年間に傾注することが、中・高校の6年間にかけるよりも効果的です。

其の前提としての、幼児教育(0歳時から6歳まで)の学びが羅針塾にあります。

posted by at 22:17  | 塾長ブログ, 国語力ブログ
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