‘ 羅針塾 ’ の投稿記事一覧

親子の時間を大切にする

長崎市五島町にある幼児教室・学習塾の羅針塾です。武漢ウイルスが冷めやらない時に集中豪雨。被害の大きさに心が痛みます。皆さん安全第一ですよ。今日は長崎の殆どの学校も休校の様でした。羅針塾は安全確認をしながら午後から通常通り。保護者の送迎をお願いしました。学期末の試験が始まっていますから復習に見落としがない様に。また、丁寧に読み書き理解することを定着させています。

帰ってからバタバタです。ゆっくりさせる暇もなくて。と言う御家庭。逆にダラダラと寝るまでしてしまいます。という御家庭。こんなことではダメですよね。と真剣に話すお母様達。
お母様達の姿が見えるなあ〜・・・・・

思うのです。
バタバタの中でもダラダラの中でも5分でも10分でもいいから濃密な親子の時間を作る。しっかりと話を聞いてあげる。そして、的確に話せる様になる様にしてあげると最高だと思います。何気ないやりとりが一番の思い出になりますよ。とお話します。お手伝いをしてもらいながら。お風呂の中で。寝る前に少し。話をする環境を上手に作ってあげて欲しいと考えます。

なぜなら・・
場面に合わせて読むことができない子が多い様に思います。
親子でもう少し語彙を広げることを意識して話をして欲しい。
何でも、楽しかった。嬉しかった。悲しかった。では細かい部分が掴めません。
日々の生活の中で子供の気持ちがどの様に変化していったのか。お母様達も子供の心の動きを読み取る訓練だと思います。

「ハキハキ!元気!賢い子」

上手に音読する子は、ここはどんな気持ちで読むのかな。誰の言葉かな。と目で追いながら考え声に出していきます。これができる子は国語は強い。しっかりと読み解くことができるのです。この読み解きは他の教科にもつながります。どの様に問題が構成されているのか。何故、この専門用語なのか。一つ一つ結びついているのです。
賢い子は「やってごらん」に素直に前向きに取り組みます。恥ずかしがらずにめんどくさがらずに取り組むことが大事です。

毎日、できることは親子の時間で感じ合うこと。
濃密な時間は賢さに磨きをかけていきます。

濃密な親子の時間。
年長さんのペーパークラフトです。
立派!

posted by at 17:33  | 学習塾・幼児教育

パンデミックと源氏物語1

長崎市五島町の幼児教室・学習塾の羅針塾では、学びの合間に塾生に応じた会話を交わすことがあります。学ぶ教科に関連することから、敷衍(ふえん:押し広げること、展開すること)したり、時には話が脱線してあらぬ方向へ行くこともあります。塾生には、世界情勢や、歴史や自然科学の方面など、様々な物事に興味を持って欲しいものです。

さて、時折引用しているブログからご紹介です。→「加瀬英明のコラム」「パンデミックは奇貨となるだろうか」http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

ようやく全国に外出自粛を強いていた、緊急事態宣言が解除された。

 といっても、相手は疫病神(えやみがみ)だからまだ安心できない。しばらくはマスクを着用して、人々とのあいだの距離をとることになるのだろう。

 武漢(ウーハン)ウィルスの大流行という奇禍によって、自宅と近くの事務所を往復して逼塞する日々を過していたが、自分の時間を落ち着いて持つことができたのは、珍しい財貨――奇貨というものだった。

 予想もしなかったが、おとなになってから、はじめて長い休暇に恵まれたと思った。

 インスラ、アウタルキア

 2つの小さな島に似た、自宅と事務所に籠るうちに、英語で「孤立、隔離」を意味するアイソレーション*1の語源が、海外に留学した時に学んだラテン語の島の「インスラinsulaであるのを思い出した。英語のアウタルキー(自給自足)*2の語源が、ラテン語の「アウタルキア」autarkiaだったと、頭に浮んだ。

 自粛中は人出や、交通量が大きく減ったから、喧噪が失せて静かだった。

 仕事や会合や、絶え間ない都会の騒音によって、関心がつねに散らされて、自分をおろそかにしていたが、案じることから感覚まで自給自足するようになった。

 自宅が表通りの裏の路地に面しているが、狭い庭に集まったスズメの囀りや、近くの皇居の森から飛んでくる野鳥が鳴きかわす声が、はっきりと聞えて嬉しい。

 街が静かになったからだ。玄関を出入りする時に、家人が植えた花の甘い香りに気がついて、狼狽(うろ)たえた。喧騒のなかで視覚や聴覚を酷使していたために、五感が鈍ってしまったのだと思った。

 つい、4、50年前までは、私たちは東京に住んでいても、自然が心身の一部になっていたから、自然を身近に感じたものだった。

 だから樹木が芽をふくころに、屋根や緑を静かに濡らす雨は、春雨(はるさめ)だったし、五月に入ると五月雨(さみだれ)、秋から冬にかけて降る雨や、通り雨は時雨(しぐれ)といった。

 春なら霞(かすみ)、秋は霧といったのに、いまでは環境が人工的になったためか、心が粗削(あらけず)りになってしまったためか、1年を通してただ霧としか呼ばない。

 英語は季節感が乏しいので、霞も、霧もすべて「フォッグ」fogか、「ミスト」mistか、「ヘイズ」hazeであって、季節によって呼び分ける繊細さを欠いているから、味気ない。

*1 isolation=隔離、分離、孤立、絶縁 *2 autarky=経済的自給自足

・・・外交評論家としてご健在な加瀬英明氏は、該博(がいはく:広く物事に通じていること)な知識と、軽妙な文章表現をされるので、読んでいても楽しいものです。氏が述べられている様に、日本語の情趣豊かな表現は、外国語の追随を許さないと言えるでしょう。

筆者は、日本語字幕の外国映画をよく鑑賞しますが、セリフが英語表現の際に、度々上手く字幕を訳しているなあ、と感心することがあります。英語のセリフは、場面が違っても同じ様な英語表現であるのに、日本語の字幕は漢字を交えているので、場面に応じて日本人の翻訳者が上手に表現していることが多々あるのです。

 

『源氏物語』を読む

私は『源氏物語』、川端文学の優れた訳者として有名な、エドワード・サイデンステッカー教授と昵懇(じっこん)にしていた。

「サイデンさん」と呼んだが、下町をこよなく愛していたので、山の手で育った者として、下町文化のよい案内役をえた。永井荷風文学をよく理解できるようになった。

(中略)

私は『源氏物語』を、サイデンさんの知遇をえるまで、製紙、香料の産業史の本として読んでいたが、サイデンさんの導きによって、王朝文学として親しむことができた。

香りは舞台回し

『源氏物語』には数えたことがないが、50種類あまりの紙が登場する。溜漉(ためす)き*3の紙は中国で発明されたが、源氏に「唐の紙はもろくて朝夕の御手ならしにもいかがとて、紙屋(かんや)を召して、心ことに清らかに漉かせ給へるに」(鈴虫)と、述べられている。

流し漉き*4の丈夫な和紙は日本で発明されたが、物語のなかで紙が重要な役割をつとめている。

 

*3溜漉(ためす)き=紙の手漉き法の一。簀 (す) をはめた漉桁 (すきげた) へ紙料液をすくい入れ、揺り動かして繊維の絡みをよくし、水を漏下させて紙の層を得るもの。

*4流し漉(す)き=手漉き和紙の漉き方の一。ねりとよぶ植物性粘液を混ぜた紙料液を、ばね式につるしてある漉き桁 (げた) の中へ手前からすくい入れ、揺り動かして繊維の絡みをよくし、向こう側へ余分な水を流し、これを数回繰り返す。漉き上がった湿紙を重ねても、ねりの粘度が急速に減退するので、1枚ずつはがせる。

・・・源氏物語の中で、「唐の紙はもろくて朝夕の御手ならしにもいかがとて、紙屋(かんや)を召して、心ことに清らかに漉かせ給へるに」の部分は、与謝野晶子版「源氏物語」でご紹介しますと・・・

五島美術館蔵 鈴虫

すずむしは釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のおん弟子の君のためににと秋を浄(きよ)むる

夏の蓮(はす)の花の盛りに、でき上がった入道の姫君の御持仏の供養が催されることになった。

(中略)

仏前の名香(みょうこう)には支那の百歩香(ひゃくぶこう)がたかれてある。阿弥陀仏と脇士(わきし)の菩薩(ぼさつ)が皆白檀(びゃくだん)で精巧な彫り物に現わされておいでになってた。閼伽(あか)の具はことに小さく作られてあって、、白玉(はくぎょく)と青玉(せいぎょく)で蓮の花の形にした幾つかの小香炉(こうろ)には蜂蜜の甘い香を退けた荷葉香(かようこう)が燻(く)べられてある。経巻は六道を行く亡者(もうじゃ)のために六部お書かせになったのである。宮の持経は六条院がお手ずからお書きになったものである。これを御仏(みほとけ)への結縁としてせめて愛する者二人が永久に導かれたい希望が御願文(がんもん)に述べられてあった。朝夕に読誦(どくじゅ)される阿弥陀経は支那の紙ではもろくていかがと思召(おぼしめ)され、紙屋(かんや)川の人をお呼び寄せになり特にお漉(す)かせになった紙へ、この春ごろから熱心に書いておいでになったこの経巻は、片端を遠く見てさえ目がくらむ雅さはことさらにいうまでもない。

・・・とあります。

それに付けても、平安時代の高貴な方々の世界とはいえ、優雅で心の持ちようが現代人では想像を絶するほどのものです。現在の私達よりも、自然を敬い、仏道を如何に大事にしていたかが理解できます。

 

posted by at 17:37  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

語彙力が上がっていると感じる時

長崎市五島町にある幼児教室・学習塾の羅針塾です。
小学校受験生には少しづつ負荷をかけて学びを進行中。
小学生には各学年の課題にしっかりと取り組んでもらっています。

一学期も終盤戦。
小学校一年生は音読が上手になりました。
スラスラと句読点を考え、感情を込めて
読めています。
これは、どんな意味?
この文章の使い方は?と聞くと
しっかりと考えを伝えてくれます。
幼児期からの学びが少しづつ結びついているようです。

小学校高学年は
趣味のゲームを詳細に解説してくれます。
ほーなるほどっ。と毎回感心。
学校のことを的確に話してくれるので
どのように学んでいるかが手にとるように
分かります。
また、資料や記事を読み込み
考えをまとめること。
これまでの長期休暇にコツコツと
積み重ねてきていました。
少しづつ要領を得て上手くなってきているようです。

「ハキハキ!元気!賢い子」

指示を的確に聞き取り、考えて解く。
塾生さん達は日々学び磨いています。

様々な話、説明をする中で
わからないことを徹底的に調べ
しっかりと音読し五感で学ぶ。
大切なことです。

素直に前向きに丁寧に。

国語力をつけ、世界で活躍できるように。
しっかりとした語彙力をつけていきます。

当選しましたーと。一枚お裾分けを頂きました。
なかなか手触りよし!です。

posted by at 18:40  | 学習塾・幼児教育

智能は幼児期に言葉に依って創られる

長崎市五島町にある幼児教室・学習塾の羅針塾では、小学校受験に向け準備をしようと考えておられる親御さんから様々な質問を受けます。子供さんの教育にしっかりとした考えをお持ちの方は少数派です。子育てや教育に対する様々な悩みや不安の元は、耳に入る情報が錯綜し、いずれを取るべきか確信が持てないことが原因です。

現在は、教育に対する情報がインターネットにも百花繚乱と言える程溢れています。簡便に情報を集めることが出来るのは有り難いのですが、其の中から適切で有意義な情報を収集し、分析し、活用するのは、自らの立ち位置をしっかり維持しておかない限り、混乱の元にもなりかねません。

最新の教育理論や動向は、しっかりと検証されるまでに時間がかかり、安易に取り入れる事は、後で悔やむことになりかねません。

筆者は、海外の教育理論や動向などの最新情報にも目を通しますが、「教育は百年の大計」と言われるように、日本の歴史の中で検証された教育と日本文化に根差した、正に日本人に適した教育があると信じます。

そこで、よく引用させて頂く石井勲の著書から、「漢字興国論」(1997)をご紹介します。

「漢字興国論」 第二章 漢字は世界で最も高度な文字――真に文字と言へるものは漢字だけである――

智能は幼児期に言葉に依って創られる

従来「智能は生れつきに依る」と考へられてゐましたが、近年は「幼 児期に創られる」それも「言語によって創られる」といふ考へが強まって 来ました。

フランスの言語心理学者ポール・ショシャールは、フランスの小学校 に就学してゐる黒人の子供たちの生育歴を 1 人 1 人丹念に調査しまし た。そして「アフリカで生れ、そこで幼児期を過した子供たちの智能は、 フランスの子供たちの智能より明らかに低いが、アフリカで生れてもフ ランスで幼児期を過した千供たちの平均IQは、フランスの子供たちの 平均 IQ に劣らなかった」といふ事実を明らかにしました。

右の事実は「智能は生れつきに依らない。幼児期に創られるものである」ことを教へてくれます。また、「智能は幼児期の言語活動に依って 創られる」ことを推測させてくれます。ではなぜ「智能は幼児期に言語 に依って創られる」のでせうか。

 人間の大脳はよくコンピューターに譬へられます。然し、似てはゐても、大変な違ひがあります。コンピューターは初めからハードウェアの 容量が決ってゐて、それに見合ったソフトウェアしか入力できません。 いくら立派なソフトウェアを作っても人力できないのです。

これに対して人間の大脳は、人力されたソフトウェアに依ってハード ウェアはいくらでも容量が大きくなるやうに準備されてゐるのです。つま り、ソフトウェアが立派になればそれに従ってハードウェアも大きくなる のです。そして大きくなったハードウェアが更に立派なソフトウェアを入 力し易くする、といふやうに相互に影響を与へ合ひながら発達して行く のです。

所で、人間の大脳は二十歳頃までにハードウェアの発達を終へます が、幼児期の発達が特に目覚しく、この時期に成人の大脳の 60 から 70 パーセントまで発達し、小学校に入学する 6 歳頃には 80 パーセントま で発達するさうです。既に述べましたやうに大脳のハードウェアとソフト ウェアとは相互に影響し合って発達して行くものですから、幼児期の大 脳の使ひ方で決ったハードウェアの容量の大小に依ってその後の発 達が左右されるのです。大脳のソフトウェアは言葉が基幹ですから、 「幼児期に吸収する言葉の質と量に依って智能が決定する」のは当然 だと言へませう。

・・・「幼児期に吸収する言葉の質と量に依って智能が決定する」という言葉は、非常に含蓄があります。

「言葉の質」は、美しい日本語、「言葉の量」は、正しい日本語、によって担保されます。外来語や和製英語的なカタカナ混じりの日本語を、どれだけ入れても、本当の智能の発達には寄与しない、と考えます。

 

 

posted by at 14:35  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

遅れた学びをどうするか。

長崎市五島町の幼児教室・学習塾の羅針塾です。
まだまだ見通しがつかない武漢ウイルス(コロナ)。
日々続けて、予防対策中です。

今回の休校や休業等の自粛により
どのように学びを続けていけばいいのか。
沢山の声をお母様達から頂きました。
ただただゴロゴロとするわけにもいかず・・・
毎日の計画を立ててくださいね。等々
お伝えしました。

幼児さんの学びは
一番悩んだようです。
特に教材があるわけでもなく
あったとしても、
どのように取り組ませていけばいいのか。
遅れていくぶんをどのように取り組ませるのか。
不安もあったかと思います。

通常通りの学びになった今
何が優先順位なのか。
一人一人の成長の度合いを見ながら進行中。
いっぺんに詰め込むのではなく
どんなの時も基本基礎は丁寧に。です。

「ハキハキ!元気!賢い子」

自粛期間中に
バタバタとした生活ではなく
心落ち着けて取り組めました。と
こんなことをしたら?
あれはオススメですよ。が
今に効いてきています。
忙しく充実した毎日でした。と。
今年度の受験期
来年度に向けて楽しみです。

この夏期講習でどのように変身するか。
楽しみにしています。
取り組ませたいことが盛り沢山です。
小学生も同じようにです。
夏休みの期間がまちまちですが
慌てることなく毎日怠ることなくです。
賢い子は毎日コツコツと。
しっかりと準備し、予定を立てています。
成長の階段を一歩一歩登っています。

posted by at 19:12  | 学習塾・幼児教育
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