‘ 国語力ブログ ’ カテゴリー

母国語の大切さ 

羅針塾の年長さん達は言葉の数が増え
伝え方を学び、私達の指示に的確に答えられるように
なってきました。

太い・細い
多い・少ない
長い・短い
違いは?
どちらが?

言い回しが似ていたり、感覚的に同じことだったり
と、いうことが無くなっていき
何を、どのように聞かれているかを判断できているように
感じています。
聞く力を磨き、伝える力・表現する力を
磨いているからだこそと考えています。

お母様たちには、読み聞かせをしっかりと行ってもらうこと。
的確な指示を出してもらうこと。
幼児扱いをしないこと。を徹底してもらっています。
一つ一つの積み重ねが語彙力に繋がっています。

「ハキハキ!元気!賢い子」

早期の英語教育を周りが推奨する中
羅針塾のお母様たちは、子供たちを賢くするために
しっかりとした母国語(日本語)の学びに
力を注いでくださいます。
私達が考える国語力。
母国語を使いこなし、語彙力を伸ばし
理解を深め考えること。
とても大事なことなのです。

読む・聞く・書く・伝える。

学びのはじめに要求されるのは英語からではなく
日本語から。
正しい学びを取り組んでいれば英語を取り組む学年に
なった時にしっかりと理解することができます。
語学に焦りは禁物。
あれもこれもではなく、母国語をしっかりと磨く。
グローバルな人間に育てたいのであれば必要なことだと
考えます。

世界に羽ばたいている偉人達は母国語の力が
しっかりとできています。
だからこそ、どんな言語でも読みこなし
理解をし表現をして活躍しているのだと考えます。

 

幼児漢字教育の奨め

幼児教育の要諦と常々考えているものが、「漢字教育」です。無論、小学校に上がってからの「漢字を書いて覚える」という暗記ではありません。何よりも「漢字の読み」ができることによって、語彙を増やすことが眼目です。

30年ほど前の書物ですが、「幼児はみんな天才」(石井勲著1988)に普遍的な意味合いを持つ提言がされていますので、引用してご紹介します。

幼児漢字教育の奨め    ソニー名誉会長 井深大(注)

ソニー創業者井深大(出典newswitch.jp)

ソニー創業者井深大(出典newswitch.jp)

石井先生が始められた、早い時期から幼児に漢字を与へる教育といふものが、如何に大きな意義があるかを、私は高く評価して居ります。

これは、今日の教育に対する大きなチャレソヂです。従って、「幼児に漢字を!」と提唱された時は、世間から受入れられなかったと思はれます。それらの軋轢を戦ひ抜いて来られたのが石井先生だと思ひます。

石井理論は、まだ高く評価されてゐないかも知れませんが、次の世代においては非常に大きな意味を持つのではないかと、私は痛感して 居ります。

私はパターン学習を提唱してゐます。パターンとは、世間では模様・図案・図形といふ狭い意味でしか執へてゐませんが、パターン学習とは「一瞥(いちべつ)学習」といふことなのです。例へば、新聞を読む時、全文を読まなくても、一瞥するだけで一応理解できる、といふのがさうです。マサチューセッツ工科大学で、全世界の文章を取上げて、どの国の文章が一番機能的であるかを測定した科学的な実験があります。それでは、漢字かな混り文が世界で最も読み易い形態である、と発表されてゐます。それは、文章を一瞬のうちに読んで、意味内容を把握することが出来るからです。

一昨年、中国に参りました時、略字化反対の声を耳にしましたが、その反対の根拠は多く感情論から出発したものでした。それで私は、石井先生の理論を披露して、「子供は画数の少ない漢字が覚え易いと皆様は思ってゐるやうですが、画数の少ない漢字は認識しにくく、画数の多い漢字ほど理解し易いものです」と教へてやりました。

漢字は画数が多ければ、子供は絶対に間違へないものです。コンピューターを使ふ場合でも、画数の多い漢字については間違ひが非常 に少ないのです。

初めは、表音文字の方が便利さでもコストの点でも有 利だと考へられてゐましたが、集積回路が出来まして、この数年間、年 ごとに集積度が高まり、漢字の画数の多いことの難点は全く解決してしまひました。従って、日本のコンピューターは、どこの国よりも大きな進 歩を見せ、ワープロも漢字で完全に処理できるやうになりました。

パターン学習と言へば、父母が毎日仏壇に手を合せてゐますと、幼 児も自然と手を合せるやうになりますが、これもパターン学習の一つでありまして、かうして子供に信仰心を植ゑつけることも大切な事だと思 ひます。

今日の教育においては、「心」であるとか「立派な人間」を作り出すやうな題目が、一つも設けられてゐません。明治以前は、儒教が中心となり、学問することは「人の道」を究めることと結び着いてゐました。明治以降、西欧の物質文明に魅せられ、「心を 養 ふ」とか「人間を作る」といふ根源的な問題を忘れて、物質文明を追及するやうになりました。その結果、今や日本は世界の富の 10 パーセント以上を占めるまでになりましたが、未だに「物(富)」だけを追求する教育が行はれてゐます。

私は、今は「人間を作る」ことが教育の主な問題点でなければならな い、と考へて居ります。そのためには、「零歳からのパターン教育」から出発しなければならない、と考へるものであります。

パターンは、「一瞥して解る」所に大きな特徴があるのであり、この「一瞥して解る」才能や感覚を養ふことは非常に大切な事である、と私は思ひます。

無批判に物事を受容れることは、理性が発達すると難しくなります。今の教育は、「丸暗記」と「理解して覚える」ことの両者を混同し、暗記させる時期に暗記させず、理窟ばかりを発達させ、そのため大切な事柄を暗記する機会を失ってゐる所に問題があります。石井式漢字教育は、 今の日本の教育を救ふものの一つであると確信して居ります。

注)井深大 (いぶか-まさる)明治41年4月11日生まれ(1908-1997) 昭和-平成時代の経営者。
昭和21年盛田昭夫と東京通信工業を設立し,25年社長。国産初のテープレコーダー,トランジスターラジオなどを商標「SONY」で輸出。33年社名をソニーに改称。独創的な技術開発を主導し,営業担当の盛田とのコンビで同社を「世界のソニー」にそだてた。46年会長。幼児開発協会理事長などもつとめた。平成4年文化勲章。平成9年12月19日死去。89歳。栃木県出身。早大卒。(出典 日本人名大辞典))

・・・パターン学習とは「一瞥(いちべつ)学習」、仏壇に手を合わせることもパターン学習、などわかりやすい表現で井深大さんは説明されています。

更に、幼児期に「一瞥して解る」才能や感覚を養ふことは非常に大切なことであると述べられます。

上記の著書が世に出てから三十年以上経ちますが、幼児教育や小学校教育が良い意味で進化しているのだろうかと疑問に思います。日本の多くの先人たちが残してきた教育の素晴らしさを継承していくことも大切です。

小学校三年生前後から理屈を言うようになってくると、暗記することに抵抗を示す子供さんが出てきます。何事にも素直に取り組むことができる年齢の内に、必要なことは暗記できる力をつけておくべきです。

三十年前に井深大氏が、「今の教育は、『丸暗記』と『理解して覚える』ことの両者を混同し、暗記させる時期に暗記させず、理窟ばかりを発達させ、そのため大切な事柄を暗記する機会を失ってゐる所に問題があります。」と懸念されている状況は、残念ながら現在も変っていません。

posted by at 17:32  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

言葉の力は知能に直結

言葉の数が少ない子どもは知能が低いで紹介しました心理学者のポール・ショシャールの言葉「知能は言葉によってつくられる」は、正に至言(物事の本質を適切に言い表した言葉)です。言葉の数が同年輩より多い子供さんは、お話をしている時の目の輝きも明らかに活き活きとしています。言葉の意味合いが理解できると、大人の世界の話もすんなりと理解できますから、自然に興味を示し、結果として目の光が増してくるようです。

さて、「知能は言葉によってつくられる」石井勲先生の著作からの引用です。

●知能は言葉によってつくられる

まずは、こんな興味深いデータからご紹介しましょう。

小学生を対象に、知っている言葉の数(=語彙)と成績の関係を調 べたところ、一年生の段階で、成績上位の子どもの語彙が約 7000 語 だったのに対し、成績下位の子どもは約 2000 語と、何と三倍以上もの 差があることがわかったのです。そして、六年生でも、全体に語彙は 増えているものの、成績上位者と下位者とでは、やはり語彙に三倍以 上の格差があったといいます。

成績上位の子供ほど語彙が豊富

つまり、この結果は「知っている言葉が多い子どもほど成績もよい」 という傾向をはっきりと表しているわけです。

しかし、よくよく考えてみますと、これは少しも意外なことではありま せん。私たち人間は、言葉があってこそ、はじめて考えることができま す。そして、理解したり表現しようとしたりする内容が、高度に、また複雑になればなるほど、 その内容に見合った 豊かな語彙が必要に なってきます。

逆に言えば、知っ ている言葉が多けれ ば多いほど、一つの 事柄をより深く理解し たり、より豊かに表現したりすることが可能になるのです。

早い話、算数や社会、理科といった国語以外の科目でも、まず先生の話や教科書に書かれていることをしっかり理解する能力がなけ れば、いくら机に向かっていても、学習効果は上がりませんし、子ども の苦手な算数の文章問題は、数式を知っていても問題の内容を読み 取る力がなければ解けないのです。

そうした意味で、言葉の力というのは、あらゆる教科の基礎であり、 子どもの考える力、すなわち知能そのものに直結していると言っても よいでしょう。

また、ふだん、あまり意識することはありませんが、そうした知能の 土台となる人間の記憶自体も、見聞きしたことがそのまま残るのでは なく、一度頭の中で言葉に置き換えることで、はじめて知識として蓄 積されていくものです。

実際に、何人かの子どもに、黄色い縞模様のある蝶の標本を見せ、よく観察させた後、数時間してからたくさんの蝶の標本を前にして「さ っき見た蝶はどれ?」と尋ねてみます。すると「黄色」や「縞」という言 葉をすでに知っている子どもは、すぐに正しく指すことができるのに、 それらの言葉を知らない子どもは首を傾げてしまうといいます。

つまり、「この蝶は黄色い」とか「縞があるな」と認識できるのは、そ れらの特徴を頭の中で言葉に置き換えることができるからであって、 同じものを目にしていても、表現する言葉をもたないと、色も模様もは っきりと意識することができないのです。

「知能は幼児期に言葉によってつくられる」――これはフランスの 言語・心理学者ポール・ショシャールの言葉ですが、先に挙げた例か らも、言葉の豊かさ、すなわち語彙というものが子ども、特に脳の発達 期にある幼児の知的発育にどれだけ大きな意味をもっているかがお わかりいただけると思います。

・・・「言葉の力というのは、あらゆる教科の基礎であり、 子どもの考える力、すなわち知能そのものに直結している」、正にその通りですね。

私共は、幼児期でも力がある子供さんには辞書の活用の仕方を教えます。塾生は、小学校に上がれば国語辞典・漢字辞典を日常的に用います。

既に使い込まれた国語辞典

上記写真は、日頃の学びに活用(一年弱)している小学校2年生の国語辞典です。言葉の数(語彙)が日に日に増加していくのが分かる一つの証左です。

posted by at 08:25  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

記憶力は三歳がピーク

 子供さんの教育について、小学校受験に向け真剣に取り組まれているお母さん方のお話を伺う機会がありました。

何故、小学校受験に挑戦させるのか。

殆どが、ご自分の子供時代を振り返り、成長する機会があれば積極的に取り組むべきで、可愛い我が子だからこそ、敢えて挑ませるのですという趣旨のお話をされていました。矢張り、子供さんの教育について意識の高いお母さんは、客観的に将来を見据えておられます。

さて、「人間の記憶力は三歳がピーク」という記事をご紹介します。平成12年(2000)「頭がいい親の3歳からの子育て」石井勲著からの引用です。十九年前の発行ですが、基本は変わらないということではないでしょうか。

人間の記憶力は三歳がピーク

ここでちょっと角度を変えて、幼児の脳の発達の仕組みから漢字教 育というものを考えてみることにしましょう。

ここでまず知っておいていただきたいのは、0~六歳までの乳幼 児期は、いわゆる「右脳優位」と呼ばれる時期で、「左脳優位」の私た ち大人の脳とはまったく違った働きをしていることです。

ご存じの方 も多いと思い ますが、左脳 は“言語脳”と も呼ばれ、言 葉を使って理 屈でものを考 える脳です。

これに対して、 右脳は言葉を 仲介せず、空間や位置関係を認識したり、音楽や絵画の素暗らしさを感じ取ったり する、いうなれば“イメージ脳”で、目にしたもの、耳にしたものをその まま全体のイメージとしてとらえるのが得意です。

ですから右脳優位の幼児は、理解できないものでも、まるでカメラ のシャッターを切るように、そっくりそのままイメージとして頭の中に取 り込んでしまう、大人にはない特殊な能力をもっているのです。幼児が丸暗記の天才なのも、こうした理由からなのです。

このように、物事を理屈で理解するのに必要な言葉のカが十分で ない幼児にとって、漢字は、外界から情報を吸収するための、きわめ て有効な手段となっているのです。

ところが、大脳生理学の権威、時実利彦博士も「記憶力は三歳児が 最高で、以後は年ごとに低下する」と述べているように、こうした幼児 特有の丸暗記能力(これを「機械的記銘能力」という)は、0~三歳を ピークに、その後は徐々に低下しはじめます。

そして、特に左脳の働きが活発となる九歳を過ぎたあたりからは、 急激に衰えてしまうのです。

私の経験から言いましても、漢字を覚える能力は、大人より子ども、 中学生より小学生、そして小学生よりも幼児のほうが明らかにすぐれ ています。

また、自分が興味・関心をもっていることであれば、同じことをくり返 しても飽きることがない、というのも右脳優位の幼児期の大きな特徴で す。お子さんにせがまれ、お気に入りの絵本を一日に何度も何度も 読まされた、という経験は、おそらく多くのお母さんがおもちではない でしょうか。

漢字学習にしても、幼児が興味をもちやすい身近な言葉を、遊び の延長として教えてあげますと、子どもたちは反復を少しも苦にしな いばかりか、「もっと、もっと」と進んでやりたがるようになります。

こうした点からも、幼児期のほうが、小学校に上がってからよりもず っと早く、そしてずっと楽に漢字を身につけることができるのです。

・・・幼児さんから小学生、中学生、高校生、更に成人までの様々な人と接していますと、上述の意味合いがよく分かります。九歳、つまり小学校三年生までに右脳(注)を活性化する訓練を受けた場合と比べ、それを受けていない小学校三年生以上になると、暗記する力が落ちていくのがよく分かります。これは高学年、中学生以上になると更に顕著です。何故なら、左脳が働く論理で考えると、暗記に対するマイナスの思考が働くからです。中学生くらいになると、各教科の知識を覚えても何の役に立つのか、という屁理屈を言う例がそれです。

(注)右脳(機械的記銘能力:記銘(記憶の第一段階で、経験内容を覚え込み、定着させること) 左脳(論理的記銘能力)

小学校受験をする利点は、幼児期に体験しておくべき右脳の訓練を合わせて行うことができることです。九歳、小学校三年生以上になると、教科の学習時間以外に、敢えてそのための時間を作らない限り、右脳が持つ潜在的な暗記する力を引き出すことは困難になっていきます。

posted by at 08:31  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

正しい読みと音読

至極当然のことですが、文章を正しく読まない限りは、その文章の意味合いを正しく理解できません。日頃から、音読の必要性を唱えていますが、正確に文章を読めるか否かが、学習能力の差となります。

一年365日、繰り返し正しい音読をすることができれば、国語力は確実につきます。幼児期にその習慣付けが出来れば、将来の学習能力の向上に大きく一歩前進します。

小学校・中学校の義務教育では、社会人となる為の基本的な学びを九年間かけて行います。その中には、様々な教科書があり、基本を学ぶ為に必要な事柄が記されています。これらを、正確に且つ繰り返し音読させているご家庭がどれくらいあるでしょうか。

現在の教科書で難点なのが、所謂常用漢字(かって当用漢字と呼ばれていたもの)に基づいて教科書の文言が綴られているので、熟語が漢字仮名交じりであることです。また、学校から課される漢字の宿題も、この漢字仮名交じりで練習するよう指示される例が多いことです。

これらの漢字仮名交じりの文章は、教科書を読む際の文章理解の妨げになり、漢字練習の効果を半減させます。

私共は、塾生の国語教育の基本は、2136字の常用漢字に囚われない正しい日本語表記にあると考えますので、教科書であれ、問題集であれ、副読本であれ、漢字仮名交じりを極力正しい漢字熟語に変換させて学ぶよう指導しています。

posted by at 08:15  | 塾長ブログ, 国語力ブログ
さらに記事を表示する

月別アーカイブ

長崎|羅針塾学習塾トップページ

羅針塾 SNS

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
PAGE TOP

新着ブログ

  1. 長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室 学習塾です羅針塾に…
  2. 長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室 学習塾羅針塾です…
  3. 長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室 学習塾羅針塾です…
  4. 長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室 学習塾羅針塾です…
  5. 長崎市江戸町にある難関大学・医学部を目指す幼児教室・学習塾 羅針塾では、将来の日本を支…

月別アーカイブ

羅針塾 SNS

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter