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音読で磨く暗記力・読解力

幼児教育の意義や重要性を理解されている親御さんは、羅針塾での学びをとても理解をして頂いています。

幼児期の音読は、正しい呼吸法で行うと肺活量も上がり、大きな声も出せるようになり、自然に読む姿勢も良くなります。

何より、言葉が明瞭に発音出来ます。

そして、大きな目的である暗記する力と読解力が高まります。

音読教材の例

例えば、

上掲のA4サイズ一枚強の文章を、小学校受験をし見事合格した塾生は、集中して10回の音読で暗記してしまい、過たずに朗読(ろうどく:声に出して読み上げること)できるようになりました。

五歳前後から、音読の練習を繰り返していきますと、「覚え」なさいと言わなくても、自然に口からついて朗読できるようになるのは、大人から見ると驚きですが、実は昔から日本人はそのようにして学んできているのです。

これは、英語の音読についても同様です。

そして、「読書百遍、義自ずから見(あら)わる」(どんなに難しい書物でも、繰り返し読むうちに意味が自然とわかるようになるものだということ)という諺は、いつの時代でも変わらぬ真実です。

また、読解力が知らず知らずに高まるのは、年齢に関わらず、習わなくとも漢字が読めるようになり、その結果語彙が増えていくことで、文章の意味合いまで推測することができるようになります。

英語の場合、音読を繰り返すことで、発音もストレス・アクセント(強勢アクセント stress accent)も身に付けることが出来るようになります。

この頃の学校教育では、「音読」の時間がとても少ないので、これを家庭で補わない限り、その効用の恩恵に預かることは出来ません。

 

 

国語力、英語力が一段と向上しました。

国語力と英語力は多くの共通項があります。幼児教育と学習塾の羅針塾では、先ず、母語である国語、其れからの英語。

と、考えています。

例えば、しっかりと語彙力を蓄えつつある新一年生。長崎大学教育学部附属小学校受検生。最初に面談させていただいた時、シャイでお母さんの背後に隠れ、挨拶もなかなかできるかな、と思われていた塾生さん。

受験を乗り越えての入学式前の当塾の春期講習を終えた現在、音読は漢字仮名交じりの文章はスラスラ読め、漢字力は既に小学校一年生終了時の実力。

挨拶も元氣良く、通塾時の二時間の学びは全集中。一年もすると、お母様も驚くほどの成長です。

また、新六年生の例。

幼児期から英語教室に通い、小学校でも五年間英語の学びをしていましたが、英単語のスペルはあやふや、英作文はなかなか書けませんでした。

そこで、春期講習の10日余りで国語力をつける為に音読、徹底した国語辞典、漢和辞典の活用をしつつ、英語力を上げる為に英和辞典を同時進行的に引きながら、英語の筆記体で徹底的にノートに書き進めました。

すると、国語文法と英語文法を比較しつつ、上手に英作文を書き始めました。それも美しい筆記体です。

 

・・・・・筆者が指導しつつ、いつも感じることですが、日本の子供さん達の吸収力の素晴らしさ、成長力の大きさに感動すら覚えてしまいます。日本の将来を担う人となって欲しいと念願します。

「勉強ができる人」は生まれつきの才能ではない

国語・算数(数学)・理科・社会・英語の主要科目の中で、最も重要な科目は何でしょうか?

学力向上の決め手は何か、を不断に考え実践している幼児教育・学習塾の羅針塾では、国語力の向上を何より重視しています。

さて、すべての勉強の基本は「国語力」にあるという考えを披瀝している記事が目に留まりましたので、引用してご紹介いたします。

「東大卒の異彩・山口真由が考える『国算理社』で一番重要な科目」(信州大学特任准教授・米国ニューヨーク州弁護士)https://president.jp/articles/-/44235kから。

みなさんは、勉強ができる人というのはいったいどんな人だと思いますか?

地頭がいい人? それとも、長時間机に向かう根性がある人でしょうか?

わたしの答えは明確です。それは、「自分の勉強法」を確立している人です。

勉強とは、新しい知識を得て、それを理解していくことです。そして、このプロセスを短時間かつ効果的に行うための方法が「勉強法」。つまり、勉強ができる人とは、自分にとって最適な方法をわかっていて、それにしたがって進んでいける人のことなのです。

勉強法といっても、なにか特殊なノウハウを覚えるわけではありません。自分にとっていちばん「楽」で、余計なことを考えずに続けていける方法、それが自分に合った勉強法です。

・・・とても分かりやすい指摘です。 勉強法も「十人十色」です。

突き詰めると「自分の勉強法」を築くことができれば、勉強の成果を出せるようになる、ということです。

勉強は「才能」ではなく「回数」

わたしが、読むことを軸にした勉強法を推奨すると、「もともと文章の要旨を掴む才能があるのでは?」といわれることがあります。

でもわたしは、「文章に意味さえあれば、どんなに難解でも、誰もが必ず理解できる」と考えています。

なぜそう言い切れるのか?

それは、どれだけ難しいと感じる文章でも、10回、20回と繰り返し読むことで、必ず要旨を見つけ出せるからです。

もちろん、難解な専門用語が多い文章の場合は、何度読んでも理解できないかもしれません。その場合は、専門用語の一つひとつをていねいに説明している別の基本書を先に読めば、やがて文意を理解することができるでしょう。

つまり、才能ではなく「回数」の問題なのです。

難解な文章をあっさり理解するような人がいても、そこには、これまで文章を相当程度読んできた経験によるちがいがあるだけです。すぐに理解できる人は、おそらく背景知識を得るための膨大な読書を積み重ねてきたのでしょう。

 

・・・上述の具体例は「読書百遍義自ら見る*」(「読書百遍意自ずから通ず」)の諺に通じます。

* 読書百遍(ひゃっぺん)義(義)自(おの)ずから見(あらわ)るとは、どんなに難しい書物であっても、繰り返し読むうちに意味が自然とわかるようになるものだということ。

魏の学者董遇が、弟子入りを申し込んだ者に対して言った「読書千遍、其の義自ら見る」から(出典:『三国志』魏志-董遇・裴松之注)。
多くの本を読めばよいというものではなく、良い書物を熟読することに意味があるという乱読を戒める意味を含む。

Repeated reading makes the meaning clear. くり返し読めば意味がはっきりしてくるものだ。

すべての勉強の基本は「国語力」にある

わたしは、すべての勉強の基本は「国語力」にあると考えています。ここでの国語力は、インプットのための「読解力」と、アウトプットのための「表現力」を指します。

とりわけ読解力は、すべての勉強における最重要要素です。

なぜ、読解力があるといいのでしょうか? 

その理由は、文章を読んだときに、次のことを明確に掴めるからです。

・書いた人はなにがいいたいのか?
・なにが問われているのか?

個人的な経験では、大学受験はもとより、司法試験やロー・スクールの試験でも、国語力が結果を大きく左右すると感じました。

(中略)

国語力を上げる方法は、これに尽きます。

ていねいに読む。

コツは、本当にこれだけです。

国語力が低い人は、自分でも気づかないうちに文章を読み飛ばしたり、自分の思い込みで勝手に意味を補ったりして、解答が著者(出題者)の意図から離れていく場合がとても多いのです。

わたしは、国語力を上げるために特別な教育を受けたわけではなく、ただ人よりも多く本や教科書をていねいに読み続けただけです。そうして国語力に偏重したことでハーバードまで行けたと、わたしは本当に思っているのです。

 

・・・筆者もこの考え方には大賛成です。

国語に限らず、どの科目であれ「ていねいに読む」ことができない人の場合、読み違えやケアレス・ミスが多いのは事実です。

羅針塾では、幼児期から丁寧に読むこと、つまり句読点や語句のまとまりなどにも意識して、普段からしっかり「音読」することを心がけています。

posted by at 16:59  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

失敗の活かし方

東京大学の前期試験の合格発表がありました。女子の合格率が20%を超えたそうです。女子、強し!

小学校・中学校・高校・大学と社会人になるまでに様々な進路選択のための受験の機会がありますが、失敗もあれば成功もあります。本当に大事な場面での失敗をしないためにも、失敗とそこに何を学ぶか、の経験は大事です。

古今東西を問わず、何事か「革新的」なことを成し遂げる人には共通項があります。

それは失敗を恐れないことです。

「ダイソンはなぜ革新的?ジェームス・ダイソンを動かす圧倒的エネルギーの正体」というネットの記事が目に入りましたので、一部引用しつつご紹介します。https://news.yahoo.co.jp/articles/ce76bb7588d817666bd8c41469b73f0452cecc15

1947年、イギリスのノーフォーク州に生まれたダイソン氏は、9歳のときに古典の教師だった父親ががんで亡くなったことをきっかけに、寄宿学校に入れられています。

 父親を亡くしたばかりのダイソン氏にとって家族と離れることはつらいことでしたが、当時のイギリスでは教育がとても重視され、ダイソン氏のような中流家庭の子どもは全寮制の私立学校に入ることが当然のこととされていました。

 当時のダイソン氏は、「自分の歯が立たないことにあえて挑むような頑固で意地っ張りな子どもだった」(『逆風野郎』p34)といいます。

 音楽にはあまり興味がなかったのに学校のオーケストラで「一番難しい楽器」と言われたバスーン(ファゴット)に挑戦したり、自分が足が速いことに気づいて長距離レースに出場したり、ムンク風の絵を描いて美術賞を受賞したりと、さまざまなことに挑戦しています。

 一方で、ケンブリッジ大学の数学者だった祖父を持ち、父親も古典の教師という家に生まれ、将来は古典学者になることを期待されていましたが、ラテン語やギリシャ語が嫌いで学者の道は早々に諦めています。その後も木工に興味を持って製作に励んだり、演劇にも挑みますが、最終的には大好きな美術の道に進むことを決意。1966年にバイアム=ショー美術学校に入学、1年後に王立美術大学(RCA)に進んでいます。

 

・・・サイクロン掃除機や羽根なし扇風機などの独自のスタイリッシュなデザイン家電で支持を集めているイギリスのダイソン社の創業者のジェームズ・ダイソンは、サイクロン掃除機を生み出すまでに5127回もの試作を繰り返したそうです。

 

その熱意と努力は、ダイソンの師匠であるジェレミー・フライから、

「情熱と知性があれば何でもできるし、ある方法でうまくいかなかったら、うまくいくまで他の方法を試すだけ」

という手法を学びます。

「15台目の試作機ができた時には、3人目の子どもが生まれていた。2627台目の試作機の頃、妻と私はまさしくカツカツの生活だった。3727台目の試作機ができた頃、妻は生活費の足しにするため美術教室を開いていた。つらい時期だったが、一つ一つの失敗によって、問題の解決に近づくことができた。苦闘を価値のあるものにしたのは、最終的な試作品ではない。プロセス自体が意味を持っていた。私はただ努力を続けたのだ(『WIRED』2011.4.15)

(中略)

試作を重ね、とうとう「100%の効率を手にした」1982年末には、ダイソン氏は住宅ローンなどを含めて15万ポンド以上の債務を抱えており、「このプロジェクトを成功させるか、破産するしかなかった」(『逆風野郎』p162)というぎりぎりの状態に追い込まれていました。

(中略)

ダイソンに唯一手を差し伸べたのが日本の商社エイペックスです。ダイソンは同社とライセンス契約を結び、1986年3月にサイクロン掃除機「G‐フォース」を日本で製造、発売することができたのです。

 1台20~30万円と高額でしたが、飛ぶように売れたことでダイソン氏はデザイン料約1,500万円と、ライセンス使用料年1,500万円を数年間手にし、その収入などを基に1993年に設立したのがダイソン社です

・・・確かに、従来の電気掃除機は音の大きい割には吸い込む力が不足していたし、吸い込んだゴミを紙パックに貯めて処理する、という手法に筆者も慣らされていた感があります。

その不満を画期的な掃除機作りというエネルギーに変えるという力には驚かされます。

ダイソンの発明哲学と「失敗の活かし方」

1.製図版を眺めていてもアイデアは生まれない
机の前に座っていればアイデアが生まれると思わず、外へ出て色々なものを見よう。そしてアイデアが浮かんだら、それをつかみ、書き留め、うまくいくまでいじくり回そう。

2.日用品は売れる
成熟市場の製品を改良するのは難しいが、成功すれば市場を創出する必要はない。自宅にある製品の気に入らないところをリストアップしてみよう。

3.エジソン流の原則を守る
テストにテストを重ね、ありきたりの手法や他人の意見を取り入れるのでなく、自分の目が捕らえた事実のみを信じること。市場調査は「何が起きたか」を教えてくれるが、「何が起きているか」を教えてはくれない。

4.発明はたえまない変革ありき
どんなこともあらゆる角度、機能から何度もよく考え、改良を重ね、「あらゆる」問題を解決するまで決して満足しないこと。

5.機能が生み出す表現豊かなデザインを
重要なのは内側。外側から考え始めたら、失敗することは目に見えている。

6.スタミナと確信は必須
辛いがこれが真実である。開発に10年?想像できるかい?それから、きわどい交渉、耐乏生活、風前の灯火も?度胸がないとやれないよ。

7.すべてを完全にコントロールする
アイデアを思いついてから、研究開発、テストと試作品の製作、模型作りと設計、金型製造、生産、販売とマーケティング、そして全国の家庭へ。それは最初にビジョンを描いた人が正しく予見していれば、おおかた成功するだろう。

・・・やはり、何より大切なことは「根気強さ」であると述べています。

そして、

「進歩は失敗から学ぶことのみから生まれる。発明への途上では、失敗とは、今後解決されるべき問題に過ぎない」(『WIRED』2011.4.15)

 

・・・「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と、江戸時代後期の米沢藩主上杉鷹山が家臣に教訓として詠み与えた歌を彷彿(ほうふつ)とさせます。

posted by at 15:59  | 塾長ブログ

塾生からのお勧め本

語彙力があり国語の力のある小学校六年生の塾生から、「面白いですよ」と勧められた本があります。

加藤俊徳(医学博士)著「脳の強化書」(アタマがみるみるシャープになる!!)(あさ出版)

加藤俊徳(医学博士)著「脳の強化書」

・・・キャッチ・コピーに曰く

あなたの脳、ちゃんと刺激していますか?

「まだ脳トレをやるような年じゃない」と思っている

考え方が後ろ向きで消極的になりがちだ 

学校の成績は良かったのに、仕事で結果を出せていない 

今までの脳トレではあまり効果が出なかった 

本書はこういう人にこそ読んでほしいのです・・・

更に、

筋肉を鍛えるのと同じように、脳をトレーニングすることはできるのだろうか・・・。

十四歳の時にそんな疑問を持った私は、医学部に進学しました。しかし、大学の医学部では、健康な脳の鍛え方について、期待していた答えは見つかりませんでした。

そこで、卒業後にアメリカに渡った私は、MRI(磁気共鳴画像)という最先端技術を使って脳の研究に取り組んだのです。

・・・とあり、興味を唆られる内容です。

読後、なるほどなあ、と多々感じることがありました。新しい刺激を小学校六年生の塾生に貰いました。

「日々是新(日々是新たなり)」という言葉を改めて噛み締めております。

posted by at 15:21  | 塾長ブログ, 国語力ブログ
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