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生きる力 そこに導く親の役目

幼児教育・学習塾の羅針塾では、塾生夫々の未来を思い願いながら、どの様に成長していくかを期待しています。

まさに十人十色。

それぞれの塾生は、連綿と続く父・母の家系の歴史の中にあり、その命と念いを次の世代に繋いでいく役目を持っています

久し振りにに、好著(こうちょ:読むに足る良い本)を紐解きました。

「生き物の死にざま」(稲垣栄洋著 草思社)。その中からの興味深いエッセイを引用してご紹介します。

生き物の死にざま  稲垣栄洋著

 

子に身を捧ぐ生涯 ハサミムシ 

石をひっくり返してみると、ハサミムシがハサミを振り上げて威嚇してくることがある。

(中略)

厳しい自然界で、子供を守り育てる「子育て」という行為は、子供を守る強さを持つ生き物だけに許された、特権なのである。

さそりの毒針ほど強力ではないが、ハサミムシは「ハサミ」という武器を持っている。そのため、ハサミムシは親が卵を守る生き方を選択した。

虫の子育ては、母親が卵を守るものと父親が卵を守るものとがいる。サソリやクモは母親が卵を守る。一方、タガメは父親が守る。

ハサミムシの卵を守るのは母親だ。ハサミムシの母親が卵を産むとき、父親はすでに行方がわからなくなっている。子供が父親の顔を知らないのは自然界ではごく当たり前のことである。

ハサミムシは成虫で冬を超し、冬の終わりから春の初めに卵を産む。

石の下のハサミムシの母親は、産んだ卵に体を覆いかぶせるようにして、卵を守っている。そして、卵にカビが生えないように一つ一つ順番にていねいになめたり、空気に当てるために卵の位置を動かしたりと、丹念に世話をしていく。

卵が帰るまでの間、母親は卵のそばを離れることはない。もちろん、母親は餌を口にする時間もない。餌を穫ることもなく飲まず食わずで、ずっと卵の世話をし続けるのである。

ハサミムシの卵の期間は、昆虫の中でも特に長く四十日以上もあるとされている。長い場合は、卵がかえるまでに八十日かかった観察もある。その間、片時も卵のそばを離れることなく、卵を守り続けるのである。

そして、ついに卵がかえる日がやってくる。待ちわびた愛する子どもたちの誕生である。

しかし、母親の仕事はこれで終わりではない。ハサミムシの母親には、大切な儀式が残されている。

ハサミムシは肉食で、小さな昆虫などを餌にしている。しかし、孵化したばかりの小さな幼虫は獲物を穫ることができない。幼虫たちは、空腹に耐えながら、甘えてすがりつくかのように母親の体に集まってくる。

これが儀式の最初である。いったい、何が始まろうとしているのだろうか。

 

・・・歯切れの良い文章に、つい引き込まれてしまいますね。

 

あろうことか、子どもたちは自分の母親の体を食べ始める。

そして、子どもたちに襲われた母親は逃げるそぶりも見せない。むしろ子どもたちを慈しむかのように、腹の柔らかい部分を差し出すのだ。母親が意図して腹を差し出すのかどうかはわからない。しかし、ハサミムシにはよく観察される行動である。

なんということだろう。ハサミムシの母親は、卵からかえった我が子のために、自らの体を差し出すのである。

そんな親の思いを知っているのだろうか。ハサミムシの子どもたちは先を争うように、母親の体を貪り食う。

残酷だと言えば、そのとおりかもしれない。しかし、幼い子どもたちは、何かを食べなければ飢えて死んでしまう。母親にしてみれば、それでは、何のために苦労をして卵を守ってきたのかわからない。

母親は動くことなく、じっと子どもたちが自分を食べるのを見守っている。それでも、石をどければ疲れ切った体に残る力を振り絞って、ハサミを振り上げる。それが、ハサミムシの母親というものだ。

母親は少しづつ少しづつ、体を失っていく。しかし、失われた体は、子どもたちの血となり肉となっていくのだ。

遠ざかる意識の中で、彼女は何を思うのだろう。どんな思いで命を終えようとしているのだろうか。

子育てをすることは、子どもを守ることのできる強い生き物だけに与えられた特権である。そして数ある昆虫の中でもハサミムシは、その特権を持っている幸せな生き物なのである。そんな幸せに包まれながらハサミムシは、果てていくのだろうか。

子どもたちが母親を食べ尽くした頃、季節は春を迎える。そして、立派に成長した子どもたちは石の下から這い出て、それぞれの道へと進んでいくのである。

石の下には母親の亡骸を残して。

 

 

ハサミムシ

・・・筆者も子供の頃、手に余るほどの石を力を込めて動かしてみると、ハサミムシがいたのを思い出します。

ハサミムシは、本能の導くままに命を次世代に伝えます。

人は、子どもを一人前にするには、十年以上もの年月を掛けます。

「子育てをすることは、子どもを守ることのできる強い生き物だけに与えられた特権である。」とあるように、人は智慧を持つことにより、動物界の中で最強の地位にあると言えます。親から子へ、知識や智慧を伝えていくことの大事さは言うまでもありません。

posted by at 22:07  | 塾長ブログ

国語力と「戦後国語施策」資料集

幼児教室・学習塾の羅針塾では、音読する為に役立つ読本は、現在出版されているものだけでなく、古書から引いて副読本としています。其の中には、「戦後国語施策」によって変更させられたものが、古来から連綿と続く漢字や仮名の用い方で書かれているからです。日本の子供たちの国語力の低下は、戦前の国語教育の長所を現在の教育に引き継がせなかった結果だと考えます。

例えば、「現代かなづかいに関する資料」には、以下の様に記載されています。

内閣訓令第八号 「現代かなづかい」の実施に関する件

国語を書きあらわす上に、従来のかなづかいは、はなはだ複雑であって、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて、整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回国語審議会が決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもって、これを告示した。今後各官庁においては、このかなづかいを使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。

昭和二十一年十一月十六日 

内閣総理大臣 吉 田 茂

 

細則

第一 「ゐ、ゑ、を」は、「い、え、お」と書く。

一、「ゐ」を「い」と書くもの。

井戸(ゐど→いど) 猪(ゐのしし→いのしし) 参る(まゐる→まいる) 居る(ゐる→いる)

二、「ゑ」を「え」と書くもの。

声(こゑ→こえ) 杖(つゑ→つえ) 末(すゑ→すえ) 植ゑる→植える 据ゑる→据える 会得(ゑとく→えとく) 智慧(ちゑ→ちえ) 回向(ゑこう→えこう)

 

・・・細則の第一から第三十三まで、結構な量で改悪(筆者が思うに)されています。

これによって、日本の子供達が「日本の古典」を読むのに苦労することになります。当然、中・高校で学ぶ「古文」もわざわざ「旧仮名遣い」として読むことになり、「古文」への親しみにくさに繋がります。

「枕草子」「源氏物語」などの世界に誇る女流文学も、原文で読解するには、相当「古典文法」に通暁(つうぎょう:隅々まで知ること)しなければなりません。古典・古文をしっかり学ぶ力をつければ、現代文は実はそれほど難しいものではありません。

 

・・・米国占領下の日本の教育レベルを落とすことに意を用いていたGHQ(General Head Quarter:連合国軍総指令部)は、日本政府を用いて各種の政策を行なわせます。其の具体例の一つが、上記の内閣訓令です。

 

・・・昭和天皇の「降伏文書調印に関する詔書」によって、日本は米国と休戦します。

降伏文書とは、昭和20年(1945)9月2日、日本と米国を中心とした連合国との間で交わされた休戦協定の名称です。この協定により日本の降伏が確認され、ポツダム宣言の受諾は外交文書上固定されました。

そして、早くも昭和20年(1945)9月20日 文部省が「教科書の戦時教育部分の削除」を通達。そして国民学校の生徒自身の手によって、教科書に墨を塗らせました。

 墨塗りが行われた教科書は主に、国語でした。地理、歴史、そして現在の道徳である修身の教科書は、墨塗りではなく、処分されました。
米国が占領政策で最も重要視したのは、「教育の改革」でした。
昭和21年(1946)3月、27名の「アメリカ教育使節団」が東京に到着しました。それはアメリカの有名な教授や宗教学者達でした。
 しかし、彼らの中には日本に関しての教育制度はおろか、日本語にも日本の歴史や文化にも、まともな知見を持っている者はいませんでした。そして彼らはたった20日間ほど(しかも午前中だけ)の調査で、報告書を書き上げました。
現在の日本の教育はその報告書が土台になっているのです。
 全て日本の教育の根幹は米国の思惑通りに変えられました(国語の「ローマ字化」を除いて)。
歴史教育は、「太平洋戦争史」という米国史観によって捻じ曲げられました。
そして、左翼的な教育方針をとる日教組に日本の教育を牛耳らせました。
「愛国心」を戦前の軍国教育の「悪」だとして、日本を嫌いになるような教育を子どもたちに行いました。
日本は悪いことばかりしたと学校で教育され「罪悪感」を植え付ける教育。
そして、占領政策の中で文部省と日教組を巧みに操り、それら全てを日本人自らの手で改革したと錯覚させてきたと言えます。まさに日本の教育、精神を土台から破壊しました。
 ・・・私たちは間違った歴史を教わってきたため、自ら学ぼうとしない限り、自国の真実の歴史を全く知らない状態になっています。
そのため自分自身や祖国である日本に対して、誇りや愛情を持つことができない原因となっています。
終戦後75年も経っているのに、GHQの占領政策が今でも私たちの生きる日本の教育を歪めています。
それを本来あるべき日本の教育に戻し、発展させていかなければなりません。
posted by at 18:54  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

国語力と国語世論調査

幼児教室・学習塾では、塾生の国語力を如何に付けていくかに日頃から腐心しています。

母語であるから、放っておいても日本語は会話としては話せる様になります(レベルに如何を問わなければ)。これは、小学校にも導入され始めた英語も似たり寄ったりです。レベルを問わなければ、日常生活の会話は難しいものではありません。

「文化庁の令和元年度の国語に関する世論調査で『今の国語は乱れていないと思う』と答えた人が初めて3割を超えた。」と言う新聞記事が目につきました。

【主張】国語世論調査 「乱れていない」は本当か

https://www.sankei.com/column/news/200928/clm2009280003-n1.html)(産経新聞 2020.9.28 )

言葉の乱れは常に指摘されてきた問題だが、近年SNS(会員制交流サイト)などの普及で表現が多様化し、言葉に対する意識が寛容になったことが背景にある。

 一方で敬語が気になる人も増え、ネット時代の国語のあり方が問われる。

・・・と述べられている様に、会話レベルは時代や風潮によって、良し悪しや考え方は別として様々な言葉遣いや表現が表れてきます。

ところで、

そもそもの言葉の乱れの大本は、先の大戦後の米国占領下の日本での国語施策にあると筆者は考えます。

ある方から寄贈頂いた「国語大辞典」(小学館 昭和54年版)、今から40年ほど前のものに、戦後国語施策資料集が掲載されています。

これを紐解くと、

一、漢字に関する資料

当用漢字表(昭和21年)、当用漢字音訓表(昭和23年)、当用漢字字体表(昭和23年) 人名用漢字に関する資料

二、現代仮名遣いに関する資料

現代仮名遣い(昭和21年)

三、送り仮名に関する資料

送り仮名の付け方(昭和34年)

四、ローマ字に関する資料

ローマ字の綴方(昭和29年)

五、外来語に関する資料

外来語の表記について(昭和29年)

六、用語に関する資料

同音の漢字による書き換え(昭和31年)

「異字同訓」の漢字の用法(昭和47年)

七、敬語に関する資料

これからの敬語(昭和27年)

・・・などなど、本来学ぶべきである日本語を

「従来、我が国において用いられる漢字は、其の数が甚だ多く、其の用い方も複雑である為に、教育上また社会生活上、多くの不便があった。これを制限することは、国民の生活能率を上げ、文化水準を高める上に資するところが少なくない。」

との、内閣訓令第7号(昭和21年)によって、弱体化、骨抜き化された事実を忘れてはなりません。明らかに、米国占領期(昭和20年〜27年)に日本人の国語力を落とし始める端緒があるのです。

 

 

posted by at 14:25  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

医学部に入るためには、どの小学校を選ぶと良いか-2

幼児教室・学習塾の羅針塾では、小学校受験を考えておられる親御さんの判断の一助となる、私共なりの情報を面談の際に提供させて頂きます(後述)。

就学前の子供さんが、将来(16〜18年後)どの様な進路を選択して社会人として歩み出すか。

それをイメージしていく中で、その最初のステージである小学校をどの様に選択するか、です。

一般的には、

各小学校の案内書、ホームページ、進学実績(中学校以上)、オープン・スクール、在校生の父兄からの聞き取り、卒業生の評価、などなどが判断材料となります。

学校の成り立ちにより、国立・公立、私立の小学校それぞれの長・短がありますので、子供さんの将来に向けて、家庭の方針をしっかり立てる必要があります。

小学校卒業後の進路も、中学校、高校までをどの様に選択するか、です。小学校によっては、小・中学校一貫校、小・中・高校一貫校もあります。

学校によっては、建学の精神、教育理念、教育目標などをしっかり掲げているところもありますから、其れに沿った教育が実際に行われているか、も大きな判断材料となります。

入学前に教科書やその他問題集などの使用副教材、宿題の質・量を確認できるなら、これも判断材料です。

また、授業時間数、各教科の時間数、行事の多寡・内容など、も大事です。

(・・・・・といった情報を可能な限り集めることができれば理想ですが、現実にはなかなか難しいものがあります。・・・その点は、当塾にお尋ねください。)

結局、一般の家庭では限られた情報の中で、選択するしかないのが現状です。そして、選択した以上は、小学校の教育内容を基本としつつ、家庭で不足分や、その上に積み重ねていくのに適切な学びを配慮していかなければなりません。

「医学部に入るためにどの小学校を選ぶとよいか」は、

選択する小学校の6年間に親御さんが子供さんの自立を促すために、より良くエネルギーを注入出来るかによるのではないでしょうか。

教育投資と考えた場合、小学校の6年間に傾注することが、中・高校の6年間にかけるよりも効果的です。

其の前提としての、幼児教育(0歳時から6歳まで)の学びが羅針塾にあります。

posted by at 22:17  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

医学部に入るためには、どの小学校を選ぶと良いか-1

幼児教室・学習塾の羅針塾では、「医学部に入るためには、どの小学校を選ぶと良いか。」という直截(ちょくせつ:回りくどくないこと、はっきりとずばり言うこと)な物言いで、教育相談に来られる親御さんはほとんどいません。

しかし、小学校受験の相談に来られる方の何割かは、「できれば」という遠慮がちな問いかけから、「是非に」という問いまで、お話をしている中でその意思を表明されます。

大学医学部への受験までには、小学校6年、中学校3年、高等学校3年の12年があります。

その期間の中で、どの時期に最重点をおくか。

管見(かんけん)では、

小学校6年間を如何に有効活用すべきか、に掛かっていると考えます。実は、正にその為にも、小学校就学前の幼児期の教育が最重要です。つまり、就学前の3年(3歳から6歳位)の間に、正しい語彙力を身につけさせる必要があります。

その上で、小学校6年間に更に語彙力を増やし続け、少なくとも小学校6年時に、高校卒業程度の語彙力をつける。これが要諦です。

何故、語彙力をしっかりつけるべきか。

言うまでもなく、論理的な会話、読解、発言、記述など、全て正しい語彙力がなければ成り立ちません。所謂、Communication(コミュニケーション:伝達、伝える)能力は、相手の言わんとするところを理解し、相手にわかりやすく伝える力のことです。これは、会話であれ、文書であれ同様です。

語彙力を付け続けていく中で、小学校履修科目レベルは、常に最上位の成績を取ることが可能になります。例えると、医学部を目指す大学受験の高校3年生レベルの語彙力があれば、小学校6年間のすべての科目の問題は、容易に解けるが如し、だからです。

この考えは、医学部に限らず、最難関の大学を目指す場合も同様です。

何より、幼児期3年プラス小学校6年の9年間に、語彙力を増やしつつしっかりと読書の質と量を高めていくことは、「学ぶ」力と「志」を自然な流れで身につけていくことが出来ます。

多くの偉人や著名人は、小学校6年(12〜13歳頃)までに、立志(りっし:志を立てること。生きる上での目標を立て、それを成し遂げようとすること)する例が多いのは、成人なみの語彙力を身につけているからこそです。

翻(ひるがえ)って、

従来からの受験に対する考え方では、小学校受験、中学校受験、高校受験、大学受験のそれぞれで、受験する本人の尻を誰かが叩く例が数多く見られます。受験前の模擬試験の偏差値から判断しての評価で、馬車馬の様に勉強をしなければならない。その結果、偏差値などの成績評価だけで、受験校を決めさせられ、本当に何を学びたいかを自問自答できないまま、中学、高校、大学校へ進むと、入学することが目的となってしまい、所謂「燃え尽き症候群」となる例があります。

ところが、

小学校卒業までに、自律的・自立的に学ぶ姿勢を身につけていれば、中学校・高校と模擬試験の成績に一喜一憂せずに、自らが必要とする学力を如何につけるかを、自ら実行していくことが出来ます。そして、将来の目標の為に選択した学校ならば、少々の困難や障害は、自ら乗り越えていく術を身に付けながら克服出来ます。

 

自律的・自立的な「学び」か、他律的・依存的な「勉強」かの分かれ道は、幼児期からの「学び」にあると考えます。

posted by at 17:06  | 塾長ブログ, 国語力ブログ
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