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大学入試改革はどうなるか。

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室は、2017年度の公立高校入試分析(速報)のセミナーへ参加してまいりました。

2020年度から実施される「大学入試改革」を見越して、全国の公立高校の入試も大きく変貌しようとしてます。全国の都道府県での出題傾向が地殻変動を起こしているかのようです。

Educational Network Journal Vol.40の記事からのご紹介です。

大学入試改革を見据えた「変化の兆し」は?

 「入試問題の変化」の背景にあるのは、現中学3年生が受験の初年度に該当する「大学入試改革」。ここ数年で、大学入試改革を見据えて「思考力・判断力・表現力」を意識した新しい切り口の問題が目立ち始めましたが、来年度以降は、すべての都道府県で何らかの変化が予想される他、警戒が必要です。

2017年度入試の変化の中で顕著だったのが、社会に多く見られた「記述問題の質的変化」と、21県の理科で採用された「選択肢の中から正しいものをすべて選ぶ」解答形式。

どちらも解答が一つではないということが共通点で、大学入試改革に直結しています。特に、資料やグラフから情報を読み取って論理的に表現するという記述問題は、数多くの県で出題されています。

「思考力・判断力・表現力」が「変化の核」であることを認識することが不可欠です。

ゼッタイに変化しない「知識・技能」、変化し続ける「思考力・判断力・表現力」

「大学入試改革」の元年にあたる2020年度は、次期学習指導要領がスタートする年でもあるため、これから数年間は高校入試、英語教育、ICT教育など、教育環境の激変が予想されます。次期学習指導要領では「詰め込み」か「ゆとり」かの二項対立ではなく、アクティブラーニングを柱とした「学び方」の改革が示されています。

(中略)

「思考力・判断力・表現力」は「知識・技能」の土台があってこそのものです。入試問題は、計算、漢字の読み書きなどの基本的知識の習得を評価する「従来型の問題」と、「思考力・判断力・表現力」を評価する「21世紀型の問題」に二極分化していくことでしょう。

大学入試改革については、2017年5月時点での、継続・更新時項は以下の通りです。

◯名称は「大学入学共通テスト」(仮称)。

◯出題する教科・科目は、国語、数学1世界史A30、物理など30科目で、2024年度の本格実施以降は絞る。

◯国語数学の記述問題は3問程度。国語=80〜120字程度の記述。試験時間は国語100分、数学70分。

◯従来のマーク式問題は、より思考力を要するものへ変更。

◯民間の4技能資格検定試験は、高校3年の4月〜12月に2回まで受験可能。

・・・どんなに試験制度が変わっても、「知識・技能」の土台は不可欠です。それを疎かにして、高いものを求めるの所謂「砂上の楼閣」を築くことになりかねません。

さらに、難関大学を目指すだけでなく、その他の大学入試合格に英語の力は必須です。

だからこそ、幼児期から国語力をつけ「思考力・判断力・表現力」をしっかりと身につけていくべきです。英語の作文力をつけるには、母国語の日本語でしっかり文章を書くことができるのが大前提です。

posted by at 15:00  | 塾長ブログ

ブログのリニューアル

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室です。

長崎市の中心部、五島町で幼児教育や受験などでご縁がある方々の御子弟をお預かりするようになって幾年月でしょうか。

筆者は、小学校就学前から受験激戦区として名高い神戸で学生時代を過ごし、世の中の推移や受験事情の移り変わりもみてまいりました。
長崎は東京・神奈川を中心とした関東圏、大阪・神戸を中心とした関西圏の受験競争とは言わば無縁の地方都市です。
しかし、所謂難関大学と言われる最高学府合格への憧れや欲求は、都会であれ地方であれ変わることはありません。

古くは「共通一次試験」「大学入試センター試験」と名称の変遷はありますが、全国統一の大学受験(一次)制度ができてから、大学受験生の自学自習する質が変わってきたように感じます。
選択肢問題に対応できるテクニックや対策を丸覚えすることで良しとする、様な。
・・・これも致し方ないことですが。

子供さんをお持ちの親御さんからすると、子供の教育や進学は非常に重要です。

その一助になればと思い、
今回、ホームページアドレス変更に伴って、過去のブログ記事を再掲することも考えつつ、更新していくつもりでおります。
今後とも宜しくお願いいたします。

 

 

posted by at 14:00  | 塾長ブログ

次期学習指導要領とICT・プログラミング教育

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室です。

次期学習指導要領が平成32(2020)年度の小学校から順次、全面実施に入り、「教科等を越えた全ての学習の基盤」として言語能力とともに、情報活用能力を挙げています。
更に、小学校では、プログラミング教育が必修化されますので、時代の変化にも対応する必要があると考えています。

「ICT・プログラミング教育」の重要性についての記事がありました。
産経新聞(2017.5.29 )からの引用です。
http://www.sankei.com/life/news/170529/lif1705290030-n1.html

 ICT(情報通信技術)教育は今までも行われてきましたが、自治体や学校によって、機器の整備や、教員の指導力に偏りがあるのも事実です。
ICT教育やプログラミング教育が、なぜ重要なのでしょうか。

 アナログでもデジタルでも「情報活用能力」を

 国立教育政策研究所は、このほど「ICTリテラシーと資質・能力」と題する報告書(*)をまとめました。
リテラシーとは「活用能力」のことで、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のB問題でも知識を「活用」する力が問われているところです。

 一方、資質・能力とは、次期指導要領で、
 三つの柱(<1>知識・技能
      <2>思考力・表現力・判断力等
      <3>学びに向かう力・人間性等)
 によって、すべての教科等を横断して共通に育むことを目指しているものです。

 情報教育というと、教員でさえICT機器を駆使して行う授業のことだというイメージを持つ人が少なくありませんが、実際にICT教育の先進校に行ってみると、大概は板書や掲示物など、旧来型のやり方と上手に使い分けています。
 報告書でも、情報にはデジタル情報だけでなく、アナログ情報もあるとして、どちらかという議論ではなく、情報をどのような目的で活用するのか、活用能力をどのような目的で育成するのかのほうが重要だと指摘しています。

 次期指導要領のもとになった中央教育審議会答申(2016<平成28>年12月)でも、
情報活用能力とは、「世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉えて把握し、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力のこと」だとしています。

 そのうえで報告書は、情報活用能力を教育したいのであれば、
 学習・指導方法や評価、
 教師教育の改革、
 インフラの整備
 などを、総合的に行う必要があるとしています。

 どれかが十分にならないとできないという話ではなく、全部を一体的に改善しながら進めていかないと、デジタルにせよアナログにせよ、子どもが情報を使いこなす力は育たないのです。

(*)「資質・能力を育成する教育課程の在り方に関する研究報告書4: ICTリテラシーと資質・能力」の概要について
http://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf_seika/h28a/syocyu-1-4_s.pdf

情報活用能力は「教科等を越えた全ての学習の基盤として 育まれ活用される資質・能力」と示されている通り、先進的なデジタル機器を活用する前提としての、21世紀に求められる資質・能力をいかに高めていくかが、教育界の課題です。

これからの子供さんたちを如何に正しい方向へ導いていくか。
親御さん方も、必要にして十分な情報収集と、子供さんにとって何が重要かの見極めが大事になってきます。

posted by at 17:17  | 塾長ブログ

幼児教育と素読 幼学綱要から

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室です。

幼児期からの英才教育の一環として、子供さん達のお父様方にご協力を頂き、仕事前のひと時を子供さん達と対面で素読をして頂くことをお願いしております。
共に学ぶことに御協力頂き、お父様方も改めて新鮮なお氣持ちを実感されているようです。

幼学綱要經語鈔

忠節 第二 

 宇内萬國、國體各々異ナリト雖モ、主宰有ラザルノ民無シ。
凡ソ人臣タル者、ソノ君ヲ敬シ、其ノ國ヲ愛シ其ノ職ヲ勤メ、其ノ分ヲ盡シ、以テ其ノ恩義ニ報ズルヲ以テ常道トス。
況ヤ萬世一系ノ君ヲ戴キ、千古不易ノ臣民タル者ニ於テヲヤ。
故ニ臣ノ忠節ヲ、子ノ孝行ニ竝ベテ、人倫ノ最大義トス。

◯書曰、爲下克忠。

◯叉曰、世篤忠貞、服勞王家。

◯詩曰、夙夜匪解、以事一人。

◯論語曰、事君能致其身。

◯又曰、君使臣以禮、臣事君以忠。

◯叉曰、勿欺也。而犯之。

◯叉曰、可以託六尺之孤、可以寄百里之命。臨大節而不可奪也。君子人與、君子人也。

◯孝経曰、以孝事君即忠。

◯叉曰、君子之事上也、進思盡忠、退思補過。將順其美、匡救其惡。

◯大學曰、爲人臣、止於敬。

◯孟子曰、責難於君、謂之恭、陳善閉邪、謂之敬。吾君不能、謂之賊。

◯又曰、君子之事君也、務引其君、以當道、志於仁而已。

所謂、漢文の白文。
解釈によって読みも異なりますが、漢文の文法を踏まえれば、素読をするとリズム感のある漢文の良さが良く分かります。

子供さん共々、暗記するまで音読を繰り返して頂いた方には、次のテキストを配布致しております。

posted by at 13:20  | 塾長ブログ

幼児教育の重要性

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室では、日本の価値のある教育の歴史を踏まえて幼児教育の重要性について述べることが多々あります。

従来は、「小1プロブレム」対策は、即ち入学したばかりの小1が小学校での学習に慣れることができるようにするための、幼稚園から小学校の生活に適応させることに主眼が置かれている対策、という意味合いで用いられていました。

ところが、文部科学省が次期の学習指導要領で方針の転換を図っているのです。

そこで、
「幼稚園・保育所の学びが小学校の基礎に」という産経新聞(2017.5.19 )の記事からの引用です。
http://www.sankei.com/life/news/170519/lif1705190049-n1.html

 次期の学習指導要領(小学校は2020<平成32>年度から全面実施)と幼稚園教育要領(18<同30>年度から全面実施)は、幼児期と児童期の教育の連続性・一貫性を強調しており、幼稚園などでの教育と、小学校低学年での教育の目標を「学びの基礎力の育成」と位置付けています。
そこで重視されるのが、幼小接続期カリキュラムです。

同研究所は、幼小接続期カリキュラムのうち「幼児期の学びが小学校の生活や学習で生かされてつながるように工夫された5歳児のカリキュラム」をアプローチカリキュラム、「小学校入学後に実施される合科的・関連的カリキュラム」をスタートカリキュラムと説明しています。

具体的に言えば、幼稚園などと小学校が連携して、幼稚園などで5歳児後半にアプローチカリキュラムを実施したうえで、小学校では入学後直後にスタートカリキュラムを実施することになります。

カタカナの外来語ばかりで、何を言わんとするかがわかりにくい表現ですね。

ギュッと圧縮して言いますと、

小学校入学前に、しっかりと読み書きができて、
「小学校入学後に実施される合科的・関連的カリキュラム」に対応できるようにすることが当面の目標である。

つまり、国語や算数といった単科科目の枠組みを超えて、科目を横断したり、関連づけられた問題にも対応できるだけの、理解力や判断力をつけておくこと、
が必須である!・・・ということです。

要は、「5歳児後半」までに、少なくとも小学校就学までには、しっかりとした読み、書き、その意味合いを理解できる力を身につけさせておかなければ、
小学校一年生からは、どんどん授業は進みます。
遅れた子供さんは親御さんの自己責任とならざるを得ません、ね。

・・・と言っているように、筆者は考えます。

何故なら、先進諸国との苛烈な競争に生き抜いていくためには、日本も本腰を入れて所謂「エリート教育」をせざるを得なくなっています。
「みんな仲良く一緒にゴール」といった、日本の悪しき平等主義の教育では、全く通用しないと認識し始めているのです。

もともと、江戸、明治期までの日本では「分に応じた」教育がなされていたのですが、
大東亜戦争に負けて、米国から日本の素晴らしい教育制度をズタズタにされ戦後七〇年を過ぎて、やっと気付かされて修正を始めたかのようです。

さらに、

 次期幼稚園教育要領では、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として、「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」の10項目を示しています。
 一方、小学校の次期学習指導要領では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を踏まえた指導を工夫することにより、幼稚園教育要領等に基づく幼児期の教育を通して育まれた資質・能力を踏まえた教育活動を実施」するよう求めています。

 これについて同報告書は、幼稚園などと小学校の教員の間で、「5歳児修了時の姿が共有化されることによって幼児教育と小学校教育との接続が一層強まることが期待されている」としています。

「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」などと列挙されているのは、
実は江戸期までのエリート教育である「士道教育(武士として踏み行う行うべき道義教育)」を標榜しているかのようです。

エリート教育の定義は様々ですが、
日本人として「世の為人の為になる」人を目指すのがエリートとすれば、それぞれ分に応じて切磋琢磨することは、優秀な人材にとっては大事なことではないでしょうか。

posted by at 22:20  | 塾長ブログ
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