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「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で記述式問題の導入が検討

「記述式入試の導入、読解力低下…どう対応すればよい?」という産経新聞(2017.1.18 )の記事が目につきました。
http://www.sankei.com/life/news/170118/lif1701180026-n1.html

長崎市五島町の羅針塾 学習教室・幼児教室では、科目に関わらず普段から音読をします。
正しい日本語の習得には、鼻呼吸プラス腹式呼吸でゆっくりでも滑らかに、句読点をしっかり意識して読むことが肝要です。

以下の写真は、筆者の親世代が学んだ尋常小學 國語讀本です。
戦前の日本の教育の素晴らしさは「音読」などの基本をしっかり身につけさせていることです。
二年生まではカタカナ表記のみで様々な事柄を学びます。

  国語讀本巻一 表紙

 

  国語讀本巻一一頁

 

上記の記事にもあるように、
読解力の低下の背景には、「高校生の読書量が減っていることや、新聞を読む小中学生の減少とともに、スマートフォン(スマホ)を通じたインターネットの利用時間が増加することで、一定量の論理的な文章に接する機会が教科書ぐらいしかなくなっていること」があると指摘しています。

今後の入試改革をめぐっては、2020(平成32)年度から導入される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で記述式問題の導入が検討されている他、国立大学協会(国大協)も、理系も含めた全国立大学受験生に個別入試で「高度な記述式試験」を課す方針を打ち出しています。
そうしたなか、12月に発表されたPISA(経済協力開発機構<OECD>の「生徒の学習到達度調査」)の結果では、日本の子どもの読解力に課題があることがわかりました。

 大学だけでなく社会でも必要とされる力に

 これほど入試で記述式問題がクローズアップされているのは、これから大学に入ろうとする人には「複数の情報を統合し構造化して新しい考えをまとめる思考・判断の能力や、その過程を表現する能力」(2016<平成28>年3月の文部科学省「高大接続システム改革会議」最終報告)が、ますます必要とされるからです。

 大学生のレポートや卒業論文などを書く力が落ちてきているということは、かねて指摘されていました。
一方で、自ら主体的に課題に取り組み、自分の頭で考え、先生や友達と議論しながら自分なりの解決策をまとめ、文章やプレゼンテーションで発表していく力は、大学教育だけでなく、卒業後の職業生活や社会生活にも不可欠です。
社会がどう変化していくかわからない時代には、そんな能力を持った人を、大学でこそ養成することが求められます。
高校でも、そんな大学生活を意識して、日頃の授業を通じて、思考力・判断力・表現力を身に付けることを意識する必要があります。

 さらに文科省は、小学校に入学する前の段階から知っている言葉に差がついていて、それが入学後の学力差につながっているとして、低学年からの「語彙(ごい)力」を強化していきたい考えです。

 家庭でも、幼少時に絵本の読み聞かせをすることから始め、次第に本に親しませながら、言葉や文章に対する親しみを持たせることが重要でしょう。
目に入るところに新聞がなければ、手に取って読もうとは、なかなか思えません。
地域の公共図書館は大きな味方となってくれるはずですし、入学後には学校図書館があります。

 学校の授業では、PISAの結果を受けて、全教科などで「言語活動」を充実することになるでしょうし、次期学習指導要領では、これを「アクティブ・ラーニング」(主体的・対話的で深い学び、AL)へとパワーアップさせたい考えです。
こうした学習に一生懸命取り組むことが、ひいては記述式入試への対応にもつながることでしょう。

子供さんの語彙力を如何につけていくか。
度々その重要性を本ブログでも取り上げていますが、賢い子供さんほど語彙の量と質を背景にして、しっかりした会話をすることができます。
当然、文章力にもそれが反映されていきます。

posted by at 14:20  | 塾長ブログ

受験シーズン

長崎市五島町の羅針塾 学習教室・幼児教室では長崎大学附属幼稚園・小学校の受験も終わり一段落です。
東京並びにその近郊や神戸を中心とする関西圏の幼稚園・小学校受験の厳しさと比べるとだいぶ柔らかいのですが。

因みに、何故関西圏の受験が厳しいかと言いますと、灘中・灘高の存在があるからだといえます。

「東大に入るよりも難しい-。そう言われている学校が神戸市にある。全国屈指の進学校、灘中学校・高校(神戸市東灘区)だ。東京大学の場合、募集定員は約3000人だが、灘中の定員は約180人。全国から受験生の集まる灘中は、東大よりさらに狭き門だというのだ。」(産経新聞2017.1.15)
http://www.sankei.com/west/news/170116/wst1701160009-n1.html
灘中の試験は試験日程が2日間にわたり、1日目に国語、理科、算数の3科目を試験した後、2日目に再度、国語と算数の試験を行うという過酷なものです。

「少子化」により、大学も生き残りをかけて学生を如何に集めるかに腐心している時代ですが、国立大学の難関校は昔と変わらず狭き門です。
そこに入学する為には、中学・高校で難関校への進学率の高いところを目指す。
当然、進学率の高い中学・高校には更に進学率の高い小学校へ。
これも変わらない現実です。

幼いお子さんをお持ちの親御さんからすると、我が子の成長を温かく見守りたい、というのが自然の情ですが、
十年後を見据えるとしっかりと教育方針を決めておく必要があります。

話は変わりますが、
「英外務省が1980年代、当時英国に留学していた皇太子さまを「少しシャイだが好人物」、秋篠宮さまを「テニスや卓球が好き」と評するメモをサッチャー首相(当時)側に送っていたことが、英公文書館が15日までに機密解除した公文書で分かった。」そうです。http://www.sankei.com/world/news/170115/wor1701150020-n1.html

皇太子殿下が1989年5月、サッチャー英首相(当時)に宛てて書かれた御手紙(英公文書館所蔵・共同)

posted by at 01:59  | 塾長ブログ

「子は国の宝」の経済学 その4

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室で長年参照しているブログの国際派日本人養成講座(編集長・伊勢雅臣氏)http://blog.jog-net.jp のご紹介記事の続きです。

此までのお話では、

●4つの基本的なモラル(=ウソをついてはいけない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強をする)を躾けの一環として親から教わること。

●「質の高い就学前教育」=優れた教師たちにじっくり教わる過程で、忍耐強さ、誠実さ、社交性などの人格力を身に付けること。

が、述べられてきました。

その3からの続きです。

 ■5.人格力を育てる方法

 こうした人格力を育てるには、どうすれば良いのか。
ペリー幼稚園の事例では、優れた教師が子どもに密着して指導していた。
この点がヒントになりそうだ。

 中室准教授自身の研究では、親が口先だけで「勉強しなさい」などと言っても、効果はない。

__________

 逆に「勉強を見ている」または「勉強する時間を決めて守らせている」という、親が自分の時間を何らかの形で犠牲にせざるを得ないような手間暇のかかるかかわりというのは、かなり効果が高いことも明らかになりました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 子どもの勉強を見るのは、親でなくとも良い。

__________

 祖父母や兄姉、あるいは親戚などの「その他の同居者」が、子どもの横について勉強を見たり、勉強する時間を決めて守らせていても、親とあまり変わらない効果が見込めることがわかっているのです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 子どもは誰かが自分に関心をもって、勉強している姿を見てもらいたいのだろう。
そうする事で、勉強は自分一人の孤独な作業ではなく、自分の努力を認めて貰える。
そういう人とのつながりの中から、忍耐強さ、やり抜く力、誠実さなどを学んでいく。
ペリー幼稚園の子どもたちは、まさしくそういう形で教師たちに育てられたのである。

 日本では福井県の小中学生が、塾に通っている率は低いのに、全国学力テストでトップクラスの成績を収めて、教育関係者を驚かせた。
これは学校がたくさんの宿題を出して、家庭でお母さんたちが家事をしながら、そばについて見ていること。
そして三世代住宅が多いので、お母さんが働いている場合は、お祖母さんがその代役を努めている事が多いからだった。

 良い先生の大切さ

●子どもは誰かが自分に関心をもって、勉強している姿を見てもらい、勉強は自分一人の孤独な作業ではなく、自分の努力を認めて貰えること。

●そういう人とのつながりの中から、忍耐強さ、やり抜く力(超長期目標に向けた情熱や忍耐力)、誠実さなどを学んでいくこと。

・・・その上に、学力は当然のことですが「人格力」のある先生との出会いが大切です。

■6.良い先生の大切さ

 ペリー幼稚園の実験では、子どもたちは「修士号以上の学位を持つ児童心理学等の専門家」に、毎日2.5時間も教わったのだが、こうした「教員の質」が、子どもの教育に大きな影響を与える、という事が、今までの研究で明らかになっている。

 スタンフォード大学のハヌシエク教授の研究では、もともと学力の水準が同程度の子どもたちに対して、能力の高い教員が教えた場合、子どもたちは1年で1.5年分の内容を習得できたのに対して、能力の低い教員が教えた場合は0.5年分しか習得できなかった。

 ハヌシエク教授はこの結果をもとに、能力の高い教員は、子どもの遺伝や家庭の貧しさすらも帳消しにしてしまうほどの影響力を持つ、と結論づけている。

 全国学力調査では、日教組左派活動の活発な北海道、沖縄県、三重県、大阪府などは学力調査で下位に並んだ。
「子どもの権利」などと甘やかされ、「ゆるみ教育」しか受けず、また先生も組合活動で「自習」ばかりとなれば、学力低下も当然である。

 これは弊誌の勝手な推測ではあるが、今まで紹介した研究事例から見ると、「良い先生」というのは学力だけではなく、人格力もある先生なのではないか。
子どもたちに粘り強く向き合い、思いやりをもって接し、勉強だけでなく、子どもの人格を育てるには、先生自身の人格力が大事なのだろう。

 子どもたちの教育よりも、自身の政治活動に重きを置くような、人格力に欠けた左翼活動家では、子どもたちの人格力を磨くことは無理な相談だろう。

■7.「子は国の宝」

 わが国は江戸時代から寺子屋教育が普及し、庶民の就学率は当時の西欧諸国と比べても高かった。
1850年頃の江戸での就学率は70~86%だったが、イギリスの大都市では20~25%に過ぎなかった。

 日本全国では1万5千もの寺子屋や塾があって、子どもたちを教育していた。
そこではお坊さんや神主さん、ご隠居さんなど人格力のある人々が、少人数の子どもたちにマン・ツー・マン教育をしていたのである。
ペリー幼稚園の教育を、わが国は江戸時代にすでに全国レベルで行っていたのだ。
そうした教育に、幕末に来日した外国人たちも、一様に目を見張っている。

       寺子屋

  こうした江戸時代の子育てをベースに、明治日本が国家政策として取り組んだのが「学制」だった。
財政も不安定な中で、全国津々浦々に現在とほぼ同数の2万4千校の小学校を作り、志ある多くの青年たちを師範学校で教師として養成した。
そして教育勅語で、教育の理想を説いた

 ここから生まれた学力と人格力を備えた無数の人材が、明治日本の急速な発展を実現したのである。
まさに「子は国の宝」である。

 最新の教育経済学の研究成果は、我々の先人が長い年月をかけて磨いてきた子育ての智慧が正しいことを科学的に立証しつつある。

posted by at 15:10  | 塾長ブログ

「子は国の宝」の経済学 その3

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室の資料
「幼學綱要」(明治二十年出版、昭和十年第十版)を写真でご紹介しています。

以下の写真の内容です。

幼學綱要 例言
一 此編専ラ幼童初學ノ爲二設ク。故二彜倫道徳ノ近切ナル者ヲ採リ。
先入主ト爲リテ。心術ノ基礎ヲ立テムコトヲ要ス。

一 編中掲グル所ノ經語ハ。其篇目ノ意義二的切ナル者ヲ以テ首トシ。
諸經ノ順序二拘ハラズ。

一 事實中。時二其圖ヲ挿ミ。以テ観感興起ノ一助ト爲ス。

一 篇目二十。未以テ要領ヲ盡ストセズ。此レ大綱ヲ擧ルノミ。
讀者類ヲ推シテ義ヲ廣メムコトヲ要ス。

   幼學綱要例言

驚くのは、「此編専ラ幼童初學ノ爲二設ク」(幼學綱要は専ら幼い子供、幼児の初学の為に設ける)としていることです。
現在の幼児の初学教育の内容と比較すると大きな差があります。明らかに現在のほうがレベルが低い。
幼學綱要は、古来からの教えを踏まえ、明治期の洋学の普及による軽佻浮薄を戒めるために「彜倫道徳」(人として常に守るべき道、道徳)を示すという崇高な精神が基軸としてあります。
幼児の初学期にしっかりと人格形成の「根っこ」を育てるという強い意志を感じます。

さて、
長年参照しているブログの国際派日本人養成講座(編集長・伊勢雅臣氏)http://blog.jog-net.jp のご紹介記事の続きです。

  ■4.「やり抜く力」

 人格力の中でも、特に重要と考えられているのが、「やり抜く力」である。
ペンシルバニア大学のダックワース教授は、かつてニューヨークの公立中学校で教師をやっていた際に、成績は知能指数とはあまり関係ない、という事実に衝撃を受けた。
知能指数がそれほど高くなくとも成績の良い子がおり、逆に知能指数が高いのに成績が良くない子もいる。

 そこでダックワース教授は考えた。
中学1年の数学で習うレベル、たとえば平行四辺形の面積を出す、というような問題は、どんな生徒も十分な時間をかけて、一生懸命勉強すれば、解けるようになる。
だとしたら、成績の違いは、一つの問題に取り組み、それが解けるようになるまで「やり抜く力」の違いではないか、と。

 教授は、教師を辞めて大学院に行き、心理学者になって「やり抜く力」に関する研究を始めた。
「やり抜く力」を測定するアンケートを何千人もの高校生に行って、その力の高い高校生の方が、高校卒業まで辿り着く確率が高い事が分かった。

 同様に、ウエストポイント陸軍士官学校で士官候補生が厳しい訓練を受けて卒業できるかどうか、教育困難な地区で働く新米教師が学年末までやり遂げられるかどうか、販売店員がどれだけ売上げを上げられるか、などのケースでも、やはり「やり抜く力」の高い人間が成功していた。

 教授は、「やり抜く力」を次のように定義している。

__________

 やり抜く力とは、超長期目標に向けた情熱や忍耐力で、スタミナがあることでもあります。
やり抜く力は明けても暮れても自らの将来にこだわることです。
その週だけとか、その月だけではなく、何年もの間、一生懸命に取組み、その夢を実現することです。
やり抜く力は、短距離走ではなく、マラソンを走るように生きることです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ダックワース教授のこの説明は、まさに教育勅語での「學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ(学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき)」の一節を彷彿とさせる。
「やり抜く力」とは、まさにわが国の教育伝統でも重視されてきた人格力の一つなのである。

posted by at 12:07  | 塾長ブログ

「子は国の宝」の経済学 その2

長崎市五島町の羅針塾 学習塾・幼児教室で長年参照しているブログの国際派日本人養成講座(編集長・伊勢雅臣氏)http://blog.jog-net.jp のご紹介記事の続きです。

 幼學綱要表紙裏1頁目

 

 ■2.幼児教育がもたらす人生での成功

「非認知能力」とはこなれない訳語だが、分かりやすく「人格力」と言い換えても良いだろう。
その他の研究でも、幼児からの人格教育が、その後の人生での成功にも非常に効果的だ、という結果が出ている。

 ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン・シカゴ大学教授は、1960年代から開始されたミシガン州のペリー幼稚園での実験結果を定量的に分析した。
この幼稚園では、低所得の黒人家庭の3~4歳の子供たちに、次のような「質の高い就学前教育」を施した。

・幼稚園の先生は、修士号以上の学位を持つ児童心理学等の専門家に限定
・子ども6人を先生1人が担当する
・午前中に約2.5時間の読み書きや歌などのレッスンを、週に5日、2年間受講
・1週間につき1.5時間の家庭訪問

 無作為に選ばれた58人の子どもは入園を許されて上記の教育を受け、65人の入園を許可されなかった子どもたちと比較する研究が、その後、約40年も続けられた。
その違いは目覚ましかった。
この教育を受けた子どもたちは、受けなかった子どもたちに比べ、

・6歳時点のIQ(知能指数)が高い
・19歳時点の高校卒業率が高い
・27歳時点の持ち家比率が高い
・40歳時点での所得が高い、逮捕率は低い

 という事が明らかになった。

 こうした影響は、本人の収入を上げるだけでなく、その働きによって社会全体を豊かにする効果を持つ。
ペリー幼稚園での教育投資が社会全体に与える「社会収益率」を、ヘックマン教授は7~10%と推定している。
これは4歳の時に投資した1万円が、65歳の時に60万円から300万円となって社会を益するということである。

 現在の日本の10年もの定期預金金利が0.1%程度だから、これでは1万円を60年間、寝かせても、618円の利子しかつかない。
余裕資金があったら定期預金に預けるより、幼児の人格教育をした方がはるかに効果が大きい、ということである。

ストレートな表現ですが「余裕資金があったら定期預金に預けるより、幼児の人格教育をした方がはるかに効果が大きい」とは判り易い例えです。
日本人は従来から「爪に火を灯して」でも子供に教育を受けさせたいという心持ちがあります。
そうした親の苦労を知っているからこそ、子供も歯を食いしばって勉学に励む。
その為には、徳育(人格教育)が必要であるわけです。
因みに、幼學綱要の二十の徳目の第一番目は「孝行」です。

 人生を成功に導く人格力

■3.人生を成功に導く人格力

 興味深いのは、二つのグループの違いが、知能指数ではないことだ。
確かにペリー幼稚園で「質の高い就学前教育」を受けたグループの知能指数は4~5歳ごろは高かったが、8歳頃にはその差が無くなってしまった。
それでは何が違ったのだろうか。
中室准教授はヘックマン教授の他の研究も引用しながら、次のように語っている。

__________

 ヘックマン教授らは、学力テストでは計測することができない非認知能力が、人生の成功において極めて重要であることを強調しています。
また、誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さ―これらの非認知能力は、「人から学び、獲得するものである」ことも。

おそらく、学校とはただ単に勉強をする場所ではなく、先生や同級生から多くのことを学び、「非認知能力」を培う場所でもあるということなのでしょう。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 これも我々の社会経験から頷ける。
学校の成績は良くとも、誠実さ、忍耐強さ、社交性に欠けて社会では成功しない人もいるし、逆に勉強は苦手でも人格面で優れているために、企業の中で信頼され、重要な仕事を任されて活躍している人もよく見かける。

 ペリー幼稚園の子どもたちは勉強もさることながら、優れた教師たちにじっくり教わる過程で、忍耐強さ、誠実さ、社交性などの人格力を身に付けていったのだろう。

この事例からも判るように結局は「人格形成が大事」であるということになります。

当ブログの「グローバル化に対応した新たな英語教育」(2016年11月29日)でも触れました
http://rashinjyuku.area9.jp/article/0217176.html

グローバル・ビジネス・パーソンに大切なこと
 —–必要なのは「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に語学」

と、同様に 「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に学力」と言えるのではないでしょうか。

posted by at 18:46  | 塾長ブログ
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