「いただきます」と「ごちそうさま」

長崎市五島町にある難関大学・医学部を目指す幼児教育・学習塾 羅針塾では、これからの日本を支える子供達にしっかりと学ぶ力をつけていって欲しいと考えます。

幼児教育の基本である躾はとても重要です。食事はその躾の「場」です。日々の朝食、昼食、夕食は単なる栄養を摂取する機会ではありません。その際の挙措動作によって、人の品性や人格が表れる以上、幼児期から正しい作法を身に付けておかなければなりません。

「日本の礼儀作法」〜宮家のおしえ〜 竹田恒泰著(マガジンハウス)に、作法はまず「食事」からという項があります。その中から一部引用してご紹介します。

「いただきます」と「ごちそうさま」

食事とは、「命を頂く儀式」であって、神聖なものである。食事はそれ自体が神事と考えてよい。さらにいえば、調理や稲作、そして酒造りなども神事そのものである。このように捉えてきた日本人は、「いただきます」と言って食事を始める。これは、元々は「あなたの命を頂きます」の意味で、大自然の恵みに感謝する言葉である。

他方、食後の「ごちそうさま」の言葉は、元の「ご馳走様」の文字を眺めればその意味が分かりやすい。自分のために走り回って食事を整えてくれた人の働きに感謝する言葉である。たとえ自分で料理したとしても、稲や野菜を育て、魚を捕り、塩を作り、酒を醸した人がいたはずであり、さらにいえば、調理道具や食器を作った人、食材を運んだ人、ガスを通した人など、大勢の人々の手を経なければ、たった一食の食事も成り立たない。私たちが何気なく口にしている一膳のご飯も、大自然の恵みの賜物であって、途方もないほど多くの人々の手が掛けられて、ようやく用意できるものである。

だから、古来「お米には神様が宿る」「米を一粒でも食べ残すと目が潰れる」などと教えてきた。「飯の喰い方のの汚い奴は出世できない」というのも真理を述べていると思う。そういう人は、物事に感謝できない人に違いない。

したがって、「いただきます」は自然の恵みに感謝する言葉で、「ごちそうさま」は人々の働きに感謝する言葉ということになる。日本人は太古の昔から、食事をする度に手を合わせて大自然の恵みに感謝してきた。

 

・・・・・食事の始まりに「いただきます」、終わりには「ごちそうさま」と唱えるのは、日本の家庭の食事風景には不可欠です。近来、外食の機会も多くなりましたから、公衆の場でも食事をすることになりますが、それとなく周囲を見ていると若い人たちも、食事の前にさりげなく手を合わせているのを見かけます。言葉は「言霊(ことだま)」ですから、「いただきます」「ごちそうさま」は、声に出すことが大事です。

家庭では、子供さんに「いただきます」「ごちそうさま」の意味合いをしっかり教え諭すと、一生の宝になるのは間違いありません。

posted by at 17:01  |  塾長ブログ, 国語力ブログ

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