本気で学ぶことが大事

幼児教育の要諦は、学ぶときには真剣に、且つ集中して取り組ませることです。幼いから無理に取り組むことはないのでは、という考え方もありますが、これは返って将来に禍根を残します。つまり、幼児期に真剣且つ集中して取り組まないと、では小学校に上がってから急に取り組めますか、ということです。そして幼児期に褒められることだけを経験してしまうと、小学校で指示に従えない、嫌なことに取り組まない、となりかねません。

漢字を単調に繰り返し書くという愚を矯正することの大事さを示しているメルマガの記事がありましたので、引用してご紹介します。

「 本気になると脳の働きが変わる 」 陰山 英男先生(陰山ラボ代表)
(致知出版社の人間力メルマガ 2018.11.7 『致知』2018年11月号)

読み書き計算の徹底反復によって子供たちの能力向上を図ってきた陰山英男さん。今回は、漢字学習の新たなメソッドについてお話しいただきました。

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また最近分かったのは、書き写しが子供たちの学力を非常に高めるということです。

きっかけは漢字の書き取りでした。

漢字学習は「何回書きなさい」と書き取りをするのが普通ですが、それだと逆に子供は漢字を覚えません。
回数をこなすことが目的になってしまい、頭を働かせず鉛筆だけ動かすようになるからです。

漢字の勉強で最も効果的なのは何かというと、お手本をよく見てきちっと書き写すことなのです。

これは文字の観察に繋がり、偏や旁、とめ・はね・はらいをしっかり身につけることができます。
同時に分かってきたのは、1文字5秒以内、画数が少なければ3秒以内に書けない漢字は、覚えたことにはならないということです。

昨年12月に新潟県糸魚川市のある小学校に漢字指導に行きました。3年生の男子で、漢字テストで30点以上とったことがないという子がいました。

私は黒板に漢字を4文字書いて、みんなに書かせてみました。
その子は全く書けません。ようやく書いた字も形になっていませんでした。

私はその子が一所懸命書いた漢字を消しゴムで消しました。

「何すんねん」と言うので、「間違った字を書いたら消すのは当然だろう。正しく書けば次に行かせてあげる」と書き直させました。
しかし、書き直した字をまた消しました。
「ちゃんと書いたやないか」と文句を言うので、「そんなトロトロ書いたのは書いたうちに入らないよ」と、また書き直させる。

7、8回繰り返してようやく書けるようになったので2文字目に行くと、今度は3、4回で書けました。
お手本通り書かないと消されるので、よく字を観察して書いていました。

それでコツを掴んで3文字目、4文字目はより速く正確に書けるようになりました。

実はこの時、その子の中で瞬間的に重要なことが起きていました。
何かというと、速く書くことに夢中になって漢字が苦手だということを忘れていたのです。
低学年は別ですが、中高学年になると自分が駄目だと思い込むと頭が働きません。

だから、できない子を伸ばす第一条件は学習に夢中にさせて、できないという気持ちを忘れさせることなのです。

その子が4文字書けたのを見て、すぐに漢字テストをしました。
8人の児童のうち、彼は3番目に書き終わりました。全問正解です。私が「君は漢字大好き少年に変わったね」と茶化すと、「ほんまや」と嬉しそうでした。

そして翌日の漢字テストで、彼は100点をとりました。

本気で学習すると子供の脳の働きが活発になって劇的に学力が向上するのです。やり方を工夫すれば、一瞬でレベルアップできることも分かりました。
必要なのは、簡単なことを本気になってやること。

音読、漢字、百ます計算は最適の学習法だったのです。

・・・子供たちの指導の要諦は、いつの時代も変わりません。一所懸命に取り組む習慣をつけてあげることです。

posted by at 09:29  |  塾長ブログ, 国語力ブログ

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