県外から3歳児をお持ちの若いお母さんが、幼児期の教育についてお尋ねに当塾に来られました。
切っ掛けは、お母さんのお父様。日頃、日本の教育に危機感を抱いている熱血漢。お孫さんである3歳児を連れて、田植えから始まり、稲の収穫まで、米作りの実際を一緒に体験されておられます。また、ご自分や、お母さんとお孫さんの祖先につながる郷土史の研究にも取り組まれています。
子供さんのこれからの教育について、何故強い関心をお持ちになられたか、をお尋ねしました。
お母さんは、
「自分が成長するにつれて、選択をしなければならない時に、選択肢が限られていた自分を振り返り、子供にはそのような思いをさせたくない」、と。
幼児期の教育が如何に大切であるか、について縷縷(るる:細々(こまごま)と)お話をし、質問も頂きました。
幼児教育の大切さを日頃お話ししている当塾の基本的な考え方や、幼児教育の基本、お母様方の取り組み、家族の協力、等々、結局二時間強お話致しました。
一芸に秀でる人を育てるには、三代(親・子・孫)かかるとよく言われるように、教育も同様です。
お母さんが身籠った時から始まり、1歳児、2歳児、3歳児と、心や思いを込めて育て上げていくことが肝要です。自我が芽生える幼少期の教育は、純粋無垢の真っ白なキャンバスに絵を描いていくようなものです。極言すれば、お母さん次第。出産の苦労を乗り越えた母性を持つ母親だけが、愛すべき子供さんを叱咤激励しながら、一廉(ひとかど:他よりも一際優れていること)の人物にすることが出来ます。