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幼児語は使わない

人は可愛い赤ちゃんに接すると、つい幼児語を使ってしまいそうになります。ところが、接するたびに繰り返されると、この赤ちゃんにとっては知的成長を阻害されてしまうことになりかねません。

石井勲先生著作「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」の「第四章 『漢字を教えない』のが漢字教育の基本」に、「幼児語は使わないほうがいい」という項目があります。引用してご紹介します。

幼児語は使わないほうがいい

 幼児に話しかけるとき、つい幼児語を使ってしまうことが多いもので す。どうしても幼児語というのはかわいらしく聞こえるので、つい大人の ほうがそれを使って話しかけてしまいがちです。しかし、言葉は最初が 肝心です。幼児語を使うことは避けてください。

幼児は「さしすせそ」と「らりるれろ」が発音しにくく、「さ」は「だ」に、 「ら」は「だ」になりがちです。これはまだ正しい発音ができないのです から直そうとしてはいけません。

しかし、だからといって、親までが幼児語でしゃべっていれば、それ が正しいと思って記憶されてしまう危険があります。結局、また直さなけ ればならないのですから、最初からきちんと話したほうがいいでしょう。

幼児は最初は「ダジオ(ラジオ)」でもいいのです。でも、親は「ラジ オ」と言いましょう。子どもは親の真似をします。真似ながら学習してい きますから、そのうちにその発音の違いに気づき自然と正しく言えるよ うになります。いいお手本を見せていれば、子どもはそれを取り入れよ うとするのです。

初めはきちんとしゃべれなくても、親の言葉づかいをしっかり聞いて いますから、すぐちゃんと発音できるようになります。幼児のこうした能力には目を見張るものがありますから、親もそういうことを踏まえて話し てやることが大切です。

ポイント:大切なことは、あくまでも赤ちゃんの頭を使わせるということで す。頭を使うということが頭をよくすることなのですから、どの字 が読めてどの字が読めなかったということは問題にする必要は ないわけです。

・・・「三つ子の魂百まで」は至言です。赤ちゃんの目を見ていると、話せないからわかっていないのではなく、逆に全てを見通すかのような透徹な眼差しが有ります。親や大人たちの会話やその場の空気を全て見通しています。赤ちゃんや幼児さんの前で何を語るかはとても大事です。

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幼児の「何故」

大人を困らせるような質問をする子供さんは周りに居ますか。

日本人は聡い民族のせいなのか、大人が人にものを尋ねることが少ないようです。ところが、幼児期のあどけない頃は人に遠慮する必要がありませんから、「何故?」を連発します。それに親が真摯に向き合うか否かで、その後の知的成長の度合いが異なってきます。

石井勲先生著作「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」の「第四章 『漢字を教えない』のが漢字教育の基本」に、「幼児の「なぜ」には必ず答えてやる」という項目があります。引用してご紹介します。

幼児の「なぜ」には必ず答えてやる

 いざ漢字を教えてみると、本当に覚えたかどうかがどうしても気にな ります。いくら脳を活発化させるとはいっても、どこまでわかったのか、 親は気になるものです。

まだ言葉の発音が完全にできない時期でも、親が「目」という漢字を 示せば赤ちゃんは目に手をやるようになります。「耳」を示せば耳を触 るでしょう。

こういうことをするようになれば、その漢字の意味は理解できたと言え ます。しかし、それが漢字教育の目的ではありません。漢字で脳を活性 化するのが目的です。頭を使うことが頭を良くすることなのですから、ど の漢字がわかってどの漢字がわからなかったということは、あまり神経 質になる必要はないのです。

教える漢字の数にしても、言葉がしゃべれない幼児のうちは、あまり 数を増やさなくてもいいのです。実際に言葉が発せられるようになっ たら、子どもの反応を確かめながら、数を増やしていけばいいのです。

言葉がしゃべれるようになってくると、幼児は知識欲が旺盛になって きます。

「これ、なあに?」と質問を矢のように投げかけてきます。

この質問にはきちんと答えてやりましょう。忙しいから、とこれをおろ そかにすると、幼児は質問をしないようになります。

ただし、勘違いしてはいけないのは、幼児が欲しないことはそのまま にしておくことです。知りたくないときに無理やり教え込めば、これは消 化不良になって逆効果です。子どもの欲することにだけに答える、とい うことを母親はとくに認識しておいたほうがよいでしょう。

・・・「口出し」をしないというのは、親に限らず人との付き合いの基本です。ところが、親子という関係故に、つい我が子には「口出し」をしてしまいがちです。それは、子供を一廉(ひとかど)の人にしなければならないという親の義務感がそうさせるのですが。

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学習と勉強

子供さんが自ら進んで学ぶようになれば、親御さんはその後の成長を見守る楽しみがあります。逆に、常に勉強、勉強と尻を叩かないといけない場合は、これが親子双方にとって不幸の始まりとなりかねません。難関大学などに合格はしてみたものの、所謂「燃え尽き症候群」となって、中途退学したり引きこもりになったりする例も有ります。

そうならない為に、幼児期に基本的な方針を確立しておかなければなりません。

石井勲先生著作「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」の「第四章 『漢字を教えない』のが漢字教育の基本」に、「教えてはダメ、母親を真似ながら子どもは言葉を覚える」という項目があります。引用してご紹介します。

教えてはダメ、母親を真似ながら子どもは言葉を覚える

論語は、まず「学」という字から始まります。

「子曰く、学びて時にこれを習う、また喜ばしからずや」です。学ぶと は真似ぶ、つまり真似ることです。しかし、真似をするだけではすぐに できるようにはなりません。そのためには同じことを100回、200回と繰り 返さなければいけません。

「習」という字は、鳥が“羽”を“百回”も羽ばたくという意味です。卵か ら孵った雛は、親のすることを真似します。つまり「学」です。しかし一回 や二回やったからといって、飛べるようにはなりません。100回も200回 も繰り返してやらなければ、つまり「習」がなければ飛べるようにはなり ません。

昔の人は「読書百遍」といいましたが、この百というのは、教の多いこ とを表す言葉で、何度も繰り返し本を読みなさいという教えです。一回 や二回で中身がわかるということはありません。これが「習」という言葉 の持つ本当の意味なのです。

繰り返しやれば、今までできなかったことができるようになります。わ からなかったこともわかるようになります。だから楽しいのです。つまり 自分から学ぽうという意欲がなければ、「学習」とは言わないのです。この「学習」に似た言葉に「勉強」という言葉があります。「勉強」というのは、 「強」という文字が示しているように、努力してやることです。先生や親に やれと言われてやることが「勉強」です。「勉強」はあまり効果がありませ ん。

「学習」と「勉強」という意味を厳密に使い分けて欲しいものです。「勉 強」は自らやることだと思っているかも知れませんが、勉強というのは、 課せられた仕事、つまり責任を果たすために努力することです。本当 はやりたくなくてもそうせざるを得ない、それが勉強の本来の意味で す。

商売人が「勉強しておきます」というのも、とてもそんな値段では売れ ないけれども、我慢して、その値段で売りましょうということから“勉強”と いう言い方をするのです。

勉強は学習に比べて効果は少ないということを知ってください。学問 というものは自分から進んでやらなくては効果がうすいのです。

ポイント:私たちの胃袋は食べたものを消化、分解しますが、これは工場並の高度な 設備が必要なのです。でもそれを無造作にこなしているわけです。そして頭 の中はもっと複雑で高度なことをやってのけています。頭は単に言葉を記憶 しているだけでなく、消化して法則を作り出しているのです。そうでなければ、 幼児でもちゃんと五段活用ができることの説明がつきません。

・・・これから子育てをされるお母さん方は、ご自分の幼児期など子供時代から思春期までの親子の有り様を振り返ると、そこに様々な子育てのヒントがあります。

筆者の母は、若かりし頃読書家であったようで、そのせいもあって目を悪くしました。その為か、学習するときの照明や机の位置などを気をつけるように言われました。また、宿題などがわからないときは、「読書百遍、意自ずから通ず」と繰り返し、分かるまで教科書を読むようにと、常日頃言っていました。つまり、母が解き方を教えたり、ヒントを与えたりということは全くないのです。結局、分からずじまいの時には、「明日、学校の先生に尋ねなさい」で、おしまいです。

今振り返ってみると、自分で考える力を付けるには、親が手を出さないということです。解法を教えたりヒントを与えると、それが仇となり、自ら考えようとはしなくなります。そこが、「学習」と「勉強」の分かれ道になっていきます。

posted by at 23:14  | 塾長ブログ, 国語力ブログ

知能指数と漢字

長い人生を生きる上で、より良く生きるには知性の継続的な向上は必須です。其の基礎となる学びを効率的に行う時期を過たないようにしなければなりません。人が学ぶ時期は、赤ちゃんの時から始まっています。世間一般に言う「勉強すること」は、多くの人が小学校から始まるものと考えています。

ところが、小学校就学前の幼児期が最大の好機なのです。それを具体的に指摘されているのが石井勲先生です。石井勲先生著作「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」の「第一章 赤ちゃんの脳力アップは漢字から」に、「漢字教育だけで知能指数 130 の秀才となる!」という項目があります。引用してご紹介します。

漢字教育だけで知能指数 130 の秀才となる!

たとえば「目」のことを英語では「EYE」と言います。「みる」に相当す る英語は「SEE」とか「LOOK」とか「WATCH」などです。

EYEは漢字では「目」と書きます。SEEに当たるものが「見(ケン)」、 LOOKは「視(シ)」、WATCHを「観(カン)」とすれば、いずれの漢字に も「目」が入っています。つまり「目」という字をいったん学べば、これが 使われている睡、眼、眠、省、督といった字は、目に関係のある文字で あることが当然類推されます。この「類推する」とか「推理する」ということ は、幼児の脳の発達に欠かせない要素です

私が口が酸っぱくなるほど、くり返している「漢字を教える」のではな く、「漢字で教える」とは、そういうことなのです。

漢字は表音と表意を兼ねています。一般的に漢字は左の部分が意 味をもっていて、右の部分は発音を表わしています。こういう体系をも つ文字は、漢字以外はありません。実は、創作された文字というのは、 例外なく表音と表意を兼ねた表語文字です。つまりスメールの文字に 始まってエジプトの文字、インドの文字、そして漢字は、表音文字であ るアルファベットとは異なり、人類が創作した文字は、すべてこういう体 系をもっているのです。

ですから、表語文字を学んだ人と表音文字を学んだ人とでは、当然頭の働きが違ってくるわけです。しかも、それは幼児期に学んだ場合 に、大人になってからその差がはっきりと出てくるのです。といっても、 小学校へ上がってから習ったのでは、大した違いは出てきませんが、 幼児期に学べば歴然たる差が出てきます。最初に紹介したIQの11の 差というのは、大変重大な意味をもっています。私の実験したところに よると、3歳から十分な漢字教育を受けた子どもは、平均知能指数が低 い場合でも130になります。130というのは、英才とか秀才と称せられる 知能をもった子どものレベルです。こういう意味でも漢字教育を徹底し てやっていただきたいのです。子どもの学習というものは、どんな学習 でも国語力が基本になっているということを理解してほしいのです。

たし算やかけ算はできるのに、文章問題はできないというのは、算数 ができないのではなく、問題の意味がわからないのです。子どもを算 数嫌いにさせたくなかったら、本を読むことを好きにさせなければいけ ません。そのためには、言葉、つまり漢字を好きにさせることです。

ポイント:小学校一年生を担任して漢字を教えてみて気がついたので すが、成績のよくない子というのは漢字しか覚えないのです。 それで漢字はやさしいのだということがわかったのです。

・・・計算の速さや正確さ、暗算を得意にするために珠算はとても有効ですし、これも左脳だけではなく右脳を活性化するとも言われています。確かにその点の素晴らしさは大きく評価できますが、珠算の有段者と雖も国語力がなければ、算数・数学の文章題はお手上げです。

「『類推する』とか『推理する』ということ は、幼児の脳の発達に欠かせない要素と指摘されているように、文章の内容や流れから、その後の論旨の展開や結論を「先読み」することができれば、力は更に向上します。

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漢字が脳を活性化

「心」という漢字の字源は、「象形。心臓のこと。其形を象る。轉じて意識・感情の府の義とし、又物の眞中をいふ。」と、(大字典 栄田猛猪文学博士著 講談社昭和三八年版)にあります。「ココロ 五臓ノ一 情、意、知・情・意ノ府、タマシヒ オモヒ、カンガヘ 思望、ワケ、ムネ、意味、原因、中央、マンナカ 星の名、」

大字典 背表紙

「心」の熟語には、心力(シン・リョク)、心入(ココロ・イレ)、心木(シン・ボク)、心友(シン・イウ)、心中(シン・チュウ)。心化(シン・クア)、心月(ココロ・ツキ)心太(トコロ・テン)、心火(シン・クア)・・・と、沢山の熟語があります。

心部

「大字典」は筆者が古本屋さんで見つけた宝物です。文字に対する興味を持つ賢い塾生には、伝えたいことがたくさんあります。

さて、石井勲先生著作「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」の「第一章 赤ちゃんの脳力アップは漢字から」に、「漢字で育った子どもの脳は三倍早く動き出す」という項目があります。引用してご紹介します。

漢字で育った子どもの脳は三倍早く動き出す

1996年、電機通信大学の研究室と、NTTの研究所との共同研究によ って明らかになったもので、とても興味深い実験結果があります。これは漢字を見たときに、脳がどのように働くかということを科学的に 調べたものです。「漢字」を見た場合は、左脳も右脳も一緒に働いてい ることがわかりました。

ところが「かな」の場合には、左の脳しか働かないのです。しかも、左 の脳で働く部分も、漢字のときに働く部分とは、ちょっと場所が違うことも わかりました。

この研究ではっきりしたことは、われわれはものを見れば、漢字であ ろうとかなであろうと、見た瞬間に脳が働くだろうと思い込んでいたので すが、どうもそれは違ったようです。かなと漢字では、脳が働く始動の 時間と場所が違うことがわかったのです。

つまり見た瞬間、といっても零コンマ何秒という時間ですが、漢字と “かな”を比べると、“かな”のほうが三倍も時間がかかるのです。です から、漢字で育った子どもとかなで育った子どもとは、脳が働き出すス タートが違うのです。漢字のほうが三倍も速く活動を開始しているので す。

次の二つの文章を比べてください。どちらが早く、かつ正確に意味 がわかるでしょうか。

「きよう、とうきょうえきにいもうとをむかえにいきます」

「今日、東京駅に妹を迎えに行きます」

零コンマ何秒という差はささいな違いじやないかと思われるでしょう が、とんでもないのです。本を読み出すようになってから、スピードに 三倍の違いがあるということは大変な違いです。

私は脳を専門とする学者ではありませんから、くわしいことはわかりま せんが、三倍も早く脳が動き出すということは、脳全体の性能も違うよう に思えてなりません。

私たち大人は“かな”から学習したので、字を見て頭が働き出すのが いつも鈍いのです。そういう意味でも、幼児から漢字教育を始めること は大切です。

ポイント:子どもというのはあるがままをパッと受け入れてしまう、全体 的につかむのが得意です。私たち大人は、構成されている 細かなものから認識を始めて全体をつかみます。ところが子 どもは曖昧なものでも、ぼんやりとしたままでも、丸ごと呑み 込んでしまうのです。

・・・「漢字で」学ぶことの意味合いを繰り返し指摘されています。

ところで、人は、「やらなければならない」ことよりも、「やらなくても、誰も困らない」ということに、意外と熱中しやすいのではないか、と思います。それは、極めることが、無常の喜びという人によって、歴史を書き換えるような大きな発見や事績に繋がったりします。

ご紹介した「大字典」は、栄田猛猪文学博士が「困難な生活のうちに、寝食を忘れて刻苦十有余年、この国字化した文字の字書を完成してこれを漢和辞典と呼ばず、単に『大字典』と呼ばれた」と、序文に金田一京助博士が書かれた程のものです。日本人の素晴らしさがよく判る大著作です。

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