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論語3 真に学問を好む人

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 https://rashinjyuku.com/wp では、11月26日の日曜日雨交じりに曇天の中、「第4回長崎学び歩き 長崎の史跡にもっともっと触れよう 長崎の「橋」探検」を実施いたしました。日頃から、子供さん達の成長を日々楽しみにされている親御さん方の参加を願い、共に学ぶという機会。新設された長崎出島表門橋からのスタートです。

出島表門橋

 

書物から学ぶこともたくさんありますが、日本の先人達の工夫や智慧の結晶を実地に見るのも大事な学びです。その時には、全てを理解できなくても、何年か、何十年か後に記憶の底から蘇るものもあるはずです。塾生の様々な声や会話を聞きながら、普段とは異なった表情を見ることは大変に楽しいものです。

 

さて、共に素読する論語の一節です。

 

子曰。君子食無求飽。居無求安。敏於事而愼於言。就有道而正焉。可謂好學也已

子曰(のたまわく)、君子(くんし)は食(しょく)に飽(あく)ことを求(もと)むる無(な)く、居(きょ)に安(やす)きを求(もと)むる無(な)し。事(こと)に敏(びん)にして言(げん)に慎(つつ)しみ、有道(ゆうどう)に就(つ)いて正(ただ)す。学(がく)を好(この)むと謂(い)う可(べ)きのみ

「先師が言われた。君子(学問修行に志す人)は飽食を求めない。安居(家で安閑と居ること)を求めない。物事にあたってはキビキビとし、言葉は慎む。そして高徳の人について教えを受けて、自分の行いを正して行くような人こそ、真に学問を好む人ということが出来る」

四つの橋を歴史的な経緯や、工法・素材など見比べながら、スケッチする。普段見ているようで気付かない点など、大人も童心に帰って観察した1日でした。感謝。

posted by at 22:42  | 塾長ブログ

論語2 成長の鍵

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 https://rashinjyuku.com/wp では、受験に向けての日曜特訓を実施しました。これまでの稚(いとけな)い素顔も日に日にしっかりした凛々しさが増してきます。

さて、共に素読する論語の一節です。

学而第一 4

曾子曰。吾日三省吾身。爲人謀而不忠乎。與朋友交而不信乎。傳不習乎。

曾子(そうし)*曰(い)わく、吾(われ)日に吾(わ)が身(み)を三省(さんせい)す。人の為(ため)に謀(はか)りて忠(ちゅう)ならざるか。朋友(ほうゆう)と交(まじ)わりて信ならざるか。習(なら)わざるを傳(つた)うるか。

*曾子 =姓は曾(そう)、名は参(しん)、字(あざな)は子輿(しよ)。魯の人。孔子より四十六歳年少の門人。「孝経」を著す。

曾先生が言われた。私は毎日、自分を度々(たびたび)省(かえり)みて、よくないことは省(はぶ)いている。人の為を思って、真心からやったかどうか。友達と交わって嘘偽(うそいつわ)りはなかったか。まだ習得していないことを人に教えるようなことはなかったか。(伊與田覺現代語訳)

・・・「吾(われ)日に吾(わ)が身(み)を三省(さんせい)す。」これもどこかで聞かれた記憶のある方が多いと思います。

現在の「反省」の意味は、「振り返って考えること。過去の自分の言動やあり方に間違いがなかったかどうかよく考えること。」ですが、

「人の為を思って、真心からやったかどうか。」

「友達と交わって嘘偽(うそいつわ)りはなかったか。」

「まだ習得していないことを人に教えるようなことはなかったか。」

と、レベルが高い反省です。

人は社会的な存在ですから、必ず他者との関わりがあります。「人の為を思って、真心からやったかどうか」という心持ちを、幼い時から身につけることができたら素晴らしい人になります。

posted by at 23:23  | 塾長ブログ

論語1 成長するには素直が一番 

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 https://rashinjyuku.com/wp では、日々素読を致します。塾生の年齢差を問わず、共に声高らかに素読をすると、考えさせられることが多々あります。やはり、漢文の読み下し文のリズムが日々身体に染み込んでいく様に感じるのは不思議な感覚です。

さて、共に素読する論語の一節です。

 学而第一

子曰。君子不重則不威。學則不固。主忠信。無友不如己者。過則勿憚改。

子曰いわく、君子(くんし)重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まなべば)則(すなわ)ち固(こ)ならず。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とすること無(な)かれ。過(あやまち)ては則(すなわち)改(あらた)むるに憚(はば)かること勿(な)かれ。

 「先師がいわれた。道に志す人は、つねに言語動作を慎重にしなければならない。でないと、外見が軽っぼく見えるだけでなく、学ぶこともしっかり身につかない。むろん、忠実と信義とを第一義として一切の言動を貫くべきだ。安易に自分より知徳の劣った人と交っていい気になるのは禁物である。人間だから過失はあるだろうが、大事なのは、その過失を即座に勇敢に改めることだ(下村湖人現代語訳)

・・・「過(あやまち)ては則(すなわち)改(あらた)むるに憚(はば)かること勿(な)かれ。」は、よく聞かされた文言の一つです。理屈は分かっていても、過ちを指摘されて、素直に誤りを認めることは出来そうでできないことの一つです。年齢や地位が上がればなおさら出来にくい事です。

素直に過ちを認めて、前向きに生きる癖を付けるには、矢張り幼少時からの動機付けが一番だと思います。人は失敗や過ちを犯すことは、通常ありえる事ですが、それを恥ずかしいと思うのは、自意識が高いことが原因です。

誤りや間違いに自ら気付くことが大事であることを知ることは成長の第一歩です。子供達の成長に必要なことは、失敗することを恐れず、何事にも果敢に挑戦することの意義を知らしめることです。「失敗は成功の母(*)」という諺を心の底に持つことができる子供さんはどんどん成長することができます。

(*):「失敗は成功の母」=失敗をしてもその原因を追求したり、誤りを反省して改善していくことで、却って成功に近づくことができる、ということの喩え。

posted by at 05:33  | 塾長ブログ

「英語に関する意識調査」 未成年・成人計10,000名に調査

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 https://rashinjyuku.com/wp では、塾生がドアを開けて入ってくるその様と挨拶をみて、体調の良し悪しを判断します。元気に入って来るか否か、声の大きさなどに、その塾生の心身の調子が表れます。それをみて臨機応変に、為すべきことを指示します。

さて、以下の記事が目にとまりました。

「英語に関する意識調査」を未成年・成人計10,000名に調査 ~英語の活用意欲は成人より未成年が高い傾向に~https://gmo-research.jp/pressroom/survey/voluntary-survey-20170929

調査の趣旨は、

「昨今の日本では、グローバル化への対応が急がれており、 世界で活躍する人材を育成するためにも、国際共通語である英語教育のニーズが高まっています。小学校における英語教育も本格化しており、2008年に小学5、6年生を対象に「外国語活動」が導入され、2011年には必修化されました。また2020年までには、小学3年生から英語教育が必修化し、小学5年生以上は「教科」として英語が導入される予定となっており、今後さらに英語教育の改革・充実が進んでいくと考えられています。一方、企業においても、英語の公用語化や英語学習の推進などの取り組みが進んでいます。

今回GMOリサーチは、こうした英語力教育の高まりを受けて、実際に英語教育に触れてきた 15歳~19歳の未成年男女と、20歳~59歳の成人男女の英語に対する意識を探り、その実態を比較するべくアンケート調査を実施いたしました。」・・・とのこと。

詳細は、上記のサイトをご覧いただきたいのですが、「英語に苦手意識を感じ始めた時期」、「英語を苦手と感じる理由」も興味深いものです。

<苦手意識を感じ始めた時期>

 「苦手意識がある」と回答した人に、英語を苦手と感じるようになった時期を尋ねたところ、未成年・成人ともに「中学1年(未成年:25.8%、成人:33.3%)」が1位となり、本格的に英語を学び始める時期に苦手意識が芽生えることが多いことがわかった。また、未成年は「中学2年」(20.9%)、「高校1年」(14.3%)と続き、成人は「社会に出てから」(18.8%)、「高校1年」(12.9%)と続いた。このことから、未成年・成人に共通して、より複雑な英文法や長文読解を教わり始める「高校1年」に、苦手意識が芽生える第2の波が訪れていることがうかがえる。さらに、成人は「社会に出てから」が約2割にのぼり2位となっていることから、苦手意識を感じながらも、ビジネスで英語を使わざるを得ない場面に直面している人も多いことが垣間見える結果となった。

<英語を苦手と感じる理由>

 英語を苦手と感じる理由については、未成年・成人ともに「英語を使う機会がない(未成年:69.6%、成人:89.5%)」が1位となった。特に成人は約9割もの回答を集め突出しており、利用シーンの少なさが英語の苦手意識につながっていることがうかがえる。また、未成年は「文法がわからない」(66.1%)、「単語が覚えられない」(54.2%)、「英文を読み解くことが難しい」(50.4%)が過半数にのぼり、単語や文法に関する項目に回答が集まる結果となった。一方、成人は「聞き取りができない」(62.6%)、「文法がわからない」(52.8%)、「発音が難しい(48.7%)」と続き、未成年と比べて、聞き取りや発音といった英会話に関する項目で苦手意識を感じている人が多いことがわかった。

必要性は感じながらも、「未成年・成人ともに「英語を使う機会がない(未成年:69.6%、成人:89.5%)」 特に成人は約9割もの回答を集め突出しており、利用シーンの少なさが英語の苦手意識につながっている、などは当然の結果と思います。日本人社会において、ほとんどが日本人に囲まれていて、英語を使う機会がないにも関わらず、英語を学ばなければならないという強迫観念だけが突出しているかのようです。

更に、

<現在英語を活かしている場面

 また、現在英語を活かしている場面については、未成年は「学校やスクールで学ぶ」(42.0%)が一位となった。成人については「特になし」(67.3%)が約7割と、日常的に英語を活用していないことが改めて浮き彫りとなった。

<今後英語を活かしたい場面

 今後英語を活かしたい場面については、未成年は「海外旅行」(42.9%)が最多となり、その他「英語の曲を聴く」(27.5%)、「外国人の友人との交流」(26.5%)、「英語の映画やドラマを字幕なしで見る」(24.7%)などにも2割超の回答が集まった。一方で成人については、「特になし」(55.5%)が過半数、その他の項目も未成年を下回っており、成人は未成年よりも英語の活用意欲が低い結果となった。

「現在英語を活かしている場面」「今後英語を活かしたい場面」のアンケートを見ても、英語を公用語にしている国や生き抜くために英語が必須である国の人々と比較して、日本に住む日本人には、必要性や緊急性がない中で英語学ぶことは動機が不十分であるように思います。

生き抜くために必須の英語とそうではない日本の環境で学ぶ英語では、取り組む姿勢が違います。寧ろ、本当に英語を用いなければならない機会に備えて、日本語(国語)力を磨き、「読む」「聞く」「話す」「書く」という4技能が日本語で十二分に発揮できるようすべきではないかと思う昨今です。

posted by at 21:41  | 塾長ブログ

学ぶ前の正座・素読はroutine

長崎市五島町にある羅針塾 学習塾・幼児教室 https://rashinjyuku.com/wp では、塾生がそれぞれの学びをする前に、routine(ルーティン:決まった手順、決まっている所作)があります。正座、素読です。

正座は、正しい姿勢で座ること、およびその座り方。特に膝を揃えて畳んだ坐法(屈膝座法)のことです。世界の中で日常的に正座をすことができるのは日本人だけです。

当塾では、精神の統一と健康面を考えて、正座を取り入れています。

健康面での効用は、正座をすることによって良い姿勢を作り、その姿勢を身体に覚えさせることです。最近の子供さんの中には、椅子の生活に慣れすぎて猫背又は、前傾気味の子がいます。このような背筋の伸びていない悪い姿勢で成長期を過ごすと体の歪みがひどくなります。更に、猫背・前傾では、心臓、肺、消化器官を圧迫します。その結果、それらの働きを悪化させ、血流も悪くなります。そうすると、身長の伸びにも悪影響を与えます。

東洋医学の経絡からみると、正座をすることで伸びる身体の前面には胃腸の経絡があります。又、足首の硬さは腎臓の経絡と関係しますから、正座の姿勢で足首を伸ばすので、足首を柔らかくし、腎臓の働きを高めることにもなります。

1日の中で、時々正座をして良い姿勢を確認することで、身体の健全な発達を促すことができます。

 

素読は、「古典の原文を幾度となく繰り返して読み、それを書物を用いないで誤りなく言うことができるようになる学習法」のことです。その意味合いや内容はおいて、訓読の口調に慣れ、文章を暗唱するように音読するものです。歴史上中世以来盛んに用いられた教育法で「論語」「孟子」「大学」「中庸」の四書が用いられました。

因みに、日本人初のノーベル物理学賞受賞の湯川秀樹博士は、「子供の時に漢籍(漢文)に慣れ親しんだために、大人になって漢字の多い文章にあたっても抵抗がなかった。その後の読書を容易にしてくれた」と述べられました。

日本近代文学を代表する小説家、文化功労者である谷崎潤一郎氏は、「名文を暗誦するくらい繰り返し読むと、音に対する感覚が知らず識らずに鋭敏になり、文章感覚が磨かれる」と書かれています。

・・・「読書百遍、意自ずから通ず」と筆者も母から幼い時によく聞かされた諺です。今思うと、私の母も、その母や祖母から同じことを聞かされているわけです。判明している記録では、日本人は平安時代から幼児期の素読などを通して様々なことを学んできた民族なのです。

posted by at 16:47  | 塾長ブログ
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